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  • アマチュア無線技士とはどんな資格?
  • アマチュア無線技士とはどんな資格?

    2024.08.26更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    Wi-FiやBluetooth通信など、身の回りに溢れている無線通信技術。中には個人的な趣味の範囲で無線通信技術を使ってみたいと考える人も多いはず。そんな人に向けて用意されているのがアマチュア無線技士の資格です。今回はアマチュア無線技士の資格について、レベルや内容、取得後の活用方法など網羅的に解説していきます。無線技術に興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。

    アマチュア無線技士とはどのような資格?

    初めにアマチュア無線技士とはどのような資格なのか、概要やレベルなどの基本的な内容を解説していきます。中学生や高校生でも取れる資格なので、受験を考える人は参考にしてみてください。

    資格の概要

    アマチュア無線技士とは商用や営利目的ではなく、個人的な趣味や興味のために行われる無線通信(通称アマチュア無線)を行うのに必要となる総務省管轄の国家資格です。資格種別は第4級から第1級の4つに分かれていて、最上級に位置する第1級アマチュア無線技士を持っていれば、アマチュア局の全ての無線設備を操作できます。

    いずれの級も受験資格がなく誰でも受験可能で、第1級と第2級の試験は年3回しか実施されていませんが、第3級と第4級の試験は随時実施されているため、都合が合うタイミングで受験できます。

    各級のレベル

    第4級から第1級まで試験科目は一貫して工学と法規の2科目のみで、いずれも正答割合が6割以上あれば合格できます。第3級と第4級の試験は中学校卒業程度の知識があれば合格可能とされており、平均的な合格率も7割〜8割程度と難易度は低めです。試験問題数は第4級で工学・法規共に12問ずつ、第3級は工学14問の法規16問と異なりますが、試験内容の違いはモールス信号に関する問題があるか無いか程度で、難易度はほぼ同じと言われています。

    空中線電力200W以下のアマチュア無線設備が操作できるようになる第2級試験では、工学25問の法規30問と第3級の倍近い出題数になります。試験問題も電気電子回路の内容など高校卒業程度の知識が問われるようになり、平均的な合格率も50%前後程度となります。また第1級の試験は問題数が工学・法規共に30問となり、問われる内容は大学1年生から短大卒業程度と言われています。合格率もさらに低下して30%前後程度となるため、第2級や第1級の取得にはそれなりの勉強が必要であることが伺えます。

    各級の対象者

    アマチュア無線技士の資格は趣味で無線通信を行う人向けの資格なので、扱いたい無線機の送信電力と周波数に応じた級の試験を受けるのが基本です。例えばドローンを操作したい場合であれば第4級以上が必要ですし、モールス信号による通信を行いたければ第3級以上の資格が必要となります。

    また、第2級アマチュア無線技士を持っていれば周波数の制限が無くなるため、よほど大きな出力を出さない限りは十分楽しめます。自分で信号をブーストして高い出力の通信を楽しみたい人であれば、第1級アマチュア無線技士の資格を取得すると良いでしょう。

    アマチュア無線技士を取るには?

    比較的難易度が低く、進学や就活活動中の学生にも人気の高いアマチュア無線技士。資格を取得するための勉強法や具体的な手続きについて知りたい人に向けて、内容を分かりやすく解説していきます。

    試験の対策方法

    アマチュア無線技士資格の基本的な勉強方法としては、市販のテキストを活用しながら、過去問題集を繰り返し解くのがおすすめです。アマチュア無線技士の試験はいずれの級でも選択肢から正しい答えを選択する択一式のため、ひたすら数をこなして暗記するのが手っ取り早いです。他にも日本アマチュア無線振興協会(JARD)のサイトには第2級と第3級向けのeラーニングも用意されているため、併せて活用するのも良いでしょう。

    また、第4級と第3級であればJARDが実施するアマチュア無線技士養成課程講習会を受講し、修了試験に合格しても取得できます。国家試験を受けるのに比べると費用がかかるものの、深く理解したい人は勉強も兼ねて受講するのも良いでしょう。

    申し込みから資格取得までの流れ

    第3級と第4級アマチュア無線技士の試験はCBT方式で年間を通して実施されております。一方の第2級と第1級の試験は4月、8月、12月の年3回、決められた試験会場で行われます。受けたい級に応じて都合の良い試験地と試験日を探して申し込みましょう。なお第2級と第1級の試験申し込みは試験月の2ヶ月前に2〜3週間程度しか受け付けていないため、遅れないよう注意が必要です。

    試験に合格したら試験の受験地か自身の住所を管轄する総合通信局に「無線従事者免許申請書」を提出する必要があります。申請書が受理されたら約1ヶ月後に免許証が自宅へ郵送されるので、概ね3ヶ月以内を目安に遅滞なく提出しましょう。

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    アマチュア無線技士が活かせる職種は?

    趣味として無線通信を楽しむために必要なアマチュア無線技士。法的には商用や営利目的で無線通信を行うのはできませんが、資格を活かせる職種はあるのか解説していきます。

    通信技術者

    アマチュア無線の資格で扱える無線通信の種類は業務用無線技士資格に比べると格段に広く、例えば第4級アマチュア無線技士の資格を持っていれば第1級海上無線通信士や航空無線通信士、第1級陸上無線技術士に相当する無線通信が可能です。そのため、業務で通信技術者に携わっている人であれば、アマチュア無線技士の資格を先に取って趣味の範囲内で無線通信を試みることで、開局申請や設営、検査、販売などの経験を自分のペースで積むことができます。

    ドローン操縦士

    昨今、様々な分野で活躍を見せているドローンですが、大型設備の調査や点検、農薬の散布、小型荷物の配送など、業務で使われる機会も増えています。ドローンは扱う周波数や出力によって資格が必要な物とそうでない物に分かれていて、一部のドローンは第4級アマチュア無線技士の資格があれば飛ばすことができます。そのため業務でドローンを扱う人がアマチュア無線の資格を取得し、自宅などでドローン操作の練習を行って腕を磨くといった利用も考えられるでしょう。

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    アマチュア無線技士を持っていることで活きること

    今回は学生でも取りやすいアマチュア無線技士の資格について、試験のレベルや活かし方などを中心に網羅的に解説しました。第3級や第4級であれば中学生や高校生でも十分に取得できる国家資格であるため、進学や就職活動の際に履歴書に載せられる資格として役に立ちます。特に工業高校や大学に進学を考えているのであれば、資格を利用してアンテナや無線通信機を製作・使用した実績があれば、非常に高い評価を受けられるでしょう。

    単なる趣味目的での資格でありながら、意外な活用方法があることを初めて知った方も多いのではないでしょうか。手軽に履歴書に載せられる資格を探しているのであれば、受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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