FREE AID

機電系フリーランスエンジニア求人情報サイト「フリーエイド」

">>
  • 組み込みソフトウェアとは?用途や開発の流れを徹底解説!
  • 組み込みソフトウェアとは?用途や開発の流れを徹底解説!

    2024.08.27更新

    機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶

    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    家電や産業用機械などに使用される組み込みソフトウェア。一般的なソフトウェアとは違って直接目にする機会が少ない反面、安定した機械の動作には欠かせないものです。そこで今回は組み込みソフトウェアについて、具体的な特徴や用途、開発の流れ、必要スキルなどを網羅的に解説します。

    組み込みソフトウェアとは

    組み込みソフトウェアとは、特定の用途に特化すべく家電や工場の機械などに組み込まれた専用ソフトウェアのことです。電源を入れて動作させる家電や機械であれば組み込みソフトウェアが搭載されていると言っても過言ではないほど、身の回りに多く利用されています。一般的なソフトウェアが様々な動作環境で安定的に動作する汎用性の高さや、ユーザーが欲しがる多くの機能を搭載しているのに対し、組み込みソフトウェアは特定のシステムや機械でしか動作保証されていない上、必要最低限の機能しか搭載されていないのが一般的です。

    組み込みソフトウェアの特徴

    続いて、組み込みソフトウェアの特徴をもう少し深く掘り下げて解説します。

    高い信頼性や高速性が要求される

    組み込みソフトウェアの特徴として、汎用ソフトウェアよりも高い信頼性と高速な動作が要求されます。例えばパソコン上で動作するソフトウェアの場合、多くのソフトを同時に実行しようとすると処理に時間が掛かったり、処理落ちしてしまう可能性があります。また、OSが古いなど外部要因によってソフトウェアの挙動がおかしかったり、そもそも動作しないということも少なくありません。

    しかし産業用機械など組み込みソフトウェアが搭載される機械では、処理落ちや動作の遅延、急停止は製品品質の低下や工程の遅延、事故に繋がる恐れがあるため、常に安定して動作する信頼性の高さと他のシステムに悪影響を及ぼさない高速性が求められるのです。

    開発環境と動作環境が異なる

    組み込みソフトウェアは通常の汎用ソフトウェアと違って動作環境と開発環境が異なることが多いのも特徴の一つです。既に説明したように、組み込みソフトウェアが搭載される機械は基本的に動作に必要な最低限の機能しか持っていないため、そもそもソフト開発できるほどの性能やインターフェースを持っていないことも多く、開発した後にプログラムを転送して実装するのが一般的です。そのため環境の違いによる思わぬ動作不良が起きる可能性も少なくなく、汎用ソフトウェアと比べてとっつきにくさを感じるポイントの1つと言えるでしょう。

    【機電系エンジニア必見!】フリーランス案件掲載中▶

    組み込みソフトウェアが搭載された機器の例

    実際に組み込みソフトウェアが搭載されている機器の例を挙げると、テレビ、洗濯機、エアコン、カメラ、カーナビ、炊飯器、冷蔵庫、プリンタなどがあるでしょう。例えばテレビであれば、リモコンから入力された信号を元にチャンネルを切り替えたり、ボリュームを上げ下げしたり、設定に応じてモニターの明るさやコントラストを変えるなどの機能に特化したソフトウェアが搭載されています。

    また洗濯機であれば、ボタンや液晶モニタ上での操作に応じて、洗濯槽の回転速度や時間、使用する水量の制御など、洗濯機能として必要なプログラムが組み込まれています。他の家電についても基本的にその機能を発揮する上で必要な機能のみが搭載されていると考えておきましょう。

    関連記事:  ノーマルモードとコモンモードの違いとは?特徴や対策方法を含め解説!

    組み込みソフトウェアを開発する流れ

    最後に組み込みソフトウェア開発の具体的な流れについて解説していきます。汎用ソフトウェアの開発と大筋は同じですが、労力がかかるポイントが異なるので、違いに注目しながら理解しましょう。

    仕様の洗い出しと要件定義

    まずは組み込むシステムの仕様や要求事項を整理し、具体的な要件定義を行っていきます。システムのOSは何か、どの程度のメモリやCPUが搭載されるのか、システムにはどういうデータが入出力されるのか、どういう動作が必要になるか、ユーザーが操作するインターフェース部はあるか、などの情報を整理し、システム全体としての要件定義を明確にしていきましょう。特に複数の人や部署が関わる大規模な開発の場合、最初の要件定義が不明確だと認識違いによる不具合に繋がるため、このプロセスにしっかりと時間と労力を掛けることが大切です。

    ソフトウェアの開発

    全体的な構想が固まったら、いよいよ実際のプログラム開発の始まりです。汎用ソフトウェア開発でも同じですが、いきなりソースコードを書き始めたりせず、要求されている機能を一つ一つのプロセスに分解し、個々のプロセスを達成するためのアルゴリズムを明確にしてからソースコードを書き始めると効率的に進められるでしょう。このプロセスは外注する可能性も高いため、各プロセスにおける制約や条件、目的、仕様などを明確なアルゴリズムに落とし込んでおき、誰が見ても同じ動作になるよう心がけるのが大切です。

    動作テストとプログラム修正

    ある程度ソフトウェアが組み上がったら、実際の動作環境にソフトウェアを送信してテストを行い、バグがあれば適宜プログラムを修正しましょう。単純なプログラムの誤りであれば、開発環境でのデバッグである程度潰せるものの、動作環境に起因する不具合であれば、実際の動作環境に移すことで発覚するケースも少なくありません。汎用ソフトウェアと違って組み込みソフトウェアは一度販売すると、後からパッチを当ててバグ修正するのは困難です。納期が許す限り様々な環境でのテストを行い、可能な限りバグを潰しておきましょう。

    実装

    ソフトウェアが完了したらシステムにソフトウェアを実装して顧客に納品します。開発者による基本的な動作テストは完了しているものの、顧客立ち会いのもと実施する完成検査など微細な修正や思わぬ仕様漏れが発覚する可能性も考えられるため、最後まで気を抜いてはいけません。

    また、例えシステムの完成検査に合格して納品が完了したとしても、長期間に亘る使用の中で挙がった使用感に対する意見や、思わぬセキュリティ上の不具合などが後に発覚する可能性もあります。次の商品開発にノウハウを活かせるよう、納品後の調査にも力を入れておくと良いでしょう。

    機電系エンジニア活躍中!フリーランス高単価案件はこちら ▶

    まとめ

    今回は家電や産業用機械などの動作を司る組み込みソフトウェアについて解説してきました。ソフトウェアと聞くとパソコンやスマホなどで動作するアプリケーションを思い浮かべがちですが、身の回りのちょっとした機械にも組み込まれていることを知って驚いた方も多いのではないでしょうか。興味のある方はぜひプログラミング言語の勉強から始めてみることをオススメします。

    フリーランス×機電系エンジニア!高単価求人はこちら ▶
    組み込みソフトウェアとは?用途や開発の流れを徹底解説!のページです。エンジニアにまつわるお役立ちの最新情報を発信しています。電気電子設計や製造技術や機械設計・生産技術などはもちろん、 フィールドエンジニアやITシステム開発まで、機電系エンジニア業界での働き方や年収、話題性の高い情報を細かく解説しています。 また、当サイトではフリーランス機電系エンジニア求人をご用意しています。 気になるエンジニア求人があれば、ご応募ください。 フリーランスの機電系エンジニア求人 なら【フリーエイド】
    • TOP>
    • 記事一覧>
    • 組み込みソフトウェアとは?用途や開発の流れを徹底解説!
    【貴重!】機電系フリーランス案件を見る
    【貴重!】機電系フリーランス案件を見る