デジタル方式のメリットとは?主なメリット7つを解説!
2024.10.15更新
機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶通信やシステム、業務など様々な場面で耳にすることの多いデジタル方式。今回は代表的な2種類のデジタル方式について、主要なメリットを7項目解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。
デジタル方式とは
音や振動、電流など自然界に存在する物理量を利用した信号をアナログ信号と呼び、時間や座標に対して連続的に変化する性質を持っています。これに対し有限の細かさで変化する離散的な信号はデジタル信号と呼ばれ、デジタル信号を主として扱う方式をデジタル方式と呼んでいます。
デジタル方式のメリット
通信などの分野において、デジタル信号を主として扱うとどんなメリットがあるのか、アナログ方式の場合と比較して解説していきます。
読み取り誤差が減る
アナログ時計やガラス式の温度計を想像するとイメージしやすいですが、数値に途切れがなく連続的に変化するアナログ方式では、計器を読む人や角度によって読み取る数値がバラつく曖昧さがあります。一方のデジタル方式は、同じくデジタル時計や電子体温計を思い浮かべると分かりやすいですが、数値が離散的に変化するため曖昧さがなく、読む人や角度によって読み取り値が異なることはありません。
ノイズに強い
アナログ方式の無線通信では電波の形状そのものに情報が載っているため、台風などの気象現象や信号を伝搬する機器の特性といった外的ノイズによって波形が歪むと、音声や映像が乱れる可能性があります。一方のデジタル信号は外的ノイズによって多少波形が歪んでも、0と1の区別さえつけば元の情報を正しく再生できます。またノイズ信号の特徴に応じたフィルタを設けて外的ノイズを除去するのも容易なため、総じてデジタル方式はアナログ方式に比べてノイズに強いと言えます。
劣化に強い
電波の形状など物理量に情報が載っているアナログ方式では、繰り返しの再生やコピーによって物理量が変化すると、情報そのものも少しずつ変質していきます。また、劣化対策として元のデータを保存しておいても、保存している媒体の経年劣化による情報の変質は避けられず、結果として元の情報を完全な状態で長期間保存することは困難です。これに対しデジタル方式では2進数のデータ列が情報を持っているため、情報そのものが劣化することはありません。またデータのコピーが容易なため、複数の媒体やクラウド上にデータを保存しておけば長期間の保存にも耐えられるのです。
周波数帯域を狭くできて干渉も起きにくい
デジタル方式の通信では、占有する周波数帯域が狭くなっても通信速度や品質はほとんど低下しないため、FM変調方式のアナログ方式などと比較すると、占有する周波数帯域は大幅に狭めることができます。また占有する周波数帯域を狭められると電波干渉も起きにくくなるため、実際に周波数帯域の逼迫が進む現在では、政府主導の下デジタル無線の使用によるナローバンド化(狭周波数化)が進められています。
業務効率や生産性が向上する
人間が主体となって作業する従来のアナログ方式では、人間の処理能力がボトルネックとなっていた上、作業者の能力や体調、気分によって生産能力がバラついたり、ミスが生じることもありました。一方でデジタル方式ではミスなく一定の生産性を保つことができるうえ、その生産能力も人間を遥かに凌ぎます。単純作業をデジタル化するだけでも高い効果が得られますが、AIなどを駆使してDX化を実現できれば、これまでとは比べ物にならない生産性を発揮することもできるでしょう。
資料の保管・共有・要約が容易になる
最近では大容量のデータが保存できるクラウドサービスなどに加え、OCR機能によってPDFファイルなどから情報を抽出するソフトウェアが提供されています。これらを活用して社内のデータを全てデジタル化できれば、資料の保管にかかる時間や場所が削減できます。またAIを活用すれば膨大な資料から必要な情報だけを素早く検索したり、短時間で情報を要約・共有することも可能になります。
勤務地の制約が無くなる
業務に必要な資料やシステムが全てデジタル化されていれば、勤務地の制約がなくなります。従来のアナログ方式では会社の情報資料は全てオフィスにあったため、出勤しなければ満足に仕事ができなかったのに対し、デジタル方式では必要なシステムや情報が全てオンライン上にあるため、自宅や出張先でも通常通りの業務がこなせるようになるのです。これにより従業員が通勤に掛かっていた時間を有効活用したり、会社側はオフィスを縮小して固定費を下げるなどのメリットが得られるようになりました。
まとめ
今回は通信などの分野においてデジタル信号を主として扱うデジタル方式と、オンライン上で業務を行うデジタル方式の両方についてメリットを解説しました。それぞれのデジタル方式についてより詳しく知りたい方は、ネットで検索してみることをオススメします。
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