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  • QCサークル指導士資格認定制度とはどんな資格制度?
  • QCサークル指導士資格認定制度とはどんな資格制度?

    2024.08.27更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    製造現場などにおいて、品質を維持しつつコスト面を最適化するための活動をQC活動と呼びます。しかし適切なQC活動をどう行えば良いのか、方法について悩む企業や団体は少なくないでしょう。そこで今回は集団でQC活動を行うQCサークルに対し、適切な指導を行うために存在している「QCサークル指導士資格」について解説します。

    QCサークル指導士資格認定制度とはどのような資格?

    はじめにQCサークル指導士の資格とその認定制度について、基本的な内容を解説していきます。

    資格認定制度の概要

    QCサークル指導士資格認定制度とは、QCサークル活動の普及と発展のために2000年に日本科学技術連盟によって設立された資格認定制度です。品質管理の普及を目的とした雑誌である現場とQC(現在名はQCサークル)の創刊号において、編集委員長の一声で設立されたのがQCサークルで、そのQCサークルの分野における唯一の認定資格として誕生しました。

    日本科学技術連盟が主催するQCサークル推進者コースを受講し、最終日の認定試験に合格した人に対し、企業や団体において正しくQC活動を指導できるQCサークル指導士として認定します。認定コースは年に数回実施され、オンラインでの受講も可能です。

    各級のレベル

    資格にはQCサークル指導士と上級指導士の2種類があります。QCサークル指導士だけなら試験対策とQCサークル活動をそれなりに行っていれば合格できるレベルであるものの、認定試験やコースの受講に結構な費用が掛かるうえ、QCサークル活動を行うこと自体がハードルとなるため、学生や身近にQCサークルがない社会人の取得は困難と言われています。

    上級指導士は指導士としての実務経験(2年間)を積んだ上、QCサークル大会の講評を3回以上実施した経験や別の上級指導士の推薦が必要なため、更にハードルが上がります。上級指導士には試験こそ無いものの、取得できる人はかなり限られると考えて良いでしょう。

    各級の対象者

    認定制度を主催する日本科学技術連盟によると、資格の受験対象は係長や主任クラス以上とされています。指導士も上級指導士も共に企業や団体において積極的にQC活動に従事している人が対象となるため、QC活動が行われていない会社に勤める人や学生は受験対象とはなり得ないでしょう。特に上級指導士に限ってはQCサークル大会の講評を務める必要がある上、他の上級指導士からの推薦も必要なため、QC活動のプロフェッショナルとして本格的に活動している人が対象と言えるでしょう。

    QCサークル指導士資格を取るには?

    QCサークル指導士資格を得るには具体的にどうすれば良いのでしょうか。試験対策や申し込み方法など詳しく解説していきます。

    試験の対策方法

    QCサークル指導士の資格を得るには、大前提としてQCサークルの活動に参加する必要があります。QCサークル自体は全国に拠点があり、それぞれの地区で様々なセミナーや大会が開催されているため、最寄りの拠点の活動情報を調べて個人で申し込んだり、会社のツテを通じて参加すると良いでしょう。ちなみに自らQCサークルを立ち上げて開催することもできますが、何も知らずに開催するのはハードルが高いため、可能な限り既存のセミナー等に参加してみることをオススメします。

    ある程度継続的にQCサークル活動に参加できるようになったら、本格的に試験対策を考えましょう。試験はQCサークル推進者コースの内容から出題されるため、公式の雑誌であるQCサークルを定期購読したり、バックナンバーを図書館や会社の図書室などで読み漁るなどして勉強します。またせっかくであればQCサークル内で勉強会を開くなどして、日頃の活動をそのまま試験対策としても活用すると良いでしょう。

    申し込みから資格取得までの流れ

    QCサークル指導士の資格を取得するまでの大まかな流れとしては、認定試験を受験し合格したあと、登録申請を行い、実務経験に関する審査に合格すれば登録証が発行されます。認定試験にはQCサークル推薦者コースとQCサークル指導士資格認定コースの2種類があり、新規に受験する人は6日間のQCサークル推薦者コースを受講後、筆記試験に合格しなくてはなりません。

    一方で2000年3月までに開催されたQCサークル推薦者コースまたは同等コースを受講済みで、QCサークルの幹事活動などに1年以上従事した人であれば、QCサークル指導士資格認定コースとして推薦者コースの講義から3単位を受験して合格する道もあります。そしてQCサークル指導士として2年以上の実務経験を積み、企業内外で3回以上QCサークル大会の講評を経験し、さらに他のQCサークル上位指導士の推薦を得た状態で格上げ申請を行えば、QCサークル上級指導士になることができます。

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    QCサークル指導士資格が活かせる職種は?

    続いてQCサークル指導士の資格が活かせる職種について解説していきます。活躍するイメージが沸かない人や、これから取得を考えている人は参考にしてみてください。

    製造業従事者

    1つ目に活躍が見込まれる職種は、食品や医薬品、化学製品など何かしらの製品を製造・販売する製造業です。製造業において高品質で安価な製品を作るには、部署やチーム単位で継続的にQC活動を行う必要があり、QCサークル指導士としての知識や経験があれば組織全体で円滑なQC活動を指導できるため、企業力向上に繋げられるのです。QCサークルと銘打っていなくても、実は日常的な改善活動などがそのままQCサークル活動としての役割を果たしていることも少なくないため、チーム単位で何かしらの改善活動を行っているのであれば、受験してみると良いでしょう。

    管理職従事者

    続いての職種は、業種に関係なくマネージャーなどの管理職従事者です。QCサークル指導士として問われる知識には、組織における課題の発見や原因の追求、対策の考案と実行といった基本的な業務サイクルに関する知識も含まれます。そのためチームや部署全体の方向性を決め支援する立場である管理職では、QCサークル指導士で培った知識や経験が役に立つのです。また、QC7つ道具など課題解決に役立つツールの知識も身に付くため、より効率的な業務遂行にも役立ちます。

    QCコンサルタント

    最後に挙げるのは外部の企業や団体に対し、QC活動のコンサルタントを行うQCコンサルタントです。QCサークル活動は会社や団体を取り巻く環境、活動に割けるリソース量、サークル構成員の知識やモチベーションなど様々な要素によって最適な活動内容が異なるため、QC活動を正しく継続的に実行していくには、通常業務とは異なるスキルが必要です。そのためQCサークル指導士の資格を持っていることで、客観的な視点で外部の企業や団体の活動を支援するQCコンサルタントとして仕事に役立てることができるのです。

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    QCサークル指導士資格認定制度を持っていることで活きること

    今回は、QCサークル指導士資格認定制度の内容や受験において必要な基礎知識を紹介しました。QCサークル指導士資格認定制度は、企業や団体などで行うQCサークルの指導士としての技量を認定する資格制度で、QC活動のプロフェッショナルとしてのスキルが証明できます。QCサークルの全国大会へ優待参加できるほか、正式なQCサークルのセミナーで講師を勤めたり、講評を行う事ができるようになるなど特典も多いので、気になる方はぜひ受験を検討してみてください。

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