電気自動車の軽自動車タイプは安い?補助金・特徴・車種を徹底解説!
2024.08.20更新
機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶ガソリン車に比べて環境に優しい電気自動車。そんな電気自動車にも軽自動車タイプが登場し注目を集めています。SDGsやカーボンニュートラル社会の実現に向けて環境問題への意識が高まる中、軽自動車タイプの電気自動車が出たなら買いたいと考える人も多いはず。そこで今回は軽自動車タイプの電気自動車、通称「軽EV車」について解説していきます。
軽EV車の特徴とメリット・デメリット
まずは軽EV車の特徴について、メリットやデメリットを交えて解説していきます。
電気自動車ならではの強みが活かせる
当たり前ですが軽EV車は電気自動車のため、電気自動車特有の強みをそのまま活かすことができます。まず電気自動車はモータで走行するため、ガソリン車に比べて環境に優しく走行音も静かです。また、搭載したバッテリーを停電時の非常用バッテリーとして使うこともできます。
現在発売されている軽EV車のバッテリー容量の公称値は20kWhで、一般家庭の平均的な消費電力に置き換えると、1人暮らしで3日程度、2人以上の家庭で1日以上生活できる量です。もちろん電気使用量を最小限に抑えればより長く使えるため、災害時に重宝するのは間違いありません。
従来の電気自動車より車両価格が安い
軽EV車は従来の電気自動車より車両単価が安いことも特徴の1つです。従来の国産電気自動車の新車価格は400万円程度だったのに対し、軽EV車は最低グレードで300万円弱と、およそ100万円ほど安く買えます。そのため電気自動車は欲しいが初期費用は抑えたい、という方でも手に出しやすいのが軽EV車の強みです。
一方、ガソリンタイプの軽自動車に比べると軽EV車はまだ割高です。最低グレードのガソリン軽自動車であれば100万円前後で手に入りますし、販売中の軽EV車と同じハイトワゴンタイプで比較しても、ガソリンタイプの方が100万円ほど安いです。ただし、後述する通り軽EV車は補助金制度などの初期費用を安く抑える手段が充実している上、維持費が安く抑えられるため、ガソリンタイプの軽自動車に比べてあらゆる面で高い、というわけではないので覚えておきましょう。
国や地方自治体の補助金が利用できる
軽EV車には税制面での優遇や補助金制度が利用できるメリットもあります。電気自動車にはカーボンニュートラル社会を後押しする目的で、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金と呼ばれる補助金制度が国によって用意されています。軽EV車もこの補助金の対象となっており、現在販売されている車種であれば55万円の補助が受けられます。
加えて地方によっては自治体が定める補助金制度も用意されており、東京都であれば45万円〜75万円もの補助金が追加でもらえます。これらの補助金制度は今後、廃止や変更が生じる可能性もありますが、2050年のカーボンニュートラル実現を目指して設定されていることを考えると、まだまだ活用できると考えて問題ないでしょう。
ガソリンタイプの軽自動車に比べて車両性能が優れる
軽EV車はガソリンタイプの軽自動車に比べて車両性能に優れている特徴もあります。軽自動車といえば、税金やガソリン代を抑えるために買う車で、運転の楽しみは少ないと考える人も少なくないでしょう。ところが、軽EV車なら軽自動車でありながら高い走行性能が期待できます。
前提として、軽自動車にはエンジンの最大出力を64馬力≒47kWh以下に抑えるという業界の自主規制があり、軽EV車も64馬力までしか出すことはできません。しかし、軽EV車は従来のガソリン軽自動車に比べてトルクが大きく、販売中の車種では公称値で最大195Nmものトルクがあります。
従来のガソリン軽自動車では最大トルクは高くても100Nm程度だったことを考えると、軽EV車ならガソリン軽自動車の倍近い加速性能があるとも言えます。また、ガソリンの燃焼を利用するガソリン車と違い、モータを利用する電気自動車はアクセル操作に対する応答性にも優れます。これらの特徴から、軽EV車は軽自動車でありながら走行も楽しめる車と言えます。
燃料費用が比較的安く抑えられる
軽EV車は燃料費も安く抑えることができます。電気自動車はガソリン車に比べて電費(ガソリン車でいう燃費)が悪く、充電頻度も高くなりがちです。これにより長期的に燃料費も高くなってしまうのでは?と考える人も多いですが、結論としてはガソリン車と同等か安く抑えられます。
特に急速充電ではなく一般充電や自宅充電を多用すれば、ガソリン車よりもはるかに安く抑えられることが多いです。ガソリン代や電気代は変動しますし、車両性能によっても航続距離が異なるため、一概にどちらが絶対に安いとは言えないものの、電費が悪いから燃料費がガソリン車以上にかかる、というのは誤解と言えます。
充電頻度が高い割に充電スポットが少ないデメリットも
最後に電気自動車全般に言えることですが、充電頻度が高い割に充電スポットが少ないというデメリットがあります。すでに触れたように電気自動車は電費が悪く、軽自動車タイプであれば満充電の20kWhで180km程度、すなわち6km/kWh程度のため、それなりの頻度で充電しなくてはいけません。
一方でガソリンスタンドに比べて充電スポットの割合は少なく、ガソリンスタンドが全国で約3万箇所あるのに対し、充電スポットは2万箇所程度しかありません。また、ガソリン補給に比べて充電には時間がかかるため、大型連休や人気スポット近くの充電スポットが混雑するリスクも考えられます。軽EV車を持つのであれば、近くの充電スポットを把握し、こまめな充電を心がけるのが良いでしょう。
現在販売されている軽EV車の車種とは?
これまでの説明を踏まえて軽EV車が欲しいと思う人向けに、現在販売されている車種と各メーカーの動向について紹介していきます。
まず、2023年現在で販売されている軽EV車の車種は日産と三菱が共同開発した兄弟車、日産「サクラ」と三菱「ekクロスEV」の2種類です。サクラはデイズをベースに製作されたモデルで、デイズっぽさを残しつつも外装/内装共に一新され、サクラという名前の通り日本の上品さが感じられる車種です。また三菱のeKクロスEVは、その名の通りeKクロスシリーズをベースに製作されたモデルで、SUVのようなデザインが特徴的な力強い車に仕上がっています。
現時点では他の軽自動車メーカーから軽EV車が販売されていないものの、近いうちに各社が新車を発表する可能性は高いです。実際、トヨタ/スズキ/ダイハツの3社が、国内向け軽EV車を2023年度に導入することを2022年7月に発表しています。まだまだ具体的な販売時期やモデルの詳細こそ明かされていないものの、間も無く軽EV車の選択肢が増えると考えて良いでしょう。
まとめ
今回は2022年に販売されたばかりの軽EV車について、主な特徴や車種を中心に解説してきました。軽自動車と電気自動車のいいとこ取りをしたような軽EV車は、補助金制度の後押しもあって手軽に買える電気自動車として注目が集まっています。特にカーボンニュートラル社会への後押しもあって、業界全体が電気自動車に力を入れていくと考えられるので、購入を検討している方は今後の新車情報をチェックしておきましょう。
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