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IchigoJamってなに?設計図の書き方から機能や組み立て方まで詳しく解説!

2021.10.19更新

「子供向けパソコン」として注目が集まっている「IchigoJam」。 子供のプログラミング教室などで名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。 今回は、そんなIchigoJamの特徴や回路図、組み立て方、プログラミングの方法などを詳しく解説していきます。

IchigoJamとは

まずは、IchigoJamの機能やできること、価格などについてお伝えします。

基板一枚で簡単プログラミング

「Ichigojam」は2014年に販売が開始された、BASIC言語のプログラミングを練習できる子供向けのコンピューター基板です。   本体は手のひらサイズの基板一枚だけ!テレビとキーボードをつなぎ、スイッチボタンを押すだけで簡単にプログラミングして遊べる手軽さが魅力です。   部品を基板にはんだ付けして組み立てて、電子工作を体験でき、子供たちのものづくりへの関心を高めたり、ICTへのリテラシー向上に役立てることができます。

IchigoJamとテレビ、キーボードを接続するだけ

IchigoJamは、以下のアイテムを用意すれば動かすことができます。ただつなぐだけで動作し、設定も不要なので簡単です。

IchigoJamで用意するもの

  • IchigoJam本体
  • テレビ(ビデオ接続できるもの)
  • キーボード(PS/2接続できるもの)
  • micro-USBケーブル(IchigoJam充電用)
  • ビデオケーブル

これらのアイテムはIchigoJam本体の付属品として購入できます。自身で用意する場合は、IchigoJamとの接続に対応しているか確かめておきましょう。

IchigoJamの商品シリーズと価格

IchigoJamは一枚の基板のことを指しますが、組み立て方法や付属品の有無により、いくつかの商品に分かれています。それぞれの詳細と価格についてお伝えします。

IchigoJam プリント基板ハーフキット(2,145円)

IchigoJamのプリント基板と、実装用部品のみが入った最もシンプルなキットです。はんだ付けによる電子工作を行いたい場合は、こちらのキットを購入するようにしましょう。(はんだごて等は付属していません)  実際にプログラミングを始めるには、テレビ、PS/2キーボード、電源、micro USBケーブルが必要ですが、これらも自分で用意する必要があります。はんだ付けが難しい場合は、組み立て済みの基板セット(2,420円)も販売されています。はんだ付けがうまくいかなかったときのスペアや、正しくはんだ付けするための見本として購入しておくと良いでしょう。

IchigoJam ブレッドボードキット(2,851円)

「はんだ付けは難しいけれど、基板の組み立ては経験させてあげたい」そんな人は、ケーブルを挿すだけで配線ができるブレッドボードキットを購入しましょう。配線を間違っても挿しなおすだけで解決できるので、組み立て初心者におすすめです。

IchigoJam Get Started Set S(5,698円)

IchigoJamの本体のほか、テレビ以外のPS/2キーボード、電源、micro USBケーブルがセットされているのが「IchigoJam Get Started Set S」です。基板は組み立て済みで、対応する各種ケーブルも揃っているため、購入してすぐにプログラミングを始めることができます。

IchigoJamでできること

IchigoJamではさまざまなプログラムが公開されており、簡単なゲームを始め、さまざまなアプリケーションを子供でも簡単に作成できるようになっています。ここでは、簡単に作成できるゲームを3つご紹介します。

かわくだりゲーム

IchigoJam入門テキストにも紹介されているゲームです。流れてくる障害物をよけながら進むのがシンプルながら楽しく、スピードや自機の模様を変えたりもできます。自機が画面端にいると敵に当たらないバグが始めからあり、それを修正することでプログラミングの奥深さを体感できます。

パックマン風ゲーム

敵モンスター4体を避けながら、アイテムをどんどん食べていくパックマン風ゲームです。コードが短くて簡単なのに、いちごを食べると無敵になるなど、パックマンのルールが細かい所までしっかり再現されています。

迷路

さまざまな迷路を自動作成するゲームで、作るごとに違う迷路ができます。迷路のプログラムはさまざまな種類が公開されていて、それぞれ迷路の生成方法が異なります。プログラムの違いでどんな迷路ができるのか比較してみるのも面白いです。

拡張キットでさらなる機能向上も

このように、IchigoJamは標準機能だけでもさまざまなアプリケーションが作成できますが、拡張キットを用意することで、より本格的なデバイスを作ることができます。代表的な拡張キットと、その機能について解説します。

PanCake(パンケーキ):サウンドグラフィックボード

PanCakeは、標準のIchigoJamにカラー表示とサウンド機能、図形やスプライト、背景画像を追加できるグラフィックボードです。IchigoJam単体と比べると画像での表現が一気に豊かになるので、テレビゲームのようなグラフィックを自作できるようになります。カラーは16色、サウンドは4種類出力可能です。

購入価格は1,650円で、IchigoJamと接続して使います。

MixJuice(ミックスジュース):ネットワークボード

MixJuiceは、通常のIchigoJamにWi-Fi接続を追加し、情報の送受を可能にするネットワークボードです。IchigoJamをドローンやロボットなどと連携して、無線で操作できるようになります。

購入価格は2,750円で、こちらもIchigoJamと接続して使います。

IchigoSoda(イチゴソーダ):ネットワークボード

IchigoSodaは、さくらの通信モジュール「sakura.io」の接続に対応したIchigoJamの互換品です。sakura.ioはIoTのプラットフォームサービスであり、LTE通信を使ってさくらインターネット社のIoTクラウドサービスへ接続し、簡単にIoTデバイスを作ることができます。

購入価格は5,500円で、sakura.ioを利用しないときは標準のIchigoJamと同様に使えます。また、sakura.ioモジュールは別売りで8,800円です。

IchigoJamの回路図・組み立て方法

それでは、IchigoJamのハードウェアについて、回路図や組み立て方法についてお伝えします。

IchigoJamの回路図

まず、IchigoJamの回路図は以下のようになっています。

NXP製のマイコンをメインに、micro-USBの電源、ビデオ端子、PS/2キーボード端子との接続を行うシンプルな構造なのがわかります。

基板の指示通りにはんだ付けするだけ

「IchigoJam プリント基板ハーフキット」を購入した場合は自分ではんだ付けを行っていきます。実装する部品は20点、プリント基板上にシルクでピン配置の記載があるほか、添付の部品一覧表には部品の方向についての注記もあるため、深く考えずにはんだ付けするだけでOKです。

はんだ付けの際は細めのはんだごてを

このように、はんだ付けの形状は一般的なものですが、子供向けに配慮されているわけではないため、慣れていないとはんだ付けは難しいかもしれません。 特に、こて先が広いはんだごてだとピン間がショートしやすいので、購入する場合は電子工作用の細いはんだごてを選ぶことをおすすめします。 温度調節が可能なはんだごてならさらによいでしょう。はんだ吸い取り線があれば失敗しても手直ししやすいので、合わせて購入しておきましょう。

大人が手助けして一緒に作るのが大事

また、はんだ付けを行う際には、必ず大人が一緒に作るようにすることが大切です。部品の付け方については、プリント基板や部品一覧表に一応説明はありますが、回路図がついているわけでもなく、子供が間違えないほど親切、というわけではありません。 大人もはんだづけに慣れていないようであれば、組み立て済みのIchigoJamも同時に購入し、部品の配置を確認しながら組み立てすると間違いにくいのでおすすめです。

IchigoJamのプログラミング

続いては、IchigoJamにプログラミングしていく方法についてお伝えします。

BASIC言語で書き込み

IchigoJamで使用するのはBASIC言語。C言語より歴史の古い言語です。コードを見ればプログラムの処理の流れが一目瞭然で、プログラミングをやったことがない人でも直観的に理解できるので、子供向けの言語としてぴったりです。オブジェクト指向ではないので大規模開発には向かず、実際の開発で使われることはほぼありませんが、BASICを理解することでプログラム言語が理解しやすくなるでしょう。

さまざまなサイトや書籍が利用できる

IchigoJamは組み立て後、スイッチボタンを押すだけでプログラミングが始められるため、特に難しさはありません。ただ、キットには簡易的な説明書しかないので、IchigoJamを使ってしっかり学習をしていきたいなら、書籍を購入することをおすすめします。

くもんのプログラミングワーク1 はじめる!IchigoJam

学校・家庭で体験 ぜんぶIchigoJam BASIC! プログラミングでSTEAMな学びBOOK

また書籍以外にも、さまざまな方が設計したプログラムがサイト上で公開されているので、作ってみたいプログラムを探してみるのも楽しいですよ。

プログラミング教材や教室も利用しよう

プログラミングを教えるのが難しいという方や、自宅では作れなかった本格的なデバイスにチャレンジさせてあげたい、という方は教室を探してみることをおすすめします。他の子供たちと一緒に勉強したり、プログラミングのできばえを競い合ったりもできるので、さらにプログラミングの学習効率が上がることが期待できるでしょう。

まとめ

本記事では、子供向けパソコンとして人気が高まっている「IchigoJam」について、特徴や回路図、組み立て方法などについてお伝えしました。IchigoJamは、基板一枚をテレビとキーボードにつなぎ、スイッチボタンを押すだけですぐにプログラミングできる気軽さが特徴です。さまざまな教材やサイトにコード例があるので、子供と一緒に作りたいものを探してプログラミングを行ってください。IchigoJamを使って、子供がプログラミングに興味を持つきっかけを作りましょう!

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