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IoTに役立つ資格とは?IoT検定などまとめて紹介

2022.05.30更新

IoTはさまざまな産業の効率化に役立つ最新技術ですが、IoTの技術的な知識を得る機会は少ないため、導入する上で困るのではないでしょうか。

そこで今回は、IoTの導入を検討しているリーダーや社員、技術者がIoTの知識を得るために有用な資格を3つ紹介します。

IoTとは

IoTは「モノのインターネット」と呼ばれ、あらゆるモノがインターネットに接続する技術のことです。2000年頃に登場した新しい技術であり、IoTを介して大量の情報が得られることから注目を集めています。

IoTの活用先としては、ビッグデータの解析によるサービスの最適化・効率化や未来の予測が行えるほか、遠隔操作なども実現可能であり、あらゆる産業に適用可能です。

このように、IoTはさまざまな産業に役立ちますが、センサーなどハードウェアに関する知識、組み込みシステムなどの基本的な技術のほか、ネットワーク構築、セキュリティ対応など、導入には独特で幅広い技術が求められます。

IoTに役立つ資格

IoTの導入には独自の幅広い知識が求められるため、資格を取得し知識・技術力を得ることには価値があります。ただ、IT関連の資格は多いものの、現在IoTに特化した国家資格は存在せず、以下の3種類の民間資格が制定されているのみとなります。

 

  • ・IoT検定
  • ・IoTシステム技術検定
  • ・ワイヤレスIoTプランナー検定

 

ここからは、それぞれの資格の詳細や特徴を解説しますので、資格するかの判断材料としてください。

IoT検定

引用:IoT検定

まずは、IoT検定について解説します。

IoT検定の概要

IoT検定は、IoTのスキルを可視化することが目的の民間資格です。さまざまな団体・企業の有識者によって構成されたIoT検定制度委員会が制定、運営しています。

平成30年に、ユーザー向けの試験である「IoT検定ユーザー試験」が開始され、2022年5月時点では2つの試験項目が受験可能です。

技術的な観点だけでなく、マーケティングやシステム企画を行う人など、IoTに関わる全ての人に向けた試験内容となっています。

IoT検定の受験資格

IoT検定には受験資格はありません。技術者だけでなく、IoTを扱う全てのエンジニアやユーザーが対象となります。

IoT検定の受験内容

IoT検定は、受験項目が4つに分けられており、IoTの一般ユーザー向けの試験と、IoT技術者向けの3つのレベルに分けた試験とが定義されています。

試験レベル 試験名称
ユーザー試験 パワー・ユーザー
レベル1試験 プロフェッショナル・コーディネータ
レベル2試験 プロフェッショナル・エンジニア
レベル3試験 プロフェッショナル・アーキテクト

2022年5月時点では、IoTプロフェッショナル向けのレベル2,3は制定中であり開講されていません。また、全ての試験項目において、以下の内容が包括的に盛り込まれています。

 

  • ・戦略とマネジメント
  • ・産業システムと標準化
  • ・法律
  • ・ネットワーク
  • ・IoTデバイス
  • ・IoTプラットフォーム
  • ・データ分析
  • ・セキュリティ

 

IoT検定の難易度

IoT検定の各レベルにおける難易度は以下のようになっています。

ユーザー試験(パワー・ユーザー)

ユーザー試験は、IoTに関するリテラシーを測る試験です。難易度は最も低く、IoTの基礎的な設問を3択の選択形式で解いていきます。出題数は48問、時間は40分です。合否ではなく正答率に合わせ、グレードA~Cでの判定となります。

ユーザー試験に合格すれば、IoTの用語やシステムの概要、データ分析、機械学習などの知識を持ち、IoTシステムの企画書を理解してプロジェクトに協力できる知識があると示せます。

レベル1試験(プロフェッショナル・コーディネータ)

IoTプロフェッショナルのレベル1試験は、IoTのリテラシーを理解し、ユーザーに説明できる知識レベルを目指す試験です。4択の選択形式での出題となり、出題数は70問、時間は60分、合格基準は正答率60%以上です。

一定のIT知識を有していれば問題なく合格できるレベルですが、ユーザー試験と比較すると問題数も多く、技術的な内容が増えるため、難易度は高くなります。

【策定中】レベル2試験(プロフェッショナル・エンジニア)

IoTプロフェッショナルのレベル2試験は、IoTエンジニア向けの試験であり、IoTに関する専門的な知識を確認する試験です。合格すれば、ハードウェアの開発、ネットワークやサーバーの通信方式やプロトコルの設計、IoTプラットフォームの構築、データ分析や機械学習・AIの活用まで行えることを示せます。

本レベルの試験は未だ策定中であり、受験条件や内容の詳細は公開されていません。公開時期についても明示されていません。

【策定中】レベル3試験(プロフェッショナル・アーキテクト)

IoTプロフェッショナルのレベル3試験は、IoTエンジニアがより高度な知識を示すために行われる試験です。こちらも現在策定中で、試験対象や受験条件、試験詳細の公表は行われていません。

IoTシステム技術検定

続いては、IoTシステム技術検定について解説します。

IoTシステム技術検定の概要

IoTシステム技術検定は、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が主催し、総務省が後援している民間資格です。

IoT技術者の育成を目的とした資格であり、より付加価値の高いIoTシステムを創造するために、IoTの基礎知識から、優れた技術者に必要な知識までを学べます。ちなみに、資格は一度取得すれば有効期限はありません。

IoTシステム技術検定の受験資格

IoTシステム技術検定には、基本的に受験資格はありません。上級試験のみ、中級試験に合格するのが前提条件となります。

IoTシステム技術検定の受験内容

IoTシステム技術検定の試験内容は、レベル別で3つの項目に分かれています。

 

  • ・基礎試験(アドバイザー)
  • ・中級試験(エキスパート)
  • ・上級試験(プロフェッショナル)
また、基礎試験と中級試験の出題内容は以下のカテゴリーから選ばれ、IoTについての総合的な知識が問われる形となっています。
  • ・構成と構築技術
  • ・センサとアクチュエータ技術と通信方式
  • ・データ活用技術
  • ・IoTセキュリティ
  • ・IoTシステムのプロトタイピング

IoTシステム技術検定の難易度

IoTシステム技術検定の難易度は以下の通りとなっています。

基礎試験(アドバイザー)

IoTやビッグデータ、AIなどの基礎知識を有しているか確認する試験です。学生や新社会人が主な対象であり、出題は4択の選択形式となっています。

出題数は60問、時間は60分であり、合格基準は公開されていません。基礎試験に合格した人はIoTアドバイザーと呼ばれ、IoTなどの基本的な用語の意味を理解し書籍やセミナーなどの話を理解できることが示せます。

中級試験(エキスパート)

中級試験は、IoTシステム構築における基礎知識の理解度を問う資格です。IoTに関わる全ての技術者を対象としており、出題は4択の選択形式となっています。

問題数は80問、試験時間は90分であり、合格率は非公開ですが65%程度だと言われています。資格の取得を通じて、IoTシステムの全体像を俯瞰して顧客の要望などを理解し、システムの概要を描けるスキルを証明できます。

上級試験(プロフェッショナル)

IoTシステム構築における、専門的な技術力を問う資格です。システム全体の企画・設計と、システム構築におけるコンサルティングが行えると認定されます。

上級試験は他の試験と異なり、1.5日の専門技術講習を受けた後、記述式にてIoTシステムの作成を行う試験を受講する形式です。上級試験に合格した人はIoTプロフェッショナルと呼ばれます。

ワイヤレスIoTプランナー検定

最後に、最も新しく制定されたIoTプランナー検定について解説します。

ワイヤレスIoTプランナー検定の概要

IoTシステム技術検定と同じく、MCPCが主催し総務省が後援している民間資格です。IoTシステム技術検定が学生や新入社員、技術者向けの内容だったのに対し、ワイヤレスIoTプランナー検定はIoTの導入を検討している組織のコアリーダーに向けた内容となっています。

資格の取得により、IoTのシステム構築を行う技術者との意思疎通をスムーズにし、自ら主導してIoTシステムの企画・運用を行うことができます。

ワイヤレスIoTプランナー検定の受験資格

ワイヤレスIoTプランナー検定についても、受験に際しての条件はなく誰でも受験可能です。

ワイヤレスIoTプランナー検定の受験内容

ワイヤレスIoTプランナー検定は、6時間の研修を受けた後に理解度テストを実施し、認定を受ける方法と、検定試験のみを受験し合否判定を受ける方法の2通りがあります。

認定研修では6時間の研修を行いますが、研修内容と時間割は以下となっています。

 

  • ・IoTの仕組み:1時間
  • ・活用事例をベースにした導入と運用:1.5時間
  • ・IoT基礎技術(5G、LPWA、AI、セキュリティ):3.5時間

 

IoTシステム技術検定の難易度

ワイヤレスIoTプランナー検定は、IoTを活用するための基本的な知識を問う試験となっています。公式テキスト(ワイヤレスIoTプランナーテキスト[基礎編])を教本とした研修や試験が実施され、IoT導入に役立つ一般知識が主となります。

試験形式は4択の選択問題で、試験時間は研修を受ける場合は30分で30問、検定試験のみを受ける場合は60分で60問です。

まとめ

今回は、IoTに関する資格であるIoT検定、IoTシステム技術検定、ワイヤレスIoTプランナー検定という3つの資格について解説しました。

これらは近年新しく開講された民間資格であり、認知度は高くないものの、IoTの活用に特化した資格であり、一定の知識を示すことができます。

現在はユーザーレベルに関する資格が多いですが、IoT検定のレベル2,3試験を始めプロフェッショナル向けの資格が増える可能性は大いにあるため、今後の動きを注視しておきましょう。

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