金型設計のスキルと経験を活かして今よりキャリアアップするには?

2025年6月14日更新
機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶機械・電気製品の樹脂・金属部品や外装を作る上で欠かせない「金型設計」。多くの企業で活躍している職種ですが、どのようなキャリアの選択肢があるのでしょうか。本記事では、金型設計の仕事内容など基本的な内容も合わせて、キャリアパスの選択肢を紹介します。
金型設計エンジニアの仕事内容
まずは、金型設計エンジニアの仕事内容を紹介します。金型設計とは、金属や樹脂製品を作るために使われる、金型を設計する職種のことです。金型は鋳造や射出成形などにおいて、素材を特定の形状にするための型のことで、身近にある金属やプラスチック、ゴム、ガラス製の製品はほとんどが金型を使って作られています。金型を使用すれば均一な形状を持った製品を高速に作れることから、大量生産を行う際には欠かせない技術となっています。
この金型は一度製作するのに高いコストと時間がかかるため、同じ金型を可能な限り長く、かつ高品質な製品を素早く作れるようにしなければなりません。そのため、金型設計エンジニアは他の機械設計にはない専門知識を駆使し、良い金型を作れるよう業務に携わっています。
金型設計の用途
金型設計エンジニアがどんな業種で活躍しているかが分かるよう、金型が使われる主な用途をより詳しく紹介します。
プレス加工
プレス加工とは、金属や樹脂の板に強い圧力をかけ、曲げたりくり抜いたりすることで製品を作る加工方法です。シンプルな大量生産手法として、車のボディーを始めとした広い用途で使われており、圧力をかけるために金型が使われています。
鋳造
鋳造は、溶かした金属を型に流し入れ、冷やして固めることで製品を作る加工方法です。型には砂型と金型を使う手法が一般的で、特に同じ形の製品を大量生産する場合は金型がよく用いられます。大昔から使われてきた手法ですが、複雑な形状を低コストで作れるといった特徴があり、今でも広い用途で使われています。
鍛造
鍛造でも、金型を使って加工を行う場合があります。鍛造とは金属を叩いて圧力をかけ、変形させて製品を作る手法です。日本刀を作る時のように、ハンマーなどを使って加工する「自由鍛造」のイメージが強いですが、金型を使って圧力をかけ、加工する「型鍛造」も多く用いられています。
射出成形
ペットボトルの成形でよく使われる、射出成形においても金型は必要とされます。射出成形は溶かした樹脂を高圧で金型に射出し、冷やし固めて製品に加工する手法で、シンプルかつ高速な成形が可能なため、樹脂の大量生産で最も多く用いられています。
アルミダイカスト
アルミダイカストは、溶かしたアルミを金型に高速充填し、圧力をかけて成形する加工方法です。鋳造に似ていますが、より精密な形状の製品を作れる特徴があり、自動車部品を中心に数多く利用されています。
金型設計に求められるスキル
続いて、金型設計を行う上で求められる主なスキルを紹介します。
各種工学・力学に対する知識
金型設計を行う際には、各種工学・力学に対する知識が必要です。例えば、金型には高い耐久性が求められるので、素材の特性や熱処理・表面処理の手法を理解するための材料工学・力学の知識は欠かせません。他にも素材を充填する際の動きを把握するのに、熱力学や流体力学が役立つほか、金型を取り外すプロセスを理解し、高い加工精度を実現するための加工技術なども重要です。このように広い工学・力学の知識が求められるので、大学などで機械系の知識を体系的に学び、実務に活かせるようにする必要があります。
CADを使いこなす能力
機械設計においてはCADで図面を書くのが一般的になっているため、金型設計エンジニアにもCADを使いこなす能力が要求されます。特に機械設計ではCreoやSOLIDWORKSなどの高機能な3DCADが用いられるので、金型設計者もこれらの3DCADを使えるようにしておく必要があります。また、転職などでキャリアアップを目指す場合は、CADに関する資格を得てスキルを証明しておくのも一つのアピール手段となります。
金型設計エンジニアのキャリアパス
それでは、金型設計エンジニアにはどのようなキャリアの道があるかを紹介します。
スペシャリスト・ゼネラリストになる
最も一般的なのは、会社で経験を積んでいき、スペシャリスト・ゼネラリストになるキャリアパスです。スペシャリストは技術力をひたすら向上させ、様々な場面で技術課題を解決し、金型の品質向上を実現させる存在になることです。技術力は継承が難しいので、企業の技術的な競争力確保に大きく貢献できます。また、ゼネラリストは管理職としてチーム全体の管理、外部との折衝などを担当し、プロジェクトを円滑に進める役割を果たす職種です。
どちらも企業ではチームの中心的な存在として欠かせない役割なので、他のエンジニアより高いスキルを身に着けキャリアアップすれば、これらのポジションで高い待遇を得つつ活躍できるでしょう。
他の機械設計者への転身
金型設計から、他の機械設計職に転身することも可能です。機械設計職は多くのメーカーで求められていますが、エンジニアの数は非常に少なく、人材不足が深刻化しています。そのため、金型設計から他の機械設計職への転身であっても、企業から受け入れてもらいやすい環境となっています。
もちろん、詳細な技術領域は異なってくるため再度学ぶ必要があり、一時的に待遇が下がる可能性もあります。ただ、設計者としてのスキルの幅を広げておけば、より待遇のよい求人に応募できる可能性が広がり、将来的なキャリアアップにつながるでしょう。
フリーランスとして活動する選択肢も
ここまで金型設計エンジニアのキャリアアップについてお話ししましたが、十分なスキルを有していると思うなら、フリーランスとして活動するといった選択肢もあります。フリーランスになれば、自分のスキルを最大限に活用できるプロジェクトを選べ、さらに収入を増やしながら仕事の時間に自由度を持たせることが可能となるでしょう。
今まで機械系エンジニアのフリーランス案件は基本的に存在しませんでしたが、機械設計は人材不足の深刻化によって求人が増え続けており、今後はフリーランスとしての案件も増えていくことが期待できます。現状に満足していないなら、選択肢として考慮しておく価値はあるでしょう。
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まとめ
今回は、金型設計エンジニアのキャリアの選択肢について、仕事内容など基本的な内容を含めて紹介しました。金型設計エンジニアは鋳造やプレス加工などで使う金型を設計する職種で、幅広いメーカーでの需要があります。活躍するには専門的な知識が必要ですが、人材不足の深刻化もあって将来性は高く、フリーランスとして働ける可能性もあります。現在は案件が少ないため確実にとは言えませんが、人材不足が解消される見込みもないため、今後は案件の増加に期待できるでしょう。フリーランスを目指すのであれば、機電系フリーランス案件に強い「FREEAID」をぜひご活用ください。
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