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  • オルタネーターとは?ダイナモとの違いや仕組みをわかりやすく解説!
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    2025年9月15日更新

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    この記事の運営元:株式会社アイズ

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    「FREE AID」編集部:長谷川

    大手メーカー「コマツ」、「オムロン」などで7年間、アナログ回路エンジニアとして設計・評価業務に従事。
    ECU、PLCなどのエレキ開発経験を多数持つほか、機械商社での就労経験も有する。
    株式会社アイズ運営の機電系フリーランスエンジニア求人情報「FREEAID」専属ライターとして、
    機電分野の知識と実務経験を活かし、専門性の高い記事執筆を行っている。

    オルタネーターとは?

    オルタネーターとは、自動車の電装品を動かすために、シャフトの回転エネルギーを使って発電する機器のことです。ガソリンから電気を作ったり、ブレーキで消費するエネルギーを回生したりするために使われます。

    オルタネーターとは

    自動車は、基本的にガソリンエンジンと油圧を使って動作しますが、エアコンなどの電装品も数多く使われています。また、電気自動車が登場したほか、自動運転技術によって制御にも電気が使われ始めるなど、自動車における電気の重要性は日々高まっています。

    このように、自動車には電気が必要なので、ガソリン車ではオルタネーターがガソリンのエネルギーを効率よく変換することで、電気を作っています。また、電気自動車やハイブリッド車においては、回生ブレーキで運動エネルギーを再利用するために使われており、燃費向上に大きな効果をもたらしています。

    オルタネーターが発電する仕組み

    オルタネーターが発電する仕組み

    続いて、オルタネーターが発電する仕組みを解説します。

    ①ローターが回転してステーターで発電

    オルタネーターの発電では、まずエンジンが発生させた運動エネルギーを、ローターとステーターと呼ばれる部品を用いて電力に変換します。磁界を持ったローターが回転(運動)することで、ステーターコイルに誘導電流を発生させるのが基本的な発電の仕組みです。ローターは円筒状の形をしており、自動車ではクランクシャフトに接続されることでエンジンの力を受け、回転します。また、ローターには永久磁石や電流の流れるコイル(電磁石)が取り付けられており、回転しながら磁界を周囲に放出します。

    一方、ステーターはローターの周囲を覆うように固定されています。ステーターにはコイルの束が複数取り付けられており、ローターの磁石から発生した磁界を受ける形になっています。ステーターコイルが磁力を受けると、磁力の方向に合わせて誘導電流が発生します。さらに、ローターの磁界は回転することで時間変化するため、各コイルには回転速度に応じた交流電流が流れることとなります。ちなみに、ステーターには3対のコイルが配置され、発生する電流が三相交流となるよう工夫されており、安定した電圧を作れるようになっています。

    ②整流器で直流に変換

    ステーターで発生した電流は交流なので、そのままでは直流電流を扱う車の電装品に使えません。そのため、ダイオードやコンデンサを用いて整流回路を組むことで、負の電圧を反転させ、電圧をならして直流電源に変換します。整流回路にはさまざまな形がありますが、安定した直流電源を得るために、三相交流を変換する「三相全波整流回路」が用いられることが多いです。

    ③レギュレーターで電圧を調整

    整流器から出力される直流電圧は、オルタネーターが出力する交流電圧によって決まります。つまり、エンジンの回転数によって電圧値は刻一刻と変化するため、そのままではバッテリーへの適切な充電が行えません。また、低速回転時はオルタネーターの出力電圧が低くなるので、そのままバッテリーに繋ぐと電流が逆流してしまいます。

    そこで、オルタネーターでは回転数によらず充電を行えるよう、レギュレーターを入れて電源電圧を調整する機能が付いています。インバータ回路により昇圧・降圧を行うのはもちろん、最近ではより精密な充電を行うため、リアルタイムのバッテリー電圧を監視し、出力電圧を調整するといった工夫も行われています。

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    オルタネーターとダイナモの違い

    続いて、オルタネーターと似た部品であるダイナモとの違いについて解説します。ダイナモは発電機の一種であり、オルタネーターが代替として登場するまで、自動車に数多く使われてきた機器です。基本的な仕組みはオルタネーターと同様、電磁誘導により発電するという方式であり、発電時に「直流」電圧を出力することが唯一の違いとなります。ただ、この違いが性能面では大きな差となり、ダイナモの方が性能が低くなることから、現在ではオルタネーターしか使われなくなっています。

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    オルタネーターを使うメリット

    オルタネーターを使うメリット

    オルタネーターとダイナモを比較した際、オルタネーターを採用する理由をより詳しく解説します。

    低速時にも発電が可能

    まず、オルタネーターはダイナモよりも低速時の発電量が多いという違いがあります。低速運転時は回転速度が下がるため、発電電圧も下がります。ダイナモは、直流電圧を調整せずに出力する都合上、発電電圧が低すぎるとバッテリーに接続した際に電流が逆流してしまうことから、低速時の発電電力を充電に使えません。

    一方、オルタネーターであれば、インバーターによって電圧を変換し充電するため、自由に電圧を調整できます。そのため、低速時の低電圧でも問題なくバッテリーに充電できることから、ダイナモより発電効率が向上します。

    構造がシンプルで長持ち

    オルタネーターの持つもう一つのメリットは、ダイナモと比べて部品の摩耗が少ないため、寿命が長くなることです。発電機は、電磁誘導によって回転力を電力に変えますが、誘導電流は磁力の方向に依存するため、ローターが半回転するごとに電流の向きも反転します。

    ダイナモの場合、電流の向きが逆転すると電圧がマイナスになるため、ブラシと整流子を使って電流の向きを反転させ、常に正の電圧が発生するようにしています。しかし、このブラシと整流子は接触したり離れたりを繰り返すため摩耗が生じやすく、寿命が短くなる原因となります。

    一方、オルタネーターの場合は交流電流を扱うため、電流の向きを切り替える必要がありません。そのため、スリップリングと呼ばれる、より摩耗の少ない接触構造を取ることができ、寿命が大きく伸ばせます。

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    まとめ

    今回は、オルタネーターの特徴や仕組み、ダイナモの違いなどを説明しました。オルタネーターは、回転(運動)エネルギーによって交流電流を生み出す発電機です。自動車においてはガソリンからバッテリーを充電するのに使われるほか、回生ブレーキとしてエネルギーを再利用するために使われます。

    また、昔はダイナモが自動車の発電機として使われていましたが、オルタネーターの方が発電効率が良く寿命も長いことから、現在はオルタネーターに代替されています。ダイナモは自転車のライトなどで根強く使われてはいますが、近い将来には見かけなくなるかもしれません。

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