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  • 自動車の「ワンペダル」機能とは?特徴を危ないと言われる理由も含めて解説
  • 自動車の「ワンペダル」機能とは?特徴を危ないと言われる理由も含めて解説

    2024.08.20更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    最近の自動車には「ワンペダル」や「快感ペダル」と呼ばれる機能があることをご存じですか?賛否両論がありながらも、トヨタや日産などの電気自動車やハイブリッド車に搭載が進んでいます。今回は、そんなワンペダル機能について、特徴を「危ない」と言われる理由も含めて紹介します。

    ワンペダルとは

    ワンペダルとは、自動車の加速・減速を一つのペダルで行う機能のことです。アクセルペダルに減速機能を付けた形をしており、ペダルを踏むと加速し、緩めると減速する動きをします。

    テスラなどでは以前から搭載されている機能ですが、日産e-powerが大々的にCMを行ったことにより、日本でも認知度が大きく向上しました。また、トヨタの新型アクアでも「快感ペダル」という名称で導入されたほか、ホンダやスバルなどでもワンペダルが導入されたことで、最近は身近な機能となりつつあります。

    ワンペダルが生まれた理由

    それでは、なぜ最近になってワンペダル機能が登場し始めたのでしょうか。そのきっかけは、電気自動車やハイブリッド車の登場により、モーターが動力になったことにあります。従来のガソリン車は、エンジンを動力にして動きます。エンジンはガソリンを燃やして加速することはできますが、クルマにブレーキをかける機能は持っていません。そのため、別途ディスクブレーキを取り付けて摩擦で減速する必要があるのです。

    しかし、モーターは電力を動力に変換して加速できるのはもちろん、動力を使って発電し、電力に戻すこともできます(回生ブレーキといいます)。すると、アクセルペダルの信号をモーターに渡すだけで、加速とブレーキを自由に調整できるので、ワンペダルでの制御が行えるようになったのです。

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    ワンペダルによるメリット

    続いて、ワンペダルを導入することでどんなメリットが得られるのかを解説します。

    操作が楽になる

    一つ目のメリットは、ペダルを1つにすることで運転が楽になるということです。従来の操作では、アクセルとブレーキを何度も踏みかえなければならないため、操作が煩雑で足に負担がかかります。一方、ワンペダルであれば常にアクセルを踏んだ状態でほぼすべての動作が行えるので、ペダルの踏み変え操作が発生せず、その分運転が楽になります。

    操作が楽になる分速度の微調整も行いやすくなるので、より滑らかで安全な運転が行えるメリットにつながるでしょう。また、アクセルを離すだけでブレーキ操作が行えると、通常のブレーキをかける時より操作が速くなるので、運転中の事故防止につながることも期待できます。

    アクセルの誤操作を防げる

    もう一つは、アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故を防げることです。最近は高齢者によるペダルの踏み間違えが時々報告されていますが、この事故はヒューマンエラーに起因するため、本質的に無くすことはできません。

    一方、ワンペダルであればペダルの踏み変えが必要なくなるため、踏み間違いを根本的に防げるようになります。高齢者以外でも、とっさの時に正しい操作が行いやすいという点で、ワンペダルを採用するメリットがあるといえるでしょう。

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    ワンペダルが危険と言われる理由

    利便性が向上するということで注目が集まっているワンペダル機能ですが、一方で危険性が高いという意見も数多く見受けられます。その理由を紹介します。

    操縦が難しい

    一つ目は、従来の自動車と操作方法が異なるので、慣れていないと操縦が難しいことです。ワンペダルではアクセルを緩めるたびに減速効果が発生するため、速度を維持するためにはより繊細な微調整が必要となります。

    また、アクセルから足を離してしまうと一気に減速がかかるので、ガソリン車と同じ操作を行ってしまうと、意図しない所でブレーキをかけてしまう可能性があります。特にアクセル強く踏んでから離すやり方で運転している人には違和感が強いので、慣れるのは難しいでしょう。

    後続車が速度変化を検知しづらい

    もう一つは、後続車がワンペダル操作による速度変化を認識しづらいといった点があります。自動車の運転では、後続車は前の車の動きを予測して車間距離を保つのが一般的です。しかし、ワンペダル車は操作方法が違う分、後続車が予想しないタイミングで減速してしまう可能性があります。

    さらに最近はある程度改善されていますが、ブレーキランプの点灯タイミングがブレーキ操作時と異なるため、後続車が減速に気づかず追突してしまうリスクもはらんでいます。この問題はメーカーごとでも現象が異なるので、最も安全な方法に統一されるまで、ある程度の時間を要すると思われます。

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    ワンペダルは設定で切り替え可能

    このように、ワンペダル機能は賛否両論がある状態で、人によっても使いやすいと感じるかが異なります。そのため、各メーカーでは一度ワンペダルを設定した後にすぐ戻せるよう、簡単にワンペダルのON/OFFが変更できるようになっています。

    運転中でも停車していればすぐにワンペダルが解除できるので、ワンペダルを試してみたい方は、設定方法だけを確認した上で試してみるとよいでしょう。

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    まとめ

    今回は、日産e-powerなどに搭載されている「ワンペダル」機能についてお伝えしました。ワンペダルはモーターの加速と回生ブレーキによる減速機能を用い、アクセルとブレーキを1つのペダルで行えるようにした機能のことです。

    従来のアクセル・ブレーキ操作とは勝手が異なるため、危険と言われることも多いですが、安全性や操作性の向上にもつながるため、採用メリットのある機能とも言えます。設定で簡単にON/OFFを切り替えられる車種が多いので、気になる方はまず一度試してみてはいかがでしょうか。

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