生産技術者マネジメント認定とはどんな資格?

2025年7月1日更新
機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶生産技術者として兼ね備えておくべきスキルを認定する資格、生産技術者マネジメント認定をご存知でしょうか。今回はあまり知られていない生産技術者マネジメント認定について、基本的な資格の概要や取得までの流れ、取得することで活かせる職種などを解説します。
生産技術者マネジメント認定とは
はじめに生産技術者マネジメント認定とはどんな資格なのか、基本的な概要と難易度、代表的な受験対象者などを解説します。
資格の概要
生産技術者マネジメント認定(正式名称:生産技術者マネジメントスキル資格認定試験)は、2009年から日本能率協会が主催する資格です。経営的な目線で生産技術の役割を認識できる技術者の育成を目的としており、試験を通じて生産技術者に必要とされるマネジメントスキルを体系的に学ぶことができます。生産技術者マネジメント認定を受験することで、現在のマネジメントスキルが可視化できるほか、業務フローにおける種々の問題に対して適切な改善提案を行い、収益や生産性向上を図れるようになります。
各級のレベル
生産技術者マネジメント認定の資格は基礎的な知識と実務経験を問う「CPE-B級」と、経験豊富な管理者を対象とした「CPE-A級」に分かれています。CPE-B級の合格率は50%程度で、きちんと勉強すれば受かる難易度です。一方、CPE-A級は合格率は7割前後と高めではあるものの、そもそも受験者数が圧倒的に少ないです。そのため、試験に関する情報があまり出回っておらず苦労したという声や、実務の知識や経験がかなり活かされたため簡単だったという声が挙がっており、受験者の知識レベルによって体感難易度が大きく異なるようです。
各級の対象者
CPE-B級では基礎的な知識と実務経験が問われるため、生産技術者として5〜10年程度のキャリアを持つ技術者が受験対象です。より具体的には、製造フローの上流に位置する開発部門と下流に位置する製造部門とスムーズに連携を取りながら、自身に求められる役割をスケジュール通りにこなせるレベルの技術者が対象となります。
一方、CPE-A級の試験では10年以上のキャリアを積み、これから管理者を目指す、あるいは既に管理者となっているベテラン生産技術者が受験対象です。より詳細にいえば、生産技術部門のリーダーとして部門を統括できる能力があり、他の部門と連携を取りながら迅速かつ高品質な生産体制を確立できる技術者が対象となります。
生産技術者マネジメント認定を取るには?
続いて、生産技術者マネジメント認定を取るために必要な試験対策や取得までの流れなどを解説します。
試験の対策方法
生産技術者マネジメント認定の対策では、日本能率協会が発行する「生産技術者マネジメントガイド」を使った学習が最も効果的です。生産技術者マネジメントガイドは試験に準拠した内容が掲載される公式テキストであり、日本能率協会もガイドの熟読を推奨しています。テキストではマネジメントスキルが体系的にまとめられているので、技術者としての知識向上にもつながります。
また、過去問は公開されていませんが、市反応予想問題集などを活用すれば、より実践的な学習も行えます。テキストを使った学習だけでは不安な時は、試験対策セミナーに参加するのもおすすめです。さらには実務の経験がそのまま知識として活かせる資格でもあるため、日頃の業務においてフローを俯瞰的に見つめ直し、様々な改善提案を行いながら、積極的にアウトプットの機会を増やして勉強するのも良いでしょう。
申し込みから資格取得までの流れ
生産技術者マネジメント認定の試験はCBT方式(会場のパソコンを使った選択方式)で行われます。試験は通年受験可能で、一般申し込みであれば受験の24時間前までに申し込みを行い、テストセンターへ行って受験する形となります。また団体申し込みの場合はバウチャーと呼ばれる電子チケットを購入し、その番号を入力して受験予約を行います。
CPE-A級はCPE-B級を持っていることが条件となるものの、CPE-B級には受験資格はないため誰でも受験できます。CBT方式のため試験当日には合否がわかり、試験配信会社のピアソンVUEのマイページから電子証明書の発行も可能です。
生産技術者マネジメント認定が活かせる職種は?
生産技術者マネジメント認定を取得すると、どのように仕事に活かせるのでしょうか。具体的な職種を挙げて活用のイメージと併せて解説していきます。
生産技術職
当然ですが、資格を最も活かせるのは生産技術職です。そもそも生産技術者とは、製造業において開発部門と製造部門の間に立って生産プロセスの設計・構築を行う技術者のことです。生産技術者の設計内容は製造工程のQCD(品質・コスト・納期)を決定する重要な要素となるため、マネジメント認定の取得を通して体系的な知識を学ぶことで、より企業に貢献できるといったメリットが得られます。また、経営視点で現場を俯瞰できるようにもなり、日々業務で行っている改善活動がどのような役割を果たすかが見えやすくなるため、業務のモチベーションアップにもつながるでしょう。
製造工程従事者
実際に製品製造業務を担う製造工程従事者にとっても、生産技術者マネジメント認定は取得するメリットがあります。製造工程従事者は、業務に製造工程の改善提案が含まれており、生産技術者マネジメント認定を通じて得られる改善活動の知識が大きく役立ちます。また、他部署がどのような業務をしているかが理解できるため、他部署とのコミュニケーションもスムーズに行えるようになります。
単に製造設備のオペレーターとして働くだけでなく、現場のリーダーや管理職として活躍していきたいなら、特におすすめといえます。ただ、生産技術者マネジメント認定には品質管理や工程管理など、製造では触れない技術内容も出題されるため、いきなり受験するのは難しいかもしれません。その場合は、生産マイスター認定など、他の資格を取得しつつ、基礎知識を身に着けていくとよいでしょう。
生産技術者マネジメント認定を持っていることで活きること
今回は製造業における生産技術者向けの資格、生産技術者マネジメント認定について、基本的な内容を詳しく解説しました。生産技術者マネジメント認定は、経験で仕事を覚える風潮の強い生産技術職において、身につけるべき知識やスキルが体系的に学べる資格です。
また生産技術者としての能力を定量的に証明できるので、公平な人事評価を受け転職や昇進にも有利に働きます。生産技術者としてそれなりの経験を積んでいるにも関わらず、自身のスキルレベルが分からないという技術者は積極的にチャレンジすると良いでしょう。
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