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  • 機械保全技能士とはどんな資格?
  • 機械保全技能士とはどんな資格?

    2024.08.27更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    機械の保全を担当する人にオススメの資格といえば、機械保全技能士を外すことはできないでしょう。今回は機械保全技能士について、資格の概要や難易度、取得方法から取得後のキャリアイメージも合わせて解説していきます。学生でも取りやすい資格ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

    機械保全技能士とはどのような資格?

    はじめに機械保全技能士の資格について、簡単な概要からレベル感や対象者などを解説します。初めて資格名を聞いた人はここから理解すると良いでしょう。

    資格の概要

    機械保全技能士とは厚生労働省が管轄する技能検定に合格するともらえる資格の1つで、機械の故障や劣化の予防および正常運転維持のために必要な保全の知識と技能を備えていることを認定します。技能検定の中で唯一の機械保全に関する資格であり、ものづくり分野の技能検定の中で最も受験者数が多いのも特徴です。

    試験は特級と1級から3級までの4段階に分かれており、いずれの級にも実技試験と筆記試験があります。特級には作業区分がありませんが、3級には機械系保全作業と電気系保全作業の2区分があり、1級と2級にはさらに設備診断作業の区分が追加されます。

    各級のレベル

    試験は級によらず学科試験の合格点が100点満点中65点以上、技能検定は減点方式で41点以上の減点がなければ合格となります。3級の学科試験は真偽方式の2択問題で、受験者の多くが学生であるにも関わらず平均合格率は8割前後と非常に難易度が低いです。続く2級では50問の問題中2択問題と4択問題が半々となり、試験の合格率も3割程度へ一気に落ち込みます。しかし製造業の従業員が教育の一環として集団受験しているケースも多いようで、実際の試験難易度はそこまで高くないようです。

    1級試験では試験の出題形式や合格率が2級と同様ですが、受験者のレベルも総じて向上していることを考慮すると、2級に比べてやや難易度が高いと言えます。そして特級の試験では出題される50問全てが5肢択一となり、合格率も2割程度とさらに難易度が高いです。

    各級の対象者

    3級の試験は受験資格が不要なため、これから機械保全の業務に従事しようとする新入社員や保全関係の職を目指そうとする学生などが対象として挙げられます。2級の試験は受験資格として2年以上の実務経験か3級の試験に合格している必要があるため、想定される受験対象者は既に機械オペレータや機械保全員として働いている中級技術者です。

    1級の試験は受験資格として7年以上の実務経験を積むか、3級合格から4年以上あるいは2級合格から2年以上の実務経験が必要なため、職場でリーダーポジションに就いているような上級技術者が試験対象となります。そして特級試験は1級試験に合格したあとさらに5年以上の実務経験が必要なため、部署の管理者や監督者が受験対象となり、実際の受験者も40代が多いです。

    機械保全技能士を取るには?

    学生から製造業従業員まで多くの人の役立つ機械保全技能士について、続いて具体的な対策や取得までの流れを解説していきます。実際に受験を考えている人はぜひ参考にしてください。

    試験の対策方法

    機械保全技能士の試験対策は過去問題を活用した勉強がオススメです。機械保全技能検定の公式ホームページ上で直近3年分の過去問と解答が公式HPで公開されているため、まずはそれらを活用して勉強すると良いでしょう。また同じく公式サイト上でオススメの参考書籍も公開されているので、書籍購入を考えている人は参考にしましょう。

    加えて厚生労働省が管轄するものづくりマイスターという制度により、ベテランのエンジニアから技術指導を受けることもできます。技術的な知識を専門家から学びたいと言う方は直接地域技能振興コーナーに問い合わせてみると良いでしょう。ちなみに電気系保全作業区分の実技試験は実際に工具を用いて作業を行うため、練習なしに合格するのは困難です。所属する会社や学校に工具を含めた練習キットがあれば最大限活用し、なければ専用のセミナーに参加するなどして練習しましょう。

    申し込みから資格取得までの流れ

    機械保全技能検定への申し込みはインターネットと郵送の両方に対応しています。試験は3級のみ年2回、それ以外の級は年1回行われているので、受験したい級や日付、受験会場などを確認して申し込みましょう。科目免除制度や割引、受験資格など細かい内容が受験者の条件によって異なるため、自身が該当する項目についても併せて確認しておきます。

    検定は団体申し込みも可能で、事前に団体の登録から行う必要があるため、会社や学校で団体申し込みを受け付けていないかも併せて確認しておくと良いでしょう。全ての申し込みが完了し無事に試験に合格すると、技能検定合格証書が郵送されてきて機械保全技能士を名乗れるようになります。

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    機械保全技能士が活かせる職種は?

    実際に試験に合格した後、どういった職場で機械保全技能士が役立つのでしょうか。資格を活かせる代表的な職種について、3つを解説していきます。

    機械保全工

    1つ目に挙げられる仕事は機械のメンテナンスや保守管理を行う機械保全工です。普段の業務において機械のメンテナンスにおける知識と技量が必要になるので、機械の故障予測やメンテナンス作業の管理、報告書の作成などあらゆる実務に資格の知識が活きてきます。特に請負で機械保全を行う会社に務める人であれば、名刺などに機械保全技能士の資格を書き込んで自身の実力を証明し、新規顧客を開拓するのにも役立ちます。

    機械オペレータ

    続いて挙げられるのは製造業の工場などで機械を実際に操作する機械オペレータです。機械オペレータは扱う機械の操作さえ理解できていれば良いと考える人も少なくないですが、故障予測や保全に関する知識を併せ持つことで想定外の故障が減り、結果として生産ロスを回避できるようになるのです。またオペレータとして採用された場合であっても、保全に関する知識を身につければ保全員として昇進や部署異動する機会にも恵まれるため、新たな活躍をしたい人は資格を取って損はないでしょう。

    機械設計技術者

    最後に挙げられるのは工場や機械の設計に携わる設計技術者です。工場やプラントを設計する際、機械の運転作業や人の往来を考慮した設計を行う人は多い一方で、保全にまで考慮した設計が行える設計技術者は少ないです。

    そのためメンテナンスコストが不必要に膨れ上がったり、そもそもメンテナンスができない設計になっており、不具合が起きたら機器を更新するしかないという事態にもなりかねません。一方で設計技術者が機械保全技能士としての知識を持っていれば、将来的にどの機械がどんなメンテナンスを行うのか理解し、保全用の作業床やハシゴ、メンテナンススペースを確保した合理的な設計が可能となります。

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    機械保全技能士を持っていることで活きること

    今回は厚生労働省が管轄する技能検定の1つ、機械保全技能検定に合格した人が取得できる資格について解説しました。機械保全技能検定は機械の故障や劣化の予防、および正常運転維持のために必要な保全の知識と技能を問う資格試験です。資格を保有することで、機械の保全やメンテナンスのプロとしてのスキルを証明できるため、待遇の改善や転職に有利に働くでしょう。また学生であっても受験でき、比較的難易度も低いので、気になった方はぜひ受験を検討してみてください。

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