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ビジネス・キャリア検定とはどのような資格?

2024.04.20更新

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この記事を書いた人

機電系専門ライター Div.長谷川

長谷川

FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

世の中に様々な企業が存在する中で、人事や経理、経営戦略などの職種はどんな企業においても欠かせない存在です。今回はこれらの職種で求められる知識やスキルを認定するビジネス・キャリア検定について解説していきます。これらの職種におけるキャリアプランを考える上でも役立つ資格のため、ぜひ最後まで読んでみてください。

資格の概要

ビジネス・キャリア検定は中央職業能力開発協会(JAVADA)が管轄する公的資格です。厚生労働省が定める職業能力評価基準に準拠し、人事や営業、経理、生産管理など8分野41もの試験が用意され、職務を遂行する上で必要な知識とスキルを評価することを目的としています。

試験は1級から3級およびBASIC級の4つの難易度に分かれており、いずれの試験も受験資格は不要です。年間で前期と後期の2回に亘って試験が実施され、2級と3級の試験は前期・後期共に開催されているのに対し、1級は前期だけ、BASIC級は後期だけしか試験が実施されません。

各級のレベル

BASIC級の試験は入門者向けと謳われている通り、試験の解答方式が2択式で平均合格率は7〜8割程度と試験難易度は低めです。3級の試験では4肢択一式に解答方式が変わるものの難易度は相変わらず低めで、合格率も試験種別によってバラつきがありつつ概ね5〜7割程度です。

2級の試験では試験の問題数や解答時間、合格基準などは3級と変わらないものの、5肢択一方式が採用され難易度も向上し、平均的な合格率は3割〜5割程度まで落ち込みます。そして1級の試験では、解答方式が論述式となることに加えてマネジメント関連の知識やスキルも問われるようになり、試験種別によっては10%代まで合格率が低下するなど難易度が大きく向上します。

各級の対象者

ビジネス・キャリア検定の受験者像は、BASIC級であれば学生や新入写真など、これから仕事に必要な基本知識やコミュニケーション能力を身につけようとしている人とされています。3級では受験分野の仕事で3年程度の実務経験を有し今後係長やリーダーを目指そうとする人、2級では実務経験が5年程度で所属する分野における専門知識を活用し自主的に業務を遂行できる人がそれぞれ受験対象です。

そして1級の受験対象者は実務経験10年以上のベテランで、独力で業務を遂行できるのは当然のことながら、人材や予算などの組織資源も活用しながら目的達成を目指せる人とされています。

ビジネス・キャリア検定を取るには?

様々な業界や職種で活躍したい人にオススメのビジネス・キャリア検定。ここからは具体的な試験の対策と申し込み方法について解説していきます。

試験の対策方法

ビジネス・キャリア検定に合格するにはJAVADAが販売している標準テキストや解説集などの書籍を活用した勉強方法が主流です。1級以外の試験はいずれも選択問題方式のため、市販の問題集なども活用しながら繰り返し問題を解き、出題傾向と解答を覚えていくと良いでしょう。またJAVADAが認定した教育機関による教育訓練講座も公開されているため、各分野の知識を体系的に勉強したい人は受講することをオススメします。

論述式の1級試験では、与えられたテーマや事例におけるキーワードの解説や課題の解決方法、具体的に実行する上でのマネジメント方策について論述するため、テキストを用いた勉強だけでは不十分です。実際の現場で経験を養うとともに、自身の思考プロセスを上司に説明して評価を受けるなど、アウトプットとフィードバックを受ける機会を増やすと良いでしょう。

申し込みから資格取得までの流れ

ビジネス・キャリア検定の試験はJAVADAの公式サイトから申し込みできるため、受験地と受験種別を選択して、所定の手続きを行って申し込みましょう。また法人による一括申し込みも受け付けているため、所属する会社が受験者を募っていれば積極的に活用することをオススメします。

試験当日には試験日のおよそ3週間前程度に送付される受験票に加え、免許証やパスポートなど顔写真付きの本人確認書類も必要なため、忘れずに試験会場へ持っていきましょう。試験に合格すると合格証書に加え、2級と3級試験において偏差値70以上を獲得した成績優秀者には表彰状も郵送されます。表彰状には何か特別な使い道はないものの、自身のスキルの証明書として大切に保管しておきましょう。

ビジネス・キャリア検定が活かせる職種は?

ビジネス・キャリア検定は多くのビジネスマンにとって役に立つ資格といえるものの、まだ具体的なイメージを持っていない人も少なくないはず。ここからは受験できる試験種別にも触れながら、職種のイメージを具体的に解説していきます。

営業職

1つ目に挙げられるのは営業職です。営業職は業務の性質上、売上の大小以外にスキルを評価する基準が少ない上、キャリアアップのための指針も分かりづらいです。にも関わらず顧客との取引業務を遂行する中でしかそのスキルを磨くことはできず、個人に合わせた教育計画の立案に苦慮する企業は少なくありません。ビジネス・キャリア検定では営業・マーケティング分野の試験種別も用意されているため、資格を活用することで営業職として必要なスキルや知識が学べるのはもちろんのこと、客観的な実力評価にも使用できるのです。

管理職

ビジネス・キャリア検定の1級試験は、管理職の育成や人事考査にも役立ちます。企業では各分野のスペシャリストが昇進して管理職に就くケースが多いですが、スペシャリストと管理職では求められる素質が大きく異なるにも関わらず、ほとんどの人は管理職としての教育を受けることもなく管理職になってしまいます。

そこでビジネス・キャリア検定を管理職に昇進するための条件として採用したり管理職教育に組み込むことで、適切な人事配置が可能になるのはもちろんのこと、優秀な管理職を生み出すことにも繋がるのです。

人事職

企業の人事職でもビジネス・キャリア検定は役立ちます。営業職や管理職と同様、人事職も個人のスキルを定量化するのが難しく、キャリアアップや転職の際にアピールすべき内容について悩む人は少なくないでしょう。

また人事と一口に言っても、業務内容が労務管理や人材開発、人事採用などいくつかの分類に分かれており、自身の得意な業務を正しく把握できていない人もいます。そこでビジネス・キャリア検定の人事分野試験を獲得することで、自身のスキルレベルの客観的な証明に活用したり、人事・人材開発と労務管理のどちらが得意かを知ることもできます。

ビジネス・キャリア検定を持っていることで活きること

今回は人事や営業、経理、経営企画といった職種の客観的な実力証明に役立つ資格として、ビジネス・キャリア検定について解説しました。ビジネス・キャリア検定の資格は、試験分類が用意されている職種に就く人がキャリアアップや転職する際に有利に働きます。

また、就職したばかりの新入社員のように各職種に関する実務経験が浅い人であれば、試験勉強を通して必要な知識を体系的に学ぶことも可能です。BASICレベルであれば2択式で試験難易度も低いため、気になった方は気軽にチャレンジしてみると良いでしょう。

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