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ロボットSI検定とはどんな資格?

2024.03.22更新

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この記事を書いた人

機電系専門ライター Div.長谷川

長谷川

FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

日々存在感が高まっているロボット業界。スキルを測る資格として「ロボットSI検定」があることをご存じでしょうか?本記事では、ロボットSI検定の概要から試験対策の方法まで分かりやすく解説します。

ロボットSI検定とはどのような資格?

まずは、ロボットSI検定がどのような資格か、概要を紹介します。

資格の概要

ロボットSI検定は、ロボットシステムインテグレーション(SI)に関する知識や技術力を測ることを目的とした検定試験です。ロボット業界のレベルアップや標準化を進めるため、日本ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)が2020年から開催しています。

産業用ロボットに関するスキルを示せる珍しい資格であり、幅広いレベルのエンジニアが対象なので、ロボット業界に従事するエンジニアにはおすすめの資格です。また、ロボットSI育成プログラムの一環として実施されている検定でもあるので、実践力を鍛えるのにも活用できます。

各級のレベル

ロボットSI検定はエンジニアの技術力に合わせて、1級〜3級のレベル分けが行われています。3級は基本的な操作や他の機器との連携を行う能力が、2級は要求仕様をもとに、コストや安全性なども考慮した適切なシステムを組む能力が問われます。また、1級は顧客の要求に合わせ、ゼロからシステムを構築し提案できるハイレベルなスキルが求められます。なお、2020年に初開催された新しい試験なので、2023年時点では3級、2級のみが実際に実施されている状態です(1級試験は未開講で、開催時期も明示されていません)。

各級の対象者

ロボットSI検定は、ロボットSIの実務経験者が対象となる試験です。レベルごとの違いとしては、3級は実務経験3〜5年、2級は10年、1級は15年が対象者の目安となります。3級の受験には条件はありませんが、実際に産業用ロボットを動作させて実技を行うため、産業用ロボットの安全特別教育を修了していなければなりません。また、2級の受験にはロボットSI検定3級の合格、または10年程度のロボットSI実務経験を示す必要があります。1級の条件については未開催のため、現状では提示されていません。

ロボットSI検定を取るには?

続いて、ロボットSI検定の対策方法や取得までの流れについて解説します。

試験の対策方法

ロボットSI検定の試験内容はレベルごとに異なるので、対策方法もそれぞれで異なります。まず、3級は筆記試験と実技試験があり、筆記試験は「ロボットSI検定3級テキスト」、「産業用ロボットの安全必携―特別教育用テキスト―」の内容と同等の知識問題が問われるため、テキストを理解することで対策が行えます。

実技試験はロボットの基本操作やロボットプログラムの作成・実行、外部入出力信号を使った動作などを時間内に行い、試験官にレビューする必要があります。こちらは過去問などは示されていないので、実務を通じてロボットの操作に慣れておくとよいでしょう。

次に、2級試験は筆記試験と面接(プレゼン・質疑応答)となり、実技試験は行われません。筆記試験のテキストなどはありませんが、「要求設備仕様をもとにロボットシステムの構想提案と導入に係る費用の算出を行う」内容が出題されるので、実務経験を通して自らが行えるようになっておくと良いでしょう。なお、2級の試験にはPCやタブレットの持ち込みが可能でインターネット検索等も行えるため、より実践的な部分の能力が重視されます。

申し込みから資格取得までの流れ

ロボットSI検定の申込は、日本ロボットシステムインテグレータ協会が運営している公式HPから行うことができます。まずはHP上で会員登録を行い、その後フォームから試験を申し込む流れとなります。3級試験は年2回、2級試験は年1~2回程度開催されています。試験日程は都度公式HP上で掲載されているので、都度確認してください。

3級試験を受験する際は、ロボットSI検定3級テキストを購入しておく必要があるので、あらかじめ公式HPから購入しておきましょう。また、2級試験の受験には経歴書の提出が必要になることもあるので、準備が必要です。

受験後は、数日後に公式HP上に合格者番号が掲示されるほか、合格通知のメールが届きます。合格すれば合格カードを発行してもらえるほか、名刺などに入れられるエンブレムもダウンロードできるようになります。

ロボットSI検定が活かせる職種は?

最後に、ロボットSI検定がどのような職種で活かせるか紹介します。

ロボットSIエンジニア

ロボットSI検定が最も活かせるのは、当然ですがロボットSIで働くエンジニアです。検定の試験内容を学ぶことにより、ロボットSIに関する体系的な知識が得られるので、そのまま実務に活かせるでしょう。また、ロボットSier企業においては在籍するエンジニアの技術力をアピールできる手段となるため、資格取得によって待遇の改善が期待できます。

メーカーの生産技術

メーカーがロボットシステムを自前で導入している企業の生産技術者も、資格を取得するメリットがあります。特に自社でロボットシステムを構築する需要は高いので、資格取得によりスキルを証明できれば、昇進や転職など、様々な形で役立つでしょう。

ロボットSI検定を持っていることで活きること

ここまでで解説したように、ロボットSI検定はロボットシステムを構築するシステムインテグレータとしての能力を測れる珍しい資格です。2020年に開講したばかりの新しい資格ですが、エンジニアとしての実践的なスキルを証明できるため、資格の取得を通じて様々なメリットが得られるでしょう。

高いスキルを持つエンジニアはフリーランスとしても働けるなど需要が非常に多いので、キャリアアップを実現するための一つの手段として活用することも可能です。ロボットSIを専門としているエンジニアは、ぜひ受験を検討してみてください。

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