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  • 信頼性技術者資格認定制度(JCRE)とはどのような資格?
  • 信頼性技術者資格認定制度(JCRE)とはどのような資格?

                       

    2026年1月18日更新

    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川
    「FREE AID」編集部:長谷川

    大手メーカー「コマツ」、「オムロン」などで7年間、アナログ回路エンジニアとして設計・評価業務に従事。
    ECU、PLCなどのエレキ開発経験を多数持つほか、機械商社での就労経験も有する。
    株式会社アイズ運営の機電系フリーランスエンジニア求人情報「FREEAID」専属ライターとして、
    機電分野の知識と実務経験を活かし、専門性の高い記事執筆を行っている。

    信頼性技術者資格認定制度とは?

    信頼性技術者資格認定制度(JCRE)は、一般財団法人日本科学技術連盟(日科技連)が管轄する、信頼性工学に関する専門資格です。製品やシステムの設計・開発から品質保証まで幅広い分野において、信頼性向上に必要な知識と問題解決能力を備えた技術者であることを認定する制度として位置付けられています。

    本資格は、単に理論を理解しているかより、信頼性向上を目的とした考え方を実務に活かせるかを重視している点が特徴です。JCREを取得することで、信頼性や品質に対する体系的な理解を客観的に示せるため、設計や評価の考え方に説得力を持たせやすくなります。

    各級のレベル

    資格の概要

     

    JCREは、初級・中級・上級の3段階に分かれており、級が上がるにつれて求められる知識や実務経験の水準が高くなります。初級試験では、信頼性工学の基礎知識が問われ、日科技連主催の信頼性セミナー基礎コースを修了した人と同程度の理解が求められます。

    受験資格はなく、マークシート方式の筆記試験で実施されるため、形式的には受験しやすい試験といえるでしょう。一方で、試験範囲は広く、用語を断片的に覚えるだけでは対応できません。基礎的な内容であっても、信頼性に関する考え方の全体像を理解しているかどうかが合否を左右します。

    中級および上級試験では筆記試験は行われず、信頼性に関する論文または実践事例レポートの提出と、それに基づく書類審査および面接によって評価されます。そのため、日常的に信頼性工学を活用した業務や研究に取り組んでいることが前提となり、知識だけでなく実務に即した判断力や経験が求められます。

    各級の対象者

    JCREは、製品の設計・開発、品質管理、品質保証、試作評価、各種試験業務など、信頼性に関わる業務に携わる人を主な対象とした資格です。特定の業界や職種に限られず、製造業全般において信頼性や品質に関する知識を必要とする技術者に広く活用されています。

    初級試験は受験資格が設けられていないため、企業での実務経験がない学生や、信頼性工学を体系的に学び始めたばかりの若手技術者でも受験が可能です。信頼性が重視される企業への就職や、品質・評価分野への配属を見据えた基礎固めとしても適した資格といえるでしょう。

    中級および上級試験では、下位レベルの資格取得が前提条件となるほか、提出する論文やレポートの内容をもとに面接が行われます。そのため、信頼性に関する課題に対して自ら考え、対策を立案・実行してきた経験を持つ技術者や、後輩の指導や教育を担う立場にある人が主な対象となります。

    信頼性技術者資格認定制度(JCRE)を取るには?

    信頼性技術者資格認定制度(JCRE)を取るには?

    JCREを取得するためには、試験の形式や求められる内容を理解し、級に応じた準備を進めることが重要です。初級と中級以上では評価方法が大きく異なるため、あらかじめ全体像を把握しておくとよいでしょう。

    試験の対策方法

    初級試験は筆記試験のみのため、日科技連が発行している書籍や市販教材を用いた学習が有効です。用語の暗記に偏らず、信頼性の考え方や基本的な手法を理解することが合格への近道となります。中級以上では、知識に加えて論文やレポートとしてまとめる力が求められます。業務や研究を通じて得た事例を整理し、第三者に伝わる形で説明できるよう準備しておくことが重要です。

    申し込みから資格取得までの流れ

    JCREの試験は、日科技連の申込受付サイトから申し込みます。初級試験は筆記試験のみで、申し込み後に郵送される受験票を持参すれば受験可能です。一方、中級および上級試験では、受験申込後3営業日以内に業務経験履歴書と、信頼性に関する論文または実践事例レポートの提出が求められます。

    論文やレポートには記載内容や書式の指定があるため、余裕をもって準備しておくことが重要です。書類審査に合格すると面接日時と会場が通知され、面接にも合格することで認定登録証が発行されます。

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    信頼性技術者資格認定制度(JCRE)が活かせる職種は?

    信頼性技術者資格認定制度(JCRE)が活かせる職種は?

    JCREで身につけた信頼性工学の知識は、特定の職種に限らず、製品やシステムの安全性・品質を重視する幅広い業務で活かすことができます。ここでは、JCREとの親和性が特に高い代表的な職種を紹介します。

    信頼性評価エンジニア(試験・評価・解析)

    信頼性評価エンジニアは、製品や部品に対して各種試験やデータ解析を行い、故障の起こりやすさや寿命を評価する役割を担います。設計や製造工程に対して改善提案を行うことも重要な業務の一つであり、JCREで学ぶ信頼性試験の考え方や統計的手法が、評価結果の妥当性を説明する際に役立ちます。単に試験を実施するだけでなく、「なぜこの評価が必要なのか」「結果から何が読み取れるのか」を論理的に示せる点が、JCRE取得者の強みとなるでしょう。

    品質保証・品質管理エンジニア

    品質保証・品質管理エンジニアは、製品が要求される品質や信頼性を満たしているかを確認し、不具合の未然防止や再発防止に取り組む職種です。工程管理や不具合分析、品質基準の策定など、幅広い業務を担います。信頼性工学の知識があれば、故障データや不具合傾向を定量的に捉え、根拠のある改善策を検討できます。経験や感覚に頼るのではなく、理論とデータに基づいて品質を説明できるようになることで、社内外での信頼向上につながるでしょう。

    設計・開発エンジニア(機械・電気・電子)

    設計・開発エンジニアにとって、製品の性能だけでなく、長期的に安定して使用できるかどうかも重要な要素です。設計段階で信頼性を十分に考慮することで、後工程でのトラブルや手戻りを減らすことができます。JCREで学ぶ故障モードの考え方や信頼性配分の知識は、設計上のリスクを事前に洗い出す際に役立ちます。適切な安全率を設定し、過剰品質やコスト増を避けながら信頼性を確保できる点は、設計者として大きな強みとなるでしょう。

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    信頼性技術者資格認定制度(JCRE)を持っていることで活きること

    今回は製品やシステムの信頼性と品質保証について一定以上の知識を備えた技術者を認定するJCREについて解説しました。他の工学系資格に比べると資格の知名度こそ低いものの、製品製造や工場の運営において欠かすことのできない知識が身に付く資格であると伝わったのではないでしょうか。初級試験であれば誰でも受験できるため、気になった人はぜひ受験してみては如何でしょうか。

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