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  • 電気自動車の充電時間はどのくらい?充電方法による違いや料金についても解説!
  • 電気自動車の充電時間はどのくらい?充電方法による違いや料金についても解説!

    2024.08.07更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    電気自動車を選ぶうえで、充電時間の長さが気になる方は多いのではないでしょうか。家庭で充電する場合、充電時間は最大で10時間以上となりますが、実際は夜間の充電だけで困ることは少ないほか、より充電時間を短縮する方法もあります。

    そこで本記事では、電気自動車の充電方法と、それぞれで必要となる充電時間について解説します。

    電気自動車の充電方法の種類

    まずは、電気自動車の一般的な充電方法の種類を紹介します。

    普通充電

    普通充電は、屋外に200Vのコンセントを設置し電気自動車にプラグを接続する、家庭用の充電形式です。充電能力は3kWが基本ですが、最近は6kWの充電器も販売されています。設置においてはコンセント増設のための工事を行うほか、専用のブレーカーを配置し、大本のブレーカーが落ちないよう契約アンペア数を増やすことが必要です。

    コンセントから電気自動車への充電は、専用のケーブルを使うかスタンドタイプの充電器を設置して行います。ちなみに、通常私たちが良く使っている100V電源を使って充電することも可能ですが、充電時間が長くなるためほぼ使われることはありません。

    V2H

    V2Hは「Viecle to Home」の略で、電気自動車に充電した電気を家庭で使えるようにするシステムのことです。家庭用電源と電気自動車の間にV2Hシステムを導入して使用します。電気自動車への充電については普通充電と基本的には同じですが、販売されているV2Hシステムの定格出力が6kWのため、3kW定格の普通充電と比べると充電速度は速くなります。

    また、家庭での電力使用状況をリアルタイムに把握し、ブレーカーの許容範囲内の電力を使うよう制御するため、ブレーカーの容量を上げすぎずとも高速に充電できるのが強みです。V2Hについてより詳しく知りたい方は「電気自動車を家庭用電源に!「V2H」のメリットや導入に向けたポイントを解説」をご覧ください。

    急速充電器

    急速充電器は、サービスエリアなどの公共空間に設置されている充電器です。ガソリンスタンドのように移動途中にさっと充電することが目的なので、50kW以上の大電力で充電できるようになっています。最近ではより短時間での充電に対応するため、90kWや150kWの定格電力で充電できる急速充電器も開発されています。

    電気自動車の充電時間

    それでは、本題の電気自動車における充電時間について解説していきます。

    普通充電

    まず、普通充電による充電時間を計算しましょう。日産リーフの場合、バッテリー容量は40kWh、60kWhのモデルがありますが、今回は60kWhのモデルを利用した場合を考えます。単純計算では、普通充電の定格電力が3kWの場合、60kWhをフル充電するのにかかる時間は20時間です。ただ、実際には20%以上で充電を開始することが多く、バッテリー充電量は80%程度で止めた方が寿命によいと言われているため、普段の充電量は60%が最大だと考えられます。

    そのため、現実的な充電時間は3kW定格の充電器で12時間、6kW定格の充電器やV2Hなら6時間程度といえるでしょう。ちなみに、電気自動車のバッテリー容量はメーカーやモデルごとで大きく異なります。「電気自動車(EV)の燃費は良い?車種ごとの違いや注意点を紹介!」にて燃費と共にバッテリー容量を紹介しているので、気になる方はご覧ください。

    急速充電

    続いて、急速充電の充電時間について考えましょう。現在一般的に使われている50kW定格のスタンドを利用した場合、60kWのフル充電にかかる時間は1.2時間となります。50%の充電を行うのにも36分かかることを考えると、外出先の休憩時に何度か充電を行い、電力を少しずつ継ぎ足していく使い方が妥当といえるでしょう。

    また、90kW定格を用いた場合は40分、150kW定格の場合は24分で60kWhをフル充電できるため、今後はより楽に継ぎ足し充電が行えると考えられます。ただし、ここまでの話は理想的な場合の計算です。実際は充電方式や充電割合、周囲温度などによって急速充電の速度は遅くなる場合があり、定格の半分程度のスピードでしか充電できないこともあります。電気自動車の種類にもよるため一概にはいえませんが、充電速度が半分程度になることも考慮に入れて、充電時間を見込んでおくとよいでしょう。

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    電気自動車の充電に関するよくある質問

    電気自動車の充電に関して、充電時間以外でよくある質問とその回答を紹介します。

    1時間の充電でどこまで走れる?

    日産リーフ(バッテリー容量60kWh)の場合、航続距離はカタログ値で450km(WLTCモード)です。このカタログ値を基に計算すると、3kW定格の普通充電であれば23km、6kW定格の場合は46km、50kW定格の急速充電なら375kmが、1時間の充電によって走れる距離となります。

    もちろん実際の充電速度は定格に満たない場合があり、クルマの走行状況やエアコンの有無などによっても大きな差が出るため、これらの値は参考程度としてください。

    急速充電の場所はどこにある?

    現在、急速充電器が設置されている場所は、ガソリンスタンドや道の駅、高速のSA、コンビニ、カーディーラー、商業施設などが中心です。また、急速充電器の設置箇所は2021年で7700か所(CHAdeMO協議会HPより)となっています。ガソリンスタンドの数よりは少ないですが、政府の政策により設置数は増加の一途を辿っており、数年後には逆転することが想定されます。

    ちなみに、オフィスや各種ビル、屋外駐車場などでは普通充電器が設置されているため、急ぎでなければより数多くのシーンで充電が可能となっています。

    電気自動車の充電費用は安いの?

    電気自動車はガソリン車と比べると燃費は安価です。自宅で充電した場合はもちろん、急速充電器を使った場合でも、充電時にかかる料金はガソリン車よりも安くなります。ただし、急速充電器を使う場合は月会費が発生する場合もあるので、総合的な価格を比較するようにしましょう。

    電気自動車の燃費についてより詳しく知りたい方は「電気自動車(EV)の燃費は良い?車種ごとの違いや注意点を紹介!」をご覧ください。

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    まとめ

    今回は、電気自動車の充電時間について解説しました。電気自動車は、普通充電なら10時間、急速充電の場合は1時間で半分以上の電力を充電できます。ガソリン車のようにすぐ充電できるわけではないものの、充電速度の向上や充電ステーションの増加などにより、利便性は各段に向上しつつあります。

    電気自動車を選ぶか迷っている方は、充電頻度やどこで充電するのかを考えた上で、充電時間の長さが影響を与えるか検討するとよいでしょう。

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