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  • ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)とはどんな資格?
  • ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)とはどんな資格?

    2024.08.27更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    世の中にはパソコンやアプリで動作するものを含め多くのソフトウェアが存在しているため、ソフトウェア品質に関する正しい知識や意識がなければ、思わぬ不具合やセキュリティインシデントを招く恐れがあります。そこでソフトウェア品質に関する知識を身につけるために誕生したのが、ソフトウェア品質技術者資格認定制度(JCSQE)です。今回は資格の概要や難易度、受験後のキャリアプランなどを詳しく解説していきましょう。

    ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)とは

    はじめにソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)の概要や難易度、主な受験対象などを解説していきます。資格名を聞いたことがない人はここから理解していきましょう。

    資格の概要

    ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)は日本科学技術連盟が実施する資格認定制度で、ソフトウェアの品質に関する知識がある人を認定します。ソフトウェア開発組織に属する全ての人がソフトウェア品質の向上に関する知識を身につけたり復習するのに役立てられることが資格の目的です。

    試験は初級・中級・上級に分かれているものの、現時点では上級試験は実施しておりません。初級試験は6月と11月の年一回開催で、問題数が40問の選択式、中級試験は年に一度11月に開催され、選択式問題が25問と穴埋めや説明問題など17問の記述式問題があります。

    各級のレベル

    試験の合格ラインは初級・中級ともに7割程度の正答率で、その年の難易度によって多少変動する場合があります。初級の合格率は年によって大きなばらつきがあり、高い年で5割程度、低い年で2割程度です。一方で中級試験の合格率は一貫して1割程度のため、数値上は難易度が高いと言えるものの、実際には100時間程度の勉強時間があれば十分という声もあります。

    それぞれの試験において必要とされる具体的な知識項目と理解レベルはそれぞれ専用のシラバスで公開されております。初級試験では5つの理解レベルのうち最大でもレベル3、すなわち概念と使い方が分かるレベルまでしか求められず、ほとんどの項目で概要を説明できるレベル1か具体例を挙げて説明できるレベル2の知識レベルまでしか求められません。中級試験の選択式ではレベル2〜3の知識レベルが問われ、記述式はレベル3や詳しく理解し応用できるレベル4の知識が問われます。

    各級の対象者

    試験の受験者は基本的に日本科学技術連盟が掲げる資格の目的の通りシステム開発会社に勤めている人全員が対象と言えます。具体的には品質保証部門に勤める人はもちろんのこと、システム開発のエンジニアやプログラマー、テスト技術者、プロジェクトマネージャーや経営者、管理職、教育担当など全ての職種の人です。

    また、初級は応用的な知識などは問われないため、ITエンジニアとして活躍しようとする学生や若手エンジニアも受験対象として挙げられます。これに対し、一部応用的な知識も必要とされる中級試験では、実際に顧客に対してレビュー業務を行ったりテスト計画の立案や実行に携わるような中級エンジニアが受験対象といえます。

    ソフトウェア品質技術者資格認定制度(JCSQE)を取るには?

    それでは続いてJCSQEの資格を取得するにあたっての試験対策や申し込み手順などを解説していきます。受験に興味がある人はしっかりと理解しておきましょう。

    試験の対策方法

    JCSQEの試験問題は日本科学技術連盟が出版するソフトウェア品質体系ガイドから出題される上、他にも参考となる図書や過去問題の一部が公式サイトで掲載されているため、それらも活用しながらコツコツと勉強しましょう。また演習付きの資格対応セミナーなども開講されているため、独学が不安という人は併せて活用するのかオススメです。ちなみに試験で問われる項目やレベルはシラバスに掲載されているため、学習計画の目安として忘れずに活用しましょう。

    申し込みから資格取得までの流れ

    JCSQEの試験は公式サイトの申込みページにアクセスし、受付期間内に申込みを行う所が起点となります。中級の試験に限り団体申込みも可能で、希望する場合は専用の申込書(Excel)を記入し、メールを送付します。いずれも申込み受付が完了すると受付確認メールが届きますが、この段階では申込みが完了しているわけではなく、申込みのタイミングによっては受験不可の場合もあるようです。

    受験可能な場合は後日振込先情報が記載されたメールが届くため、振込期限内に振込を行いましょう。入金確認および登録完了メールが届いたら正式に受験申込みが完了となるため、郵送される受験票と試験要領をよく確認して受験します。合格した人はWebページに掲載されるほか、後日、資格認定証が郵送されてくるので、大切に保管しましょう。

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    ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)が活かせる職種は?

    ソフトウェア品質技術者資格はどのような人に役立つか気になる人も多いはず。ここからはJCSQEを活かせる職種について、代表的なものを3つ紹介していきます。

    システムエンジニア

    1つ目の職種はソフトウェアやシステム開発に携わるシステムエンジニアです。一見すると品質保証部門と開発部門は別物の仕事と見られがちなものの、そもそも品質保証に関する知識は基礎的なITリテラシーの1つと言っても過言ではないような内容も多いです。

    実際、資格の基本コンセプトも全てのITエンジニアに品質保証の知識を持ってもらうことを謳っているため、受けておいた方が良いのは間違いないでしょう。またシステム開発の知識と品質保証の知識を掛け合わせることで唯一無二の存在にもなれるので、システムエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら取っておくべきです。

    システムコンサルタント

    システム開発会社と一般企業を繋いだりするシステムコンサルタントもJCSQEが活用できる職種です。多くの企業において、システムを導入する際に価格や機能などの分かりやすい指標で導入可否を検討するシステム担当が多い一方で、安全性や品質保証面などをどう評価して良いかわからない人が多いのが事実でしょう。

    そんな時に客観的な視点で品質保証に関する取り組みや強みを分析して説明できるコンサルは非常に高いニーズがあります。特にAIやビッグデータなどのIT技術革新が巻き起こっている今だからこそ、資格取得を通して客観的に安全性などを説明してくれる職種は強いと言えるでしょう。

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    ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)を持っていることで活きること

    今回はシステムの品質に関する知識を問う資格、ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)について解説しました。JCSQEを取得すればシステムの品質管理のプロとして権威性を発揮できるため、キャリアアップに直結します。受験者が少ないため存在自体を知らなかった人も多いと思いますが、ITエンジニアだけでなく製造業やシステムコンサルタントなど幅広い業種に役立つ資格なので、気になる方はぜひ挑戦してみてください。

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