E検定 ~電気・電子系技術検定試験~とはどんな資格?
2024.08.26更新
機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶皆さんは「E検定」という資格をご存じですか?知名度は低いですが、エレクトロニクスに関するスキルを証明できる貴重な資格です。本記事では、E検定のことを知りたい人に向けて、資格の概要から対策方法までを分かりやすく紹介します。
E検定 ~電気・電子系技術検定試験~とは?
まずは、E検定がどんな資格なのか、概要や試験の種類とレベル、試験の対象者などについてお伝えします。
資格の概要
E検定とは、若手から中堅技術者までを対象とし、電気・電子系技術者の幅広い知識・スキルを測定することを目的に設立された資格です。電気・電子系技術者育成協議会が主催、一般社団法人日本電気協会が後援している民間資格となります。
E検定では経験豊富な設計者が設問を考えているため、単純な電気に関する知識だけでなく、応用力や問題解決力も測れるのが特徴です。また、試験は合否ではなく得点式となっており、試験の正答率を分野別で開示してもらえるので、自分の長所や短所を可視化するのにも役立ちます。
なお、似た名前の資格に「E資格」がありますが、こちらはAIの知識を得る資格であり、E検定とは試験内容が全く異なるので注意が必要です。
試験の分類とレベル分け
E検定では、試験問題が「電子回路」「デジタル」「電気回路」「電磁気」「半導体」「実装」「信頼性試験」「計測」「コンピュータ」の9分野に分かれており、設問の難易度もレベル1~3の三段階に分類されています。また、試験自体にレベルによる分類はありませんが、出題内容別で3種類の試験に分かれており、目的に応じた受験が可能です。
・全分野試験:全分野の問題が出題される
・基本分野試験:電子回路・デジタル・電気回路のみの分野が出題される
・レベル1試験:そしてレベル1の問題のみが出題される
各級の対象者
E検定は、電気・電子系技術者であれば学生からベテランエンジニアまで全ての人が対象者で、受験に制限はありません。また、点数式であるため基本は自らの理解度を測るといった使い方となりますが、全分野試験では一定以上の点数を取ることで「エバンジェリスト」「シニアエキスパート」といった称号を得ることもできます。そのため、熟練技術者がスキルをアピールするために使うことも可能です。
E検定を取るには?
続いて、E検定の対策方法や受験の流れについて解説します。
試験の対策方法
E検定の試験対策は、Eラーニングの受講、推薦図書での学習、問題サンプルと過去問の利用といった3通りの方法があります。特にEラーニングは1000問以上の問題が収録されており、Web上での個別質問にも対応しているため高い学習効果が見込まれます。ある程度自信のある人は問題サンプルや過去問を解く所から始め、よりレベルアップしたい時にEラーニングを受講すると良いでしょう。
申し込みから資格取得までの流れ
試験の開催は、全分野試験、基本分野試験とレベル1試験で異なります。全分野試験、基本分野試験は、春(5月)・秋(11月)の年2回開催され、東京または大阪の会場で受験します。申込期間は10日前までとなっており、公式HPのフォームから申込が行えます。
一方、レベル1試験は通年の開催で、全国各地の会場で受験することができます。こちらはプロメトリックのサイト上にある応募フォームから、受験地を選択して応募できます。試験後はレポートが交付されるほか、全分野試験・基本分野試験は受験証明書または認定証が、レベル1試験では合格証明書が送付されます。
E検定が活かせる職種は?
次は、E検定を受験することでどのような職種に活かせるのか紹介します。
アナログ・デジタル回路設計
E検定が最も役立つのは、電子回路の設計を行うアナログ・デジタル回路設計者です。電気工事士や電気主任技術者など、電気系の資格はいくつか存在しますが、その中に電子回路技術者の知識を問う試験はないのが実情です。
そのため、アナログ・デジタル回路設計者にとってはスキルを証明する貴重な資格として活用できます。現在では知名度が低いので終活で有利になるとは限りませんが、スキルを示す一つの手段として活用すると良いでしょう。
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは電子回路との関わりが深く、ハードウェアの知識が役に立ちます。そのため、資格を通じて勉強することで、エンジニアとしての価値を高めることができるでしょう。特に基本分野試験は、業務に関わる内容がよく出題されるのでおすすめです。
E検定を持っていることで活きること
ここまでで解説した通り、E検定は電気・電子回路に関する知識や実践力を示せる珍しい資格です。知識レベルに関わらず受験できるので、電子回路技術者はもちろん、組み込みエンジニアを始めとした他分野のエンジニアであっても活用できます。
回路設計に関する知識は幅広い業種で役立つので、試験を通じて学習し知識を身に着けることで、エンジニアとしての一つのアピールになるでしょう。また、技術レベルの高いベテランであれば、称号を取得することで技術力の高さを証明することも可能です。
高いスキルを持つ回路設計者はフリーランスとしても働けるなど需要が非常に多いので、自分のスキルを示す一つの手段として活用すると良いでしょう。
フリーランス×機電系エンジニア!高単価求人はこちら ▶機電系求人はこちら
-
設計技術者(樹脂、金属部品)
-
- 単価
-
40~50万円
-
- 職種
- 機械設計
-
詳細を見る
-
-
FPGAの設計開発:電気電子設計
-
- 単価
-
70~80万円
-
- 職種
- 電気電子設計
- スキル
- ・FPGA論理設計、RTLコーディング、論理検証環境構築、論理検証・RTLコード:VHDL・論理検証ツール:Siemens製Questa/ModelSIM
- 地域
- 東京
- ポイント
- #高単価
-
詳細を見る
-
-
UI画面の設計業務:電気電子設計
-
- 単価
-
64〜万円
-
- 職種
- 開発
- 電気電子設計
- スキル
- 必要スキル: ・電源回路は複数回経験し、設計動作確認など、一人でもある程度やるべきことが分かる。 ・数十頁のデータシートを読み、要求仕様(タイミング/電圧など)が理解できる ・その他左記の回路の種類の中で、回路設計の実務経験が1回以上ある。 ・回路修正ができる(半田付け、ジャンパー処理)
- 地域
- 関西
- ポイント
- #業務委託#駅近
-
詳細を見る
-
-
【急募】工作機械メーカーにおける自社製品の制御設計
-
- 単価
-
40~50万円
-
- 職種
- 電気電子設計
- スキル
- 基本的なPCスキル産業用機械・装置の電気設計経験
- 地域
- 山梨県
- ポイント
- #業務委託
-
詳細を見る
-