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制御系製品開発・研究エンジニアのスキルと経験を活かして今よりキャリアアップするには？

2024.08.28更新

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この記事を書いた人

長谷川

FREE AID編集部機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター＆ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

電気で動くあらゆる製品の制御システムを作る「制御系製品開発・研究エンジニア」。活躍の幅が広い職種ですが、キャリアアップを目指すためにはどんなことに注意すればよいのでしょうか。本記事では、求められるスキルや役立つ資格、キャリアパスなどについて解説します。

この記事の目次

制御系製品開発・研究エンジニアとは

まず前提として、制御系製品開発・研究エンジニアの仕事内容を解説します。制御系エンジニアとは、電気で動く製品を意図した通りに動作させる、制御システムを扱うエンジニアのことを指します。現在は分野を問わず、たくさんの製品が制御システムを必要としているので、製品ごとに最適なシステムを設計する製品開発エンジニアは多くの企業で活躍しています。

一方で、新しい制御手法などを研究するエンジニアも存在していますが、製品にはPID制御など実績のある制御手法が使われるのが一般的で需要は多くないので、大学や限られた企業で活躍しています。

制御系製品開発・研究エンジニアに求められるスキル

続いて、制御系製品開発・研究エンジニアにどのようなスキルが求められるか紹介します。

プログラミングスキル

制御システムはプログラムによって実装されるので、制御系製品開発・研究エンジニアにはプログラミング能力が欠かせません。制御システムにはC言語やJavaがよく使われますが、アセンブリが用いられるなど企業によっても差があるので、求められる言語を使いこなす必要があるでしょう。

また、制御システムは専用のマイコンに格納されるので、組み込みシステムとして作る必要があります。組み込みエンジニアとは違って制御部分のみの設計となりますが、リアルタイム性の確保や少ないリソースで設計するなど、組み込みシステムならではの特徴も押さえたプログラミングを行わなければなりません。

制御手法に関する知識

制御系製品開発・研究エンジニアには各種制御手法に関する知識も必要です。制御手法には様々な種類があり、状況に応じて使われる手法も変わります。一般的な設計であればPID制御などの基本的な制御手法が使われますが、より精密な制御を行いたい時は先進的な制御手法を検討することもあります。そのため、積極的に新しい制御手法を学び設計に取り入れていくような姿勢も重要です。

ハードウェアに対する理解

制御系エンジニアには、ハードウェアに対する知識も求められます。制御システムは製品の機構を動かしますが、機構の特性や周囲の環境などが複雑な影響を与えるので、制御系エンジニアはそれらの影響も考慮したシステムを構築しなければなりません。

そのためには、ハードウェアの構造が制御システムに与える影響をある程度予測できることが重要なので、エンジニアにも製品の構造や特性などを理解できるようなハードウェアの知識が求められます。

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制御系製品開発・研究エンジニアに役立つ資格

エンジニアが活躍していくうえでは、保有するスキルを客観的に示す資格が役立ちます。ここでは、制御系製品開発・研究エンジニアに役立つ資格を紹介します。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

一つ目の資格は、組み込みシステムに関する知識を示す「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」です。資格の取得によって組み込みシステムの基礎的な知識から、セキュリティや信頼性に関する知識、ハードウェアの知識までを包括的に有していることが示せるので、キャリアアップに大きく役立ちます。この資格は難易度が高い上、認知度も非常に高いので、取得により様々なメリットが得られるでしょう。

ETEC（組み込み技術者試験制度）

もう一つの資格は「ETEC」です。こちらも組み込みシステムに関する総合的なスキルを示せる資格であり、認知度も非常に高い資格の一つです。ETECはレベル別に2つの試験を選択でき、エンベデッドシステムスペシャリスト試験よりも難易度が低い資格なので、経験の浅いエンジニアはこちらを受験するとよいでしょう。

関連記事：応用情報技術者とはどのような資格？

制御系製品開発・研究エンジニアのキャリアパス

それでは、本題となる制御系製品開発・研究エンジニアのキャリアパスとしてどのような選択肢があるかを紹介します。

スペシャリスト・マネージャーへの昇進

制御系技術を突き詰めていきたいのであれば、スペシャリストやマネージャーとして一定の地位を築き、頼られる存在として活躍していくのが一般的です。スペシャリストは現場の設計技術に特化し、高いスキルやノウハウを保有してチームを引っ張っていく存在です。一方、マネージャーは他部署やクライアントとの折衝を始め、プロジェクトの進捗管理、リソースの調達など、より広い視点でチーム全体をマネジメントする存在となります。

組み込みエンジニアへの転身

制御技術だけでなく、自分の技術の幅を広げたいと考えている場合は、組み込みエンジニアに転身するという選択肢もあります。組み込みシステムの設計はソフトウェアの中でも特殊なスキルが必要なので、転職しにくい業種といえます。ただ前述したように、制御エンジニアは組み込みエンジニアとの親和性が高いので、他のエンジニアより転身しやすいです。組み込みエンジニアとして活躍していくには新しい技術もどんどん学ぶ必要がありますが、制御技術と組み込みシステムの技術を両方高いレベルで保有できれば、特別な存在として企業に重宝されるでしょう。

フリーランスになる

制御系製品開発・研究エンジニアには、フリーランスとして活躍する選択肢もあります。制御系だけでなく、ソフトウェアエンジニアは人材不足が著しく、高い報酬を払ってでも高いスキルを持つエンジニアを求めている企業が多いです。フリーランスとしての働き方も業界に浸透しているので、より高い給与を得たい場合や、働き方を自由に決めたいエンジニアはチャレンジする価値があるでしょう。

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フリーランスになることを検討しているなら、機電系のフリーランス案件に特化した求人サイト「FREEAID」を活用するのがおすすめです。フリーランスとして活動していく上で最も大きな課題になるのが、仕事をどうやって見つけていくか、ということです。

自分で営業を行うのも良いですが、継続するのは簡単ではありません。一方「FREEAID」なら、商談から教育まで、フリーランスとしての活動をフルサポートする「MESS契約」という方式があるため、安心してフリーランス活動が行えます。

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まとめ

今回は、制御系製品開発・研究エンジニアがキャリアアップする上で重要になるスキルや、キャリアパスなどについて解説しました。制御系製品開発・研究エンジニアは制御技術やプログラミング能力、組み込み技術に関する知識など専門的なスキルが要求される分、様々な場所で活躍できる職種です。人材不足が顕著なこともあり、昇進や転職などでもより高い待遇が得やすいでしょう。なお、フリーランスとして活動していくことを考えているなら、フリーランス案件に特化した転職サイト「FREE AID」をぜひ活用ください。

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