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  • プログラマーの需要と将来性はある?今後活躍するために必要なスキルや業界事情を解説
  • プログラマーの需要と将来性はある?今後活躍するために必要なスキルや業界事情を解説

    2024.08.06更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    プログラマーは、システムの根幹を作る大切な仕事です。しかしAIの発展に伴い、将来に不安を抱えるプログラマーも多いことでしょう。今回は、プログラマーの需要と将来性について解説します。今後活躍するうえで必要なスキルもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

    現在のプログラマー業界の需要状況は?

    プログラマーを含めたIT業界全体での人手不足が目立つ

    プログラマーは活躍するうえで専門的な知識・技術の習得が必要なこともあり、IT業界全体では人手不足に伴う需要の高まりが目立っている状態です 。「IT人材白書2020」概要によると、IT企業における人材の量については過去5年間の結果を通して、不足していると答えた割合が80%以上を占めています。

    2019年度の調査結果では「大幅に不足している」と答えた割合が26.2%と、2018年度調査結果(31.9%)に比べて減少しました。しかし、「やや不足している」と答えた割合が66.8%と、5年間のうち最も高い数値を出していることから、人材不足はまだ深刻な状態と言えるでしょう。

    また、人数だけでなく人材のスキル・質の不足感についても深刻です。特に301名以上1,000名以下の企業では、「大幅に不足している」と答えた割合が、2018年度調査時よりも5.9%上昇しました。業界全体で人数・スキル不足が問題視されていることから、様々なシステム構築を担うプログラマーの需要も高いと考えられます。

    プログラマーが担当する業務が拡大しつつある

    IT技術やシステムの発展に伴い、プログラマーの業務はシステム・インフラ・アプリ・Webデザインなどのように多様化しつつあります。つまり、プログラマーとしての価値を上げるためには、多様化しつつある業務・職種へ柔軟に対応できる力も必要です。

    また、同じプログラミング業務であっても、インフラエンジニアとアプリ開発では需要がある言語・ツールの知識は異なります。そのため、現場で活躍するにあたって、プログラマーは需要の高いスキルを幅広く習得する必要があります。

    今後のプログラマーの需要はどうなるのか?

    AI技術・ツールの発達による需要の低下リスクは少ない

    プログラマーの将来性・今後の需要を考えるにあたって、「AI技術に代替されてしまう可能性」は懸念される課題の1つです。確かに、昨今はAI技術の発展・普及による業務の効率化が注目されています。Pythonをはじめ、既に簡単なプログラミングであれば、プログラマーがいなくても自動的に開発・処理できるツールも開発されました。

    しかし、たとえプログラマーの業務を自動化したとしても、クライアントからの細かい要望・需要にAIが柔軟に対応することは困難です。また、複雑な開発工程の全てをAI・ツールで解決するのは難しいでしょう。このような理由から、クライアントの要望を取り入れながら開発できるプログラマーの需要が、AIによって減少するリスクは少ないと考えられます。

    オフショア開発によって海外とのやり取りが増える

    IT人材の需要の高まりに伴い、IT業界では海外のプログラマーに業務委託をする「オフショア開発」を採用している企業も少なくありません。海外への業務委託は、国内で新たにプログラマーを採用するよりもコストが少ない傾向にあります。

    人件費を抑えつつ人材を確保できることから、オフショア開発の市場は拡大傾向にあります。将来的に国内のプログラマーは、海外の派遣会社・プログラマーたちと協力しながら業務を進める場面が増えていくことが予測できるでしょう。

    定年によるキャリア構築のハードルが低くなる

    プログラマーは常に最新の技術・知識を常に習得する必要があるうえ、長く働くのは体力的に難しいとされていることから「35歳が定年」という説が有名です。しかし昨今は、IT分野の人手不足・需要の高まりに伴い、35歳を過ぎても現役のプログラマーとして活躍している人もいます。

    実際に経済産業省が発表した「IT人材を巡る現状について」のデータによれば、2015年の時点で平均年齢は37~39歳です。就業者構造は30歳代前半が最も多いものの、40歳後半の就業者も37,920人と少なくありません。そのため、年齢を重ねることによるキャリア構築のハードルが低くなり、より長くプログラマーとして働けるようになると予測できます。

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    高い需要が見込めるプログラマーの職種・仕事内容は?

    Webプログラマー

    自社の製品をインターネット上でPRしたり、ネットショップを開設したりするうえで、高い需要が見込めるのが「Webプログラマー」です。Webプログラマーの仕事は大きく分けて、ユーザーの目に触れる部分を開発するフロントエンドと、システムなどの裏方を担当するバックエンドの2種類があります。

    インターネットを活用したビジネスは、今や食品・家電・医療など様々な分野で採用されており、サイトのデザインはその企業の印象を左右する重要なポイントです。そのため、業界や分野を問わず活躍できるWebプログラマーは、高い需要が見込める職種と言えます。

    組み込み系プログラマー

    多彩な機能性を持つ家電・機械を開発するうえで、「組み込み系プログラマー」は高い需要がある仕事です。特に昨今はスマホで遠隔操作ができる家電や、自動運転機能を搭載した自動車などが注目されています。組み込み系プログラマーは、開発したシステムでモノを操作・検知・通信などが行えるように制御を行うのが主な内容です。

    開発した機械が安全に正しく稼働するうえで重要な役割を担うため、業界問わず需要のある職種です。特に昨今はIoT技術の発展により、既存の商品に新しい付加価値を付与するとい考え方が注目されています。このような理由から、組み込み系プログラマーの需要は様々な分野において、さらに高まりつつあります。

    ゲームプログラマー

    コロナ禍における巣ごもり需要の高まりに伴い、手軽に暇つぶしができるゲームは高い注目を誇っています。「ゲームプログラマー」は、家庭用のゲームソフトからスマホ・パソコン向けゲームまで、ユーザーを楽しませる多彩なゲームを開発するのが主な仕事です。

    ユーザーからの需要が高いゲームシステムを開発するのはもちろん、グラフィックの美しさ・世界観の作り込みなども重要となります。そのため、ストレスなくゲームを楽しんでもらえるように、ユーザーからの要望に耳を傾けられるゲームプログラマーは、今後高い需要が見込める職業です。

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    需要の高いプログラマーになるために必要なスキルとは?

    プログラマーとしての需要を大きく左右するといっても過言ではないスキルこそ「プログラミング技術」です。プログラミング言語は種類によってできることが異なっており、何を開発するかによって需要の高い言語が違います。

    例えば、組み込みシステムを開発する際にはC言語、Webのバックエンド開発にはPHPなどが挙げられます。そのため、自分が携わる部署・プロジェクトにおいて需要の高いプログラミング言語を幅広く身につけておきましょう。また、PythonやJavaなどの汎用性・需要が高いプログラミング言語を習得するのもおすすめです。

    情報セキュリティに関する知識・技術

    IT技術・システムの発展に伴い、ウィルスやハッカーなどによる機密情報・個人情報の漏えいが問題視されています。そこで「情報セキュリティに関する知識・技術」があれば、よりユーザーが安心して利用できるシステム作りができるため、より需要の高いプログラマーを目指すことが可能です。

    AI・機械学習に関する知識

    今や様々な機器にAIが搭載されているため「AI開発に関する知識」を持っていれば、需要のあるプログラマーとしてより多彩な分野での活躍が期待できます。また、AIはただ開発しただけでは使い物になりません。状況に合わせて、AIが柔軟に機能するように学習させることも必要です。そのため、機械学習に関する知識も併せて習得しておくと、より需要の高いプログラマーを目指せるでしょう。

    マネジメント能力

    プログラマーとしての需要を高めるだけでなく、キャリアを構築するうえで「マネジメント能力」も習得しておくことがおすすめです。実際の現場では一般プログラマーだけでなく、プログラマーたちをまとめるリーダーも不足しています。

    そこで、マネジメント能力を習得しておけば、プロジェクトの管理などといった上流工程の業務を任される場合があります。プログラマーとして開発経験を積んでいくとともに、将来的にマネージャーとしての道を目指すチャンスを掴むこともできるでしょう。

    語学力・コミュニケーション能力

    より需要の高いプログラマーを目指すうえで、「語学力・コミュニケーション能力」は必須です。たとえ高いプログラミング技術を有していても、コミュニケーション能力が低いとクライアントの要望を上手く聞き出せず、開発したプログラムとニーズが合わなくなる場合があります。

    また実際の現場では、国内・海外の様々なチームと連携して業務を進める場面も少なくありません。そのため、高い語学力・コミュニケーション能力を持つプログラマーの需要は、今後さらに高くなることが予測できます。

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    プログラマーの将来性・キャリアプランはどんなものがある?

    プロジェクトマネージャーを目指す

    一般プログラマーとしての経験を積んだら、「プロジェクトマネージャー」としてのキャリアプランを進む道もあります。プロジェクトマネージャーは、1つのプロジェクト全体の管理はもちろん、クライアントとのやり取り・メンバーのマネジメントなどが特徴です。

    一般プログラマーの頃に比べると、プログラミングなどの業務自体を担当することは少なくなります。しかし、プロジェクト全体の進捗状況・質を左右する責任重大な仕事を任されるため、現場での需要は高い傾向にある職業です。

    フルスタックエンジニアとして活躍する

    一般エンジニアとしてのスキルを磨いたら、「フルスタックエンジニア」としてのキャリアプランもおすすめです。フルスタックエンジニアは、設計・開発・運用に関する一連の工程を1人で担えるほどのスキルを持つ人材のことをいいます。

    フルスタックエンジニアはあくまで敬称であり、具体的な職種ではありません。しかし、本来複数人で担当するようなプロジェクトを少数で担当できる点で注目されています。そのため、人手不足が問題視されるIT業界において高い需要が見込める仕事です。

    ブリッジSEとして活躍する

    今後海外の委託先企業とのやり取りが増えてくることから、「ブリッジSE」として活躍するキャリアプランも存在します。ブリッジSEは自社と海外企業との橋渡し役であり、プロジェクト内容を説明・マネジメントを担当するのが主な仕事です。オフショア開発が注目されるなか、特に需要の高いキャリアプランと言えます。

    フリーランスとして独立する

    プログラマーとして開発経験・スキルを積んだら「フリーランス」として独立するというキャリアプランも存在します。企業に属するプログラマーに比べて収入が安定せず、自分で仕事を探す必要がありますが、実力主義である分高い年収・需要が見込めるのが特徴です。「フリーランス白書2018」の調査によると、IT・クリエイティブ系のフリーランスの年収は、300~500万円未満が27%と最も高くなっています。

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    プログラマーの需要・将来性を知って自分に合ったキャリアを築こう

    ITシステム・機器を開発するにあたって、様々な理由からプログラマーは高い需要を持つ仕事と言えます。ぜひ今回ご紹介した将来性・需要の高い職種などを考慮しながら、より需要の高いキャリアプランを考えてみましょう。 

     

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