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  • ペアプログラミングとはどんな仕事?二人で開発するメリットややり方をご紹介!
  • ペアプログラミングとはどんな仕事?二人で開発するメリットややり方をご紹介!

    2024.08.06更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    あなたは、ペアプログラミングがどんなものかご存じですか? ペアプログラミングは、二人一組になって開発を行う手法で、短期間でチームのスキルが向上し、ソフトウェアの品質も向上するメリットがあります。 本記事では、そんなペアプログラミングの仕事内容や導入のメリット、やり方などを詳しく紹介します。

    ペアプログラミングとは

    ペアプログラミングとは、1台のPCを使い、2人でプログラミングを行う開発手法のことです。同時にプログラミングを行うのではなく、「ドライバー」と「ナビゲーター」という役割に分かれるのが特徴で、ナビゲーターが指示やサポートを担当し、ドライバーがプログラミングを行うという分業体制で仕事を進めていきます。 

    一人がコードを書く時間が半分になるデメリットはありますが、プログラミングがスムーズに進むこと、コードの品質が良くなり手戻りの発生が少なくなることから、最終的に開発工数の短縮が期待できます。 そのうえ、それぞれの知識やスキルを共有しあえることから、チーム内のスキルが向上するメリットもあります。

    ペアプログラミングのやり方

    ペアプログラミングで効果を上げるには、いくつかのポイントを押さえて開発する必要があります。ここからは、ペアプログラミングのやり方を詳しく説明します。

    二人でPC1台のプログラミング

    まず、ペアプログラミングを行うときは、二人で1台のPCを共有して開発しましょう。一人がプログラミングを行い、もう一人がそれを見ながら都度サポートします。常にサポートが入ることで、プログラミングの品質が向上します。

    「ドライバー」「ナビゲーター」に役割分担

    ペアプログラミングを行う際は、「ドライバー」と「ナビゲーター」に役割を分けてから開発を始めます。ドライバーは実際にプログラミングのコードを書く人で、多くの場合初心者が担当します。プログラミングはナビゲーターの指示にしたがって進めていくので、初心者でも適切な指示や助言を受けることで、質の高いプログラムを組めるようになります。 

    ナビゲーターは、ドライバーにプログラムする内容を指示するほか、適切なコードを教えたり、ミスを指摘したりする役割です。ドライバーが品質の高いコードを書けるように、適切な指示出しが求められるので、経験豊富なベテランが担当することが多いです。

    役割やペアは定期的に交代

    ドライバーとナビゲーターの役割決めについてお伝えしましたが、ペアプログラミングで大事なもう一つのポイントは、決めた役割やペアを定期的に交代することです。役割やペアを変えていくことで、開発内容の共有、スキル向上の加速、コミュニケーションの円滑化など、ペアプログラミングにしかないメリットが数多く生まれます。交代のタイミングは、開発が一段落したら行うと良いでしょう。

    テスト駆動開発指向で開発する

    ペアプログラミングの開発では、テスト駆動開発の形式を活用すると効果が大きくなります。テスト駆動開発とは、コードを書く際に要件を元にしたテストコードを先に作り、それから機能の実装を進めていくプログラミング方法です。

    始めは当然エラーが発生するため、まずは汚くても良いのでテストをクリアするコードを書くようにし、その後コードの体裁を整えていきます。この方法で開発を進めると、エラーを解決するたびに達成感が得られ区切りもつけやすくなるので、モチベーションを保ちつつメリハリのあるペアプログラミングが続けられるでしょう。

    また、コードを小規模な単位に分けることで、初心者とベテランの間の完成イメージを近い状態に保てるのもメリットです。最初にきれいなコードを作ろうとすると、ドライバーとナビゲーターのイメージに差異が生じ、意見が対立しがちになるので、先に動作イメージを合わせるうえでも効果があります。

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    ペアプログラミングのメリット

    ペアプログラミングは、活用することでさまざまなメリットがあります。ここからは主なメリットを6つご紹介します。

    ミスが軽減できる

    ペアプログラミングを行うと、ダブルチェックによりその場でミスを発見できるのが利点です。ミスを見つけるには手間がかかるので、大幅な工数削減につながります。また、ベテランがナビゲーターになることで、単純ミスだけでなく理解不足からくるミスも防げるため、プログラム品質の向上にも直結します。

    知識が共有できる

    従来のプログラミングでは、コードを書いた担当者のみがシステムの詳細を理解しており、他の人に共有されていないという問題が生じがちです。ペアプログラミングでは、複数人がプログラミングを行うため、多くの人が担当者レベルの知識を得ることとなります。開発チーム全体が既存のコードの知識を深めることで次の開発にも活用しやすくなり、また追加開発や修正が入った際にも特定の担当者に依存することなく対応できます。

    作業効率が向上する

    特に初心者の場合は、プログラミングで分からないことがあると解決に時間を要することが多いです。質問して疑問を解消しようとしても、ベテランが別作業をしていた場合分からないことを把握するのに時間がかかり、時間を浪費しかねません。ペアプログラミングであれば、作業状況を共有しながら質問・回答ができるので、結果的に作業効率の向上につながります。

    レビュー時間が削減できる

    ペアプログラミングは、開発しながら常にナビゲーターによるレビューが行われているようなものです。そのため、レビューで指摘されがちな項目はすでに解決しており、開発後のレビューにかかる工数が劇的に短縮されます。また、開発時にレビューを受けると手戻りが発生しないので、結果的に少ない工数で品質の高いコードを生み出せることとなります。

    チーム内コミュニケーションが向上する

    ペアプログラミングを通じて、チーム内に密なコミュニケーションが生まれるのも大きな特徴です。チームに一体感が生まれると、仕事全体でさまざまな利点が得られます。また、お互いのプログラミングスキルへの理解が深まるので、適切にフォローし合うバランスのいいチームが醸成できるでしょう。

    チーム全員のスキルが向上する

    プログラミングは基本的に一人で行うことが多いため、自分なりにコードを書くことがほとんどで、他の人のやり方を学ぶ機会はあまりないことが多いです。その点ペアプログラミングであれば、間近で他の人が書くコードを見られるので、より良い手法を見て学ぶことができます。また、初心者はもちろんですがベテラン同士でも詳しくない分野や苦手分野を教えあえるので、チーム全員のスキル向上につながるでしょう。

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    ペアプログラミングのデメリット

    利点の多いペアプログラミングですが、チームの状況によってはマイナスに働いてしまう場合もあります。ここからは、ペアプログラミングで生じがちなデメリットをお伝えします。

    ペア次第では退屈になる場合がある

    スキルに大きな差がある場合、初心者側にはメリットが大きいですが、ベテラン側は教えてばかりとなり退屈になってしまうのがデメリットです。コーディングがなかなか進まず、得られるものがないと、モチベーションがどうしても下がってしまいます。ベテランは他の業務や指導が入りやすく忙しいので、あまり負担をかけすぎないようにしましょう。

    コーディングの方法で衝突や対立が起きる

    プログラミングにはさまざまな手法がありますが、記述方法を巡って対立が起きることもあります。より良いコードを作るために意見を交わす場合は問題ありませんが、コミュニケーションが円滑に取れない場合は、かえって開発の効率が下がる場合もあるので注意しましょう。また、相性が合わないペアがある場合は、状況次第でペアを入れ替えるなど、調整することが重要です。

    初心者同士には不向き

    ペアが両方初心者になる場合は、ペアプログラミングのメリットはほとんどありません。理由は、両方が知識を持っていない状態だと、結局他の人に質問することとなり、一人で開発するときと同様の手間がかかってしまうからです。一定の知識を持つ人を、必ずペアのどちらかにアサインするようにしましょう。

    スケジュール管理が重要になってくる

    ペアプログラミングでは、二人が一緒に仕事をする必要があるため、両者のスケジュールを合わせる必要があります。特に忙しい人だと日程調整に工数が割かれてしまうので、あらかじめ他の予定が入らない時間を作っておくなど工夫が必要となるでしょう。

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    ペアプログラミングの注意点

    ペアプログラミングを効率的に機能させるには、それぞれが心構えをしておく必要があります。ここからは、ペアプログラミングを活用するために気を付けるべき注意点を紹介します。

    コミュニケーションを意図的に増やす

    ペアプログラミングは、円滑なコミュニケーションがあってこそ効果を発揮するので、疑問点や考え方が伝わるよう、積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。相手に遠慮しているとコミュニケーションは減っていくので、話すのが当たり前となるような関係づくりをしておきましょう。しかしながら相性の問題もあるので、会話がどうしても続かないのであればペアを変更するのも一つの手です。

    苦手なことを正直に伝える

    自分が苦手なことを正直に言うのは気が引けるものですが、ペアプログラミングでは正直に自分ができること、できないことを伝えるようにしましょう。お互いの得手不得手を理解してサポートし合うことで、結果的に開発がスムーズに進み、スキルアップも実現できます。

    集中力を保つ工夫が必要

    ペアプログラミングは普段と仕事の仕方が異なるので、最初はかなり疲れやすいです。 ペアプログラミングのもつメリットを活かすには集中力が必要なので、定期的に休憩をとったり、二人が集中しやすい時間帯を選んだりして、集中力を保てるよう工夫しましょう。

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    良質なペアプログラミングで高品質なコード作成

    今回は、ペアプログラミングとはどういうものか、という概要をはじめとして、導入メリット、やり方などをご紹介しました。ペアプログラミングは新しい開発手法で、従来の開発方法と比べてコードの品質が上がること、チーム全員がスキルアップできること、チームワークが醸成できることなど、さまざまな利点があります。また、効果的に機能させるには、ペア同士が工夫して臨む必要がありますが、開発後に手戻りが多く発生している場合や、コードの属人化を解消したい場合は活用してみると良いでしょう。 

    電子工学・電気工学の専門知識が欲しいときは

    電子回路の知識や組み方を勉強し、自分でものづくりができれば良いですが、知識や技術を身に着けるまでにはやはり時間がかかります。しかし、機電系のエンジニアは会社に属していることが多く、頼みづらいと思うこともあるのではないでしょうか。
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