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  • シーケンス制御の知識が役立つ資格「電気機器組立て技能士」「機械保全技能士」を紹介!
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    2024.08.20更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    シーケンス制御の知識が役に立つ資格には「電気機器組立て技能士」「機械保全技能士」が挙げられますが、それぞれの詳細をご存じでしょうか?今回は、これら2つの資格に焦点を当て、試験内容やシーケンス制御がどのように登場するかを詳しく紹介します。

    電気機器組立て技能士

    まずは、電気機器組立て技術士資格について紹介します。

    資格の概要

    電気機器組立て技能士は、国家資格である「技能検定」の試験項目の一つです。その名の通り、電気機器の組み立てにおける技能を証明するために行われている試験で、以下の6つの受験項目が存在します。

    ・回転電機組立て作業
    ・変圧器組立て作業
    ・配電盤・制御盤組立て作業
    ・開閉制御器具組立て作業
    ・回転電機巻線製作作業
    ・シーケンス制御作業

    このうち「シーケンス制御作業」では、配線作業やシーケンサの操作といった試験が行われ、シーケンス制御の技能を示すことができます。

    試験レベルの分類

    電気機器組立て技能士では能力別に複数の試験レベルが設定されており、シーケンス制御作業においては1級~3級までのレベル分けが行われています。

    試験レベル 試験対象
    1級 製造・保守部門のリーダー
    2級 中堅以下の社員
    3級 学生や新入社員

    試験内容

    シーケンス制御作業の試験内容は、実技試験と学科試験(3級は実技のみ)に分かれており、どちらも合格する必要があります。片方の試験のみ合格している場合は、合格日から5年間は試験を免除されるため覚えておきましょう。

    学科試験では基本的に電気に関する知識が出題されるほか、一部機械に関する項目も出題されます。また、実技試験では、指示された仕様通りに配線作業を行う「製作等作業試験」と、フローチャートなどを用いたシステム設計を行う「計画立案等作業試験」が行われます。

    受験資格

    シーケンス制御作業の受験資格は以下の表の通りです。また、職業訓練の受講歴や学歴によっては実務経験を満たさなくても受講できる場合があります。詳細は厚生労働省のホームページをご確認ください。

    試験レベル 受験可能な条件
    1級 シーケンス制御の実務経験が7年以上
    2級 シーケンス制御の実務経験が2年以上
    3級 誰でも受験可能

     受験料・日程

    シーケンス制御作業の受験料は試験レベルに関わらず21,300円(実技試験18,200円、学科試験3,100円)です。ただし、年齢が25歳未満に対する減免措置や、学生に対する学割なども定義されているため、年齢の若い人は安価に受験することも可能です。

    試験日については、1~2級が年に1回開催されるほか、3級のみ年2回開催されています。詳細な日程は年毎に変わるため、開催者である中央職業能力開発協会のホームページで確認して下さい。

    機械保全技能士

    続いて、機械保全技能士資格の試験内容について解説します。

    資格の概要

    機械保全技能士は、電気機器組立て技術士と同じく国家資格の「技能検定」として開催されている資格です。工場などで使う機械の保守・メンテナンス能力を身に着けられることから、製造業で生産設備に関わる仕事に就く際に役立ちます。

    シーケンス制御については「電気系の保全作業」という項目で出題が行われ、PLCを使ってプログラムを行うほか、異常状態となった制御盤を復旧させるといった知識が問われます。

    試験レベルの分類

    機械保全技能士は、技能レベルに応じて特級・1級・2級・3級という分類が行われており、それぞれ以下のレベルの技術者が対象となります。

    試験レベル 受験可能な条件
    特級 監督者となる管理者
    1級 製造・保守部門のリーダー
    2級 中堅以下の社員
    3級 誰でも受験可能

    試験内容

    機械保全技能士の試験内容は学科試験と実技試験に分かれており、両方に合格する必要があります。それぞれの項目について詳しく紹介します。

    学科試験

    学科試験は、レベルに関わらず全てマークシートでの選択方式となっています。2択もしくは4択の選択問題となり、65点以上の点数となれば合格です。

    1級~3級は「機械一般」「電気一般」など5つの共通科目と、「機械系保全法」「電気系保全法」のどちらかを受験します。一方、特級は「工程管理」「作業管理」などの管理業務に関する8つの科目を受験します。

    実技試験

    実技試験についても、1級~3級と特級で試験内容が大きく異なります。1級~3級は「機械系保全作業」「電気系保全作業」「設備診断作業(3級は選択不可)」という項目に分かれており、どれか1つを選択する形式です。一方、特級の試験内容は「計画立案等作業」のみで、選択肢はありません。

    なお、シーケンス制御が登場するのは「電気系保全作業」のみで、回路の組み立てやリレーの点検、故障個所の復旧などの試験項目があります。

    受験資格と難易度

    機械保全技能士の受験資格は以下の通りです。また、職業訓練の受講歴や学歴によっては実務経験を満たさなくても受講できる場合があります。詳細は日本プラントメンテナンス協会のホームページをご確認ください。

    試験レベル 受験可能な条件
    特級 ・1級合格後、実務経験が5年以上
    1級 ・機械保全の実務経験が7年以上
    ・2級合格後、実務経験が2年以上
    ・2級合格後、実務経験が4年以上
    2級 ・機械保全の実務経験が2年以上
    3級 ・誰でも受験可能

    受験料・日程

    受験料は、試験レベルに関わらず20,000円(学科4,600、実技試験15,400円)となります。また、シーケンス制御作業と同様に、年齢が25歳未満に対する減免措置や、学生に対する学割なども定義されています。

    また、特級~2級は年に1回開催されるほか、3級のみ年2回開催されます。詳細な日程は年毎に変わるため、開催者である日本プラントメンテナンス協会のホームページで確認しましょう。

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    まとめ

    今回は、シーケンス制御の知識が役立つ資格を2つ紹介しました。「電気機器組立て技能士」には「シーケンス制御作業」という受験項目があり、シーケンス制御についての技能を示すことができます。

    また「機械保全技能士」は機械の保守・メンテナンス能力を示すための資格ですが、電気系保全の一貫として、シーケンス制御の知識を役立てられます。どちらも製造業において役立つ資格なので、上手く活用してスキルアップ・キャリアアップに活かしてください。

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