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生産技術者マネジメント認定とはどんな資格?

2024.05.28更新

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この記事を書いた人

機電系専門ライター Div.長谷川

長谷川

FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

生産技術者として兼ね備えておくべきスキルを認定する資格、生産技術者マネジメント認定をご存知でしょうか。今回はあまり知られていない生産技術者マネジメント認定について、基本的な資格の概要や取得までの流れ、取得することで活かせる職種などを網羅的に解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

生産技術者マネジメント認定とは

はじめに生産技術者マネジメント認定とはどんな資格なのか、基本的な概要と難易度、代表的な受験対象者などを解説していきます。

資格の概要

生産技術者マネジメント認定は2009年から日本能率協会が主催する資格で、生産技術者に必要とされるマネジメントスキルを持つ人をCPE(Certified Production Engineer)と名付けて認定します。経営的な目線を持って生産技術の役割を認識できるレベルの高い技術者を育成することを資格の目的として謳っており、自身の業務フローにおける種々の問題に対して適切な改善提案を行い、収益や生産性向上を図れる技術者を輩出します。

各級のレベル

生産技術者マネジメント認定の資格は基礎的な知識と実務経験を問うCPE-B級と、経験豊富な管理者を対象としたCPE-A級に分かれています。CPE-B級の合格率は50%前後程度で、きちんと勉強すれば受かる難易度です。CPE-A級は合格率は7割前後で比較的高めではあるものの、受験者数が圧倒的に少ないため、試験に関する情報があまり出回っておらず苦労したという声や、実務の知識や経験がかなり活かされたため簡単だったという声が挙がっており、受験者の知識レベルによって体感難易度が大きく異なるようです。

各級の対象者

CPE-B級では基礎的な知識と実務経験が問われるため、生産技術者として5〜10年程度のキャリアを持つ技術者が受験対象です。より具体的は、製造フローの上流に位置する開発部門と下流に位置する製造部門とスムーズに連携を取りながら、自身に求められる役割をスケジュール通りにこなせるレベルの技術者が対象となります。

一方、CPE-A級の試験では10年以上のキャリアを積んだベテランで、これから管理者を目指す、あるいは既に管理者となっている生産技術者が受験対象と言われています。より詳細にいえば、生産技術部門のリーダーとして部門を統括できる能力があり、他の部門と連携を取りながら迅速かつ高品質な生産体制を確立できる技術者です。

生産技術者マネジメント認定を取るには?

続いて生産技術者マネジメント認定を取るために必要な試験対策や取得までの流れなどを解説していきます。

試験の対策方法

資格を管轄する日本能率協会が試験に準拠した認定テキストとして生産技術者マネジメントガイドを発行しているため、まずはこのテキストを活用した勉強が基本となるでしょう。市販の予想問題集なども併せて活用しながら、反復学習によって知識を身につけます。また試験対策セミナーも開講されているため、独学が不安という方や、必要な知識を効率良く体系的に学びたい人は併せて活用するのがオススメです。

さらには実務の経験がそのまま知識として活かせる資格でもあるため、日頃の業務においてフローを俯瞰的に見つめ直し、様々な改善提案を行いながら、積極的にアウトプットの機会を増やして勉強するのも良いでしょう。さらに同じ職場内で受験者が多いのであれば、勉強会を開いたりして知識を磨くのも良いでしょう。

申し込みから資格取得までの流れ

生産技術者マネジメント認定の試験はCBT方式で通年受験可能で、一般申し込みであれば受験の24時間前までに申し込みを行い、テストセンターへ行って受験する形となります。また団体申し込みの場合はバウチャーと呼ばれる電子チケットのようなものを購入し、その番号を入力して受験予約を行う形となります。

CPE-A級はCPE-B級を持っていることが条件となるものの、CPE-B級には受験資格はないため誰でも受験できます。CBT方式のため試験当日には合否がわかり、試験配信会社のピアソンVUEのマイページから電子証明書の発行も可能なため、必要な人は忘れずに発行しておきましょう。

生産技術者マネジメント認定が活かせる職種は?

生産技術者マネジメント認定を取得すると、どのように仕事に活かせるのでしょうか。具体的な職種を挙げて活用のイメージと併せて解説していきます。

生産技術職

1つ目は資格の対象とも言える生産技術職です。そもそも生産技術者とは、製造業において新製品の開発を行う部門と実際の製造を担う部門の橋渡しとなる技術者のことで、製品をどのように作るか、という点にフォーカスして仕事を行う人のことです。具体的な業務として、製造工程の効率化や省力化のため人員やコスト、稼働時間、生産ロット数などあらゆる要素を考慮しながら様々な調整や設計を行います。そしてこれらの業務に必要な知識が、生産技術者マネジメント認定を取得することで身につくのです。

製造工程従事者

生産技術職の下流で実際に製品製造業務を担う製造工程従事者にも、生産技術者マネジメント認定の資格が役立ちます。一見すると製造工程に従事する人には関係ない知識のように思えるかもしれませんが、実際の製造ラインの最前線で働く人だからこそ、現場の実態を理解し現実的な改善提案が行えるようになるのです。また若手のうちは製造工程に従事させて現場感を学ばせ、ある程度経験を積んでから生産技術職に就かせる会社も多いため、早い段階から改善意識を持って業務を遂行できるのも、生産技術者マネジメント認定取得者ならではの特権でしょう。

生産技術者マネジメント認定を持っていることで活きること

今回は製造業における生産技術者向けの資格、生産技術者マネジメント認定について、基本的な内容を詳しく解説しました。生産技術者マネジメント認定は、経験で仕事を覚える風潮の強い生産技術職において、身につけるべき知識やスキルが体系的に学べる資格です。

また生産技術者としての能力を定量的に証明できるので、公平な人事評価を受け転職や昇進にも有利に働きます。生産技術者としてそれなりの経験を積んでいるにも関わらず、自身のスキルレベルが分からないという技術者は積極的にチャレンジすると良いでしょう。

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