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電気工事施工管理技士の難易度とは?試験概要や取得メリットを知っておこう!

2023.10.05更新

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この記事を書いた人

機電系専門ライター Div.長谷川

長谷川

FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

あなたは、電気工事施工管理技士資格の取得を検討していますか? この資格は電気工事の施工管理を行うために必要で、取得メリットが非常に大きい国家資格です。 本記事では、電気工事施工管理技士資格の取得を考えている人に向けて、試験の概要や難易度、勉強方法、取得メリットなどをお伝えします。

電気工事施工管理技士資格の概要

電気工事施工管理技士資格は、1級と2級の2種類があります。それぞれの資格について,、基礎的な情報をお伝えします。

1級と2級の違い

電気工事施工管理技士の1級と2級の違いは、施工管理を行える規模にあります。2級を取得すると、一般建設業における専任技術者、主任技術者として活動でき、1級では特定建設業における監理技術者、専任技術者、主任技術者としても活動できます。 

2級資格取得者が施工管理を行える範囲である一般建設業では、4000万円未満の下請けを行う施工管理のみが可能です。ビルや商業施設など4000万円以上の下請けが発生する大規模な工事で活動する場合には、1級の資格が必要となります。 1級は2級の上位資格となるので、1級を取得していれば一般建設業の専任技術者、主任技術者としても活動できます。

受験資格

電気工事施工管理技士を受験するには、1級・2級共に実務経験が必要となります。必要な実務経験年数は、学歴や所有している他の資格によって大きく変わるので、受験する前に詳しい条件を確認しておきましょう。また、試験は一次試験と二次試験に分かれていますが、それぞれで受験資格が異なることにも注意が必要です。

1級電気工事施工管理技士

1級を受験する場合、一次試験を受けるのに実務経験が必要となります。二次試験は一次試験の合格者、または技術士の第二次検定で所定の項目に合格した人が受験可能です。

一次試験受験資格(1級)

最終学歴または資格 実務経験年数
指定学科卒業 指定学科以外
大学 専門学校の「高度専門士」 3年以上 4年6ヶ月以上
短期大学 5年制高等専門学校 専門学校の「専門士」 5年以上 7年6ヶ月以上
高等学校 専門学校の「専門課程」 10年以上 11年6ヶ月以上
その他 14年以上 同左
第一種、第二種、第三種電気主任技術者免許取得者 6年以上(通算の実務経験) 同左
第一種電気工事士免許取得者 実務経験年数を問わず受験可能  同左

2級電気工事施工管理技士

2級の場合は、一次試験のみであれば満17歳以上なら誰でも受験でき、一次試験と二次試験を同時に受験する際、または二次試験のみ受験する際に条件があります。

一次試験、二次試験受験資格(2級)

最終学歴または資格 実務経験年数
指定学科卒業 指定学科以外卒業
大学 専門学校の「高度専門士」 1年以上 1年6ヶ月以上
短期大学 5年制高等専門学校 専門学校の「専門士」 2年以上 3年以上
高等学校 専門学校の「専門課程」 3年以上 4年6ヶ月以上
その他 8年以上 同左
電気事業法による第一種、第二種、第三種電気主任技術者免許取得者 1年以上(通算の実務経験) 同左
電気工事士法による第一種電気主任技術者免許取得者 実務経験年数を問わず受験可能 同左
電気工事士法による第二種電気主任技術者免許取得者 1年以上(通算の実務経験) 同左

二次試験受験資格(2級)(いずれかを満たすこと)

前年度2級試験の学科試験合格者
技術士の第二次検定のうち技術部門を電気電子部門、建設部門または総合技術監理部門に合格し、かつ2級の受験資格を有する者
2級試験の「一次検定のみ受験」の合格者で、かつ2級の受検資格を満たす者

試験科目

電気工事施工管理技士試験は、1級・2級ともに受験科目や出題数が決まっています。一次試験、二次試験それぞれの試験科目については下記を参照してください。

1級電気工事施工管理技士

一次試験(マークシート方式)

分野 出題数 必要回答数
午前の部 電気工学 15問 10問
電気設備 33問 15問
関連分野 8問 5問
設計・契約関係 2問 2問
午後の部 工事施工 9問 6問
施工管理 12問 12問
法規 13問 10問

二次試験(記述方式)

問題番号 出題区分
問題1 施工経験記述 安全管理
問題2 施工管理法 語句の説明(品質管理)
問題3 施工管理法 ネットワーク工程表
問題4 電気設備全般 用語の説明
問題5 法規 建設業法・電気事業法

2級電気工事施工管理技士

一次試験(マークシート方式)

分野 出題数 必要回答数
電気工学 12問 8問
電気設備 20問 11問
関連分野 6問 3問
関連分野 1問 1問
施工管理法 13問 9問
法規 12問 8問

二次試験(記述方式)

問題番号 出題区分
問題1 施工経験記述 工程管理
問題2 施工全般 語句の説明、機器の名称・機能
問題3 施工全般 ネットワーク工程表
問題4 施工全般 用語の説明
問題5 法規 建設業法・労働安全衛生法、電気工事士法

受験料

電気工事施工管理技士資格の受験料は、表の通り1級と2級で異なります。また、受験料以外にも願書の購入に600円が必要となるので注意しましょう。

受験料

1級 2級
一次試験 13,200円 6,600円
二次試験 13,200円 6,600円

電気工事施工管理技士資格の難易度

電気工事施工管理技士を受験する際、もっとも気になるのは資格の難易度です。ここからは、例年の合格率と合わせて、資格の難易度についてお伝えします。

合格率は50%程度

まず、直近4年間における1級・2級それぞれの合格率は表のとおりです。

試験合格率(1級)

平成28年 平成29年 平成30年 令和元年
一次試験 46.0% 48.0% 56.1% 40.7%
二次試験 69.1% 62.5% 73.7% 66.3%

試験合格率(2級)

平成28年 平成29年 平成30年 令和元年
一次試験 58.7% 62.8% 61.6% 58.7%
二次試験 41.6% 40.0% 43.2% 45.4%

1級・2級どちらの試験も50%程度と、比較的高い合格率で推移していることがわかります。

難易度は高くないが勉強は必要

合格率を見ても分かるように、電気工事施工管理技士試験の難易度は高くないので、1年で合格できる可能性は十分にあります。ただし、受験生は長期間の実務経験を経たベテランであり、実務に関する知識があることから考えると、試験対策の勉強をどれぐらい行ったかが合否を分けると言えるでしょう。 

出題範囲や内容は限られているので、時間を十分に確保し、繰り返し問題を解くことが大切です。 出題数はある程度ボリュームがあるので、遅くとも試験の2~3ヶ月前から勉強を始めておくことをおすすめします。

電気工事施工管理技士の勉強方法

ここからは、電気工事施工管理技士に合格するための効率的な勉強方法についてお伝えします。

過去問を解く

電気工事施工管理技士資格の勉強方法として最も効果的なのは、過去問を繰り返し解くことです。一次試験では過去問をそのまま出題していることが多いので、過去問をしっかり正解できるようになることが合格への近道です。

過去問は10年分以上が無料で公開されているので、一通り解くことで出題の範囲や傾向を把握することができ、重点的に勉強すべき苦手分野も理解できるでしょう。 ただし、試験内容が改正されることもあるので、過去問をある程度解いたうえで参考書などもチェックし、最新情報を得るようにしてください。

講習会に参加する

一人ではなかなか勉強が進まない場合は、講習会に参加すると良いでしょう。講習会はさまざまな専門機関で定期的に開催されており、設定された日時に出向かなければいけない反面、試験内容を体系的に学習できるので、学習効率は独学よりも高くなります。指定された時間を確保できる人におすすめです。

通信講座を受講する

仕事が忙しく、講習会に参加するのが厳しい場合は、通信講座を受講しましょう。自宅や外出先からWebで受講できるので、地方に住んでいる方にもおすすめです。講座一つ当たりの時間が短くなっているものもあり、隙間時間にも勉強しやすいよう工夫されているので、まとまった時間を取るのが難しい人に効果的です。

最近では講義動画だけでなく、問題に挑戦して添削を受けられたり、学習の進捗が一目でわかったりするなど、より効率よく学べるよう工夫がされています。 会社によってサービス内容は大きく変わるので、自分にとって最も効率の良い講座を探しましょう。

電気工事施工管理技士を取得するメリット

電気工事施工管理技士資格は、取得するためにしっかり勉強する必要がありますが、その分メリットも大きいです。ここからは、資格取得によって得られる主なメリットを紹介します。

監理技術士になれる

施工管理の仕事をしているなら、一度は就いてみたいポストが「監理技術士」です。監理技術士はまさに現場の総監督というべき存在で、大規模な工事現場を任されます。監理技術士になるためには実務経験だけでなく、様々な資格が必要になります。電気工事施工管理技士を取得すれば電気工事の監理技術士になれるので、より重要なポストで現場に関われるメリットがあります。

給与が上がる

士の資格を取得すると、昇進や手当などの形で給与が上がる場合が多いです。企業は電気工事施工管理技士を持つ従業員が増えると、他企業からの入札時の評価が上がり、新規案件を受注しやすくなります。資格を有していることが企業に利益をもたらすので、給与として反映されることが多いです。

転職で有利になる

電気工事施工管理技士は企業にとって価値があり、どの企業も有資格者を求めているので、転職にも非常に有利に働きます。特に1級電気工事施工管理技士の資格を持っているのであれば、転職先で困ることはほとんどありません。1級電気工事施工管理技士を求めるのは大規模な工事を行うゼネコンが多いので、転職による給与アップも期待できます。監理技術士として活躍するなら600~800万円ほどの年収が見込めるでしょう。

電気工事施工管理技士の資格を取得しましょう

今回は、電気工事施工管理技士試験について、概要や難易度、勉強方法、取得メリットなどをお伝えしました。電気工事施工管理技士を受験するためには、1級・2級ともに実務経験が必要であり、受験するまでのハードルは高めです。 

しかし、受験難易度は比較的低めであり、しっかり勉強すれば1年でも取得可能と言えるでしょう。 企業にとって価値が高い資格なので、より責任のある仕事に携われるだけでなく、昇進やキャリアアップにもつながります。 転職を検討している人も、事前に資格を取得できるか考えてみると良いでしょう。 

電子工学・電気工学の専門知識が欲しいときは

電子回路の知識や組み方を勉強し、自分でものづくりができれば良いですが、知識や技術を身に着けるまでにはやはり時間がかかります。しかし、機電系のエンジニアは会社に属していることが多く、頼みづらいと思うこともあるのではないでしょうか。
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