CAD利用技術者試験とはどんな資格?
2024.08.26更新
機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶CADの実力を示せる資格の一つに「CAD利用技術者試験」があることをご存じですか?本記事では、CAD利用技術者試験の概要から対策方法、受験の流れまで、一通りの情報をわかりやすく解説します。
CAD利用技術者試験とはどのような資格?
まずは、CAD利用技術者試験がどのような内容か、概要を紹介します。
資格の概要
CAD利用技術者試験は、2003年から一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催している、CADエンジニアの育成を目的とした民間資格です。「3次元CAD利用技術者」「2次元CAD利用技術者」の2種類に分かれており、職種や使うCADに合わせた試験を受けられます。また、2次元CADの1級試験は「機械・建築・デザイン」の3種類から選ぶ形式で、専門分野に合わせた技能を測ることができます。
各級のレベル
CAD利用技術者試験は、2次元CADは「基礎・2級・1級」に、3次元CADは「2級・準1級・1級」にレベル分けが行われています。2級以下の試験は筆記試験のみで、CADに関する基本的な知識や、パソコンの知識に関する問題を選択式で回答します。一方、準1級・1級の試験は実際のCADを使った実技試験が中心となり、製図やモデリングを行う能力が求められます。
各級の対象者
2次元CAD、3次元CAD共に、1級・準1級と2級以下で大きく対象者が異なります。2級以下は基礎知識のみが求められるため、CADの経験が浅い人や、これから技術者になりたい学生などが対象です。受験資格もないので、誰でも試験を受けられます。一方、1級、準1級の試験はCADをある程度使える人のみが対象となっているほか、受験資格として2級の資格取得が求められます。
CAD利用技術者試験を取るには?
それでは、CAD利用技術者試験を取るために、どのような準備、対策を行えばいいか解説します。
試験の対策方法
CAD利用技術者試験の試験対策は、準1級と2級以下で大きく変わります。2級以下の試験は筆記試験のみで問題の難易度も高くないので、公式HPでダウンロードできる過去問や、さまざまなテキストを活用して知識を得れば合格できるでしょう。
一方、準1級以上はスピーディに製図を行う能力が求められるので、練習問題を中心にCAD製図を数多くこなし、地力を付けることが重要です。独学では厳しいと感じるようであれば、スクールも数多く存在しているので通ってみるのもよいでしょう。
申し込みから資格取得までの流れ
CAD利用技術者試験の受験は、公式HP上で申込を行う所から始まります。1級、準1級の試験は年2回の開催、2級以下は通年での開催と頻度が異なるので、それぞれ開催日を確認して受験するとよいでしょう。また、申込期間は受験日の1〜2ヶ月頃となるため注意が必要です。
申込が受諾されると受験会場の連絡が届くので、当日に「受験確認書」と「受験票」を印刷して持参し、会場で試験を受けましょう。試験の合否判定は、2級以下は受験後すぐ、準1級以上は後日公式HP上に掲載されます。
CAD利用技術者試験が活かせる職種は?
ここまでCAD利用技術者試験の内容をお伝えしましたが、この資格がどのような職種で活かせるか紹介します。
建築・機械CADオペレーター
CAD利用技術者試験で得たスキルを最も活かせる職種は、建築・機械CADオペレーターです。働く上ではCADに習熟する必要があるため、資格を持ってさえいれば良いわけではありませんが、資格手当がもらえたり、転職でも有利に働いたりする可能性があります。特にこれからCADオペレーターを目指したい人には資格の取得がおすすめです。
機械設計
機械設計もCADを使って設計するため、CAD利用技術者試験の知識が役立ちます。特に3次元CADの知識は有用なので、資格取得により知識を証明することにより、設計者としての評価を高められる可能性があります。ただ、機械設計においてはCADの知識より設計スキルの方が重要なので、CAD利用技術者試験の優先度は比較的低めです。
CAD利用技術者試験を持っていることで活きること
ここまでCAD利用技術者試験について解説しましたが、この資格を取得していると、CADに対してある程度の知識やスキルを持っていることが証明できます。CADは建築や機械業界を始め、多くの企業で必須のスキルとして扱われるので、仕事をしていくうえで様々なメリットが得られます。資格を優遇条件としている求人もあるので、就職に有利に働くでしょう。
ただし、CADは実務経験の豊富さが問われる技術でもあるので、資格だけを取って満足するのではなく、自ら扱い方に習熟していく努力も必要です。CADの高いスキルを有していればフリーランスとして独立し活躍することも可能なので、ぜひ様々な方法でスキルを身に着けていってください。
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