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組み込みエンジニアが取得するべき資格を紹介!

2023.10.09更新

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この記事を書いた人

機電系専門ライター Div.長谷川

長谷川

FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

組み込みエンジニアとして資格は必須ではありませんが、他のエンジニアとの差別化を図る上で有用な資格はいくつかあります。今回は、組み込みエンジニアを目指す人やスキルアップを考えている人に向けて、取得する効果のある資格を紹介します。

組み込みエンジニアとは

組み込みエンジニアとは、電子機器に組み込まれたマイコンを動かす「組み込みシステム」をプログラミングするエンジニアのことです。家電や自動車、産業用機器など、ネットワークに繋がらず独立した機械は全てマイコンで動作制御を行っており、そのプログラムを組み込みエンジニアが作っています。

パソコン上で動くソフトウェアを開発する他のエンジニアと比べると、コンパクトで信頼性の高いプログラミングが必要になるなど、少し変わったスキルやノウハウが求められます。

組み込みエンジニアの仕事についてより詳しく知りたい方は「組み込みエンジニアの仕事内容とは?製品開発から必要な知識まで幅広くご紹介!」をご覧ください。

組み込みエンジニアにおすすめの資格

それでは、組み込みエンジニアとしての技術力を示す上で有用な資格を紹介します。

ETEC(組み込み技術者試験)

ETECは、一般社団法人組込みシステム技術協会が実施している、組み込みエンジニア向けの試験です。初心者~中級者向けの資格で難易度も高すぎないので、知識や経験が浅い人にもおすすめできます。

資格はエントリレベルとミドルレベルに分かれており、エントリレベルでは組み込み開発に求められる知識を、ミドルレベルは実務レベルを図ることを目的にしています。組み込みのスキルをアピールしたいのであれば、ミドルレベルにて一定の点数を取る必要があるでしょう。

ただ、ミドルレベルを受験するにはエントリレベルを550点以上取得する必要があることには注意ください。ちなみに、ETECは認定資格ではないため、合格・不合格では判定されず、試験点数が受験後に返送される形となります。

OCRES(OMG認定 組込み技術者資格試験)

OCRESは世界最大のソフトウェア標準化コンソーシアム「OMG」が運営し、130国以上で開催されている国際的な資格試験です。より高度なソフトウェア設計の知識が得られることを目的としており、オブジェクト指向やUML(統一モデリング言語)、リアルタイムOSなどの知識が主に問われます。

資格のレベルは「ファンダメンタル」「インターミディエイト」「アドバンスド」に分かれており、初心者から上級者まで受講可能です。大規模で高い信頼性が求められるシステムを構築する設計者には特におすすめの資格といえるでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト

IoTを含む、組み込みシステムの開発に関する知識を問う資格試験です。組み込みエンジニアにとっては王道の資格ですが、幅広いシステムについての知識が求められるため、難易度が高い資格でもあります。

ソフトウェアだけでなく、電子回路やモーターなど、ハードウェアに関する知識も問われるので、想像以上に広範囲の知識を得る必要があるでしょう。実際に、合格率は毎年20%以下と低いので、一定のスキルを取得し、しっかりと試験対策を行った後で受講するのがおすすめです。

また、近年ではDXを推進する国の方針に従い、IoTについての設問が重視されつつあります。今後もこの方針は変わらないことが想定されるので、受験対策を行う際には忘れずに学習しておきましょう。

資格の内容や勉強方法について知りたい方は「エンベデッドシステムスペシャリスト試験向け参考書4選!難易度や活用方法もご紹介」も参考にしてください。

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験は、IT人材のスキルレベルを認定するために実施されている国家資格です。プログラミングを始め、サーバーやネットワーク、ハードウェアなど、ITエンジニアとして知っておくべき基礎知識が網羅されています。

組み込みの技術レベルを示す資格ではありませんが、資格の中でも知名度が高いので、ITのベースとなる知識を持っていることが示せるでしょう。転職などのアピールとして用いる場合は、応用情報技術者試験まで取得しておくのがおすすめです。

組み込みエンジニアに求められる知識

組み込みエンジニアとして役に立つ資格についてお伝えしましたが、転職などでスキルを示すためには資格以外のスキルももちろん重要です。特に重要だと考えられる知識についてお伝えします。

プログラミング言語の知識

当然ではありますが、組み込みエンジニアにはプログラミングに関する知識が必須です。特に、組み込みシステムには動作の軽さやリアルタイム性、信頼性の高さなどに優れるC言語やJAVA、アセンブリ言語などが使われるため、これらの言語の知識を深めておきましょう。

コンパクトで信頼性の高いコーディング能力

組み込みエンジニアには、単純なプログラミング能力だけでなく、コンパクトで信頼性の高いコードを書く能力も必要です。組み込みシステムはリリース後にアップデートが行える一般的なソフトウェアと異なり、基本的に書き換えが行えません。また、プログラムを書き込むマイコンは使えるリソースが限られるため、コンパクトにコーディングを行う必要もあります。

そのため、組み込みシステムに合わせたコーディングを行う能力や、漏れのないデバッグを行う能力、機能の実装に必要なリソースを事前に把握するスキルなどが必要です。

ハードウェアに関する知識

組み込みエンジニアにはハードウェアに関する知識も必要です。コンピュータ内で汎用的に使われる一般的なソフトウェアと異なり、組み込みシステムは特定の電子回路で使われます。

すると、製品が変わるごとに回路図やマイコンの仕様が異なるので、プログラミングを行う前にこれらを理解しておく必要が生じるのです。もちろんハードウェアのことを全て知っておく必要はありませんが、必要な部品のデータシートや回路図の構成などは把握できるようになっておきましょう。

まとめ

今回は、組み込みエンジニアを目指す人や、スキルアップを考えている人が取るべき資格を中心にお伝えしました。組み込みエンジニアとしてのスキルを示すには、ETECやOCRES、エンベデッドシステムスペシャリストといった資格が有用です。

もちろん、実際に設計を行うにはプログラミングやハードウェアの知識も必要であり、単純に資格を取ればいいわけではありませんが、他のエンジニアとの差別化を図ることはできるでしょう。ぜひ資格を取得して、転職やスキルアップを実現してください。

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