3DCADの人気ソフト10種類!各種機能や用途別おすすめなどを徹底比較!
2024.08.06更新
機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶近年は高機能な3DCADが数多く販売されていますが、どのCADを使えばいいか迷いますよね。
本記事では、おすすめの3DCADソフトを価格帯ごとに分けて10種類ご紹介します。
3DCADを導入する際の参考にしてください。
3DCADの種類
3DCADは、機械や建築用などの種類に分かれています。主な分類は以下の通りです。
- 機械CAD
- 建築用CAD
- システムCAD
- BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)
- 汎用CAD
それぞれ機能は大幅に変わりますが、ちょっとした製品をモデリングしたいのであれば、基本的には機械CADを利用することとなります。そこで今回は、機械CADに絞って3DCADのおすすめソフトをご紹介します。
3DCADの選び方
3DCADを選ぶ上で最も重要なのは、3DCADの価格と用途です。3DCADには数百万円するものから、無料で使えるものまで様々な種類があり、目的によって最適なソフトは変わってきます。
ソフトによって曲面モデリングが得意、大規模アセンブリが可能、開発工程全体の管理ができるなど特徴も異なるので、必要な機能を明確にしたうえで、コスト面で最適なソフトを選ぶと良いでしょう。また、取引先とデータのやり取りをする場合は、ソフトの出力データ方式についても確認しておく必要があります。
3DCAD人気ソフト一覧
まずは、人気の3DCADソフトを比較表でご紹介します。次章でそれぞれのCADについて詳しく紹介するので、気になるソフトがあった方はぜひそのまま読み進めてください。
ハイエンド3DCAD3選
ハイエンド3DCADは、高機能な分価格が高く、大規模開発に向いたCADソフトです。その中でもおすすめのソフトを3種類ご紹介します。
CATIA(キャティア)
CATIAは、フランスのダッソー・システムズ社が開発した機械系ハイエンド3DCADソフトです。航空機、自動車の開発から宇宙事業まで、高度な技術が必要になる業界で圧倒的なシェアを誇っています。「3DCADとしてできないことがない」と言われるほど高機能で、製品の企画から設計、組立、評価、製図、メンテナンスまでの一元管理も可能です。
また通常の3Dモデリングはもちろんのこと、複雑な曲面形状の作成や複数部品の組立、3Dモデルからの2D図出力、構造解析や熱解析なども実施できます。 その分、ソフト本体やアドオン用のソフトはコストが高く、価格は売り切りで160万円~540万円ほどとなります。
NX(エヌエックス)
NXは、アメリカのシーメンスPLMソフトウェア社が開発した3DCADソフトです。CATIAと同様に高機能で、製品の構想から設計、生産までの一元管理にも対応しており、マツダや日産などの自動車業界や、精密機械業界を中心に、幅広い業界で利用されています。各種用途に利用できるよう、機能別で3つのソフトウェアに分かれており、中でも「NX Mach 3 Product Design」が最も高機能となります。
Creo Paramatoric(クレオ パラメトリック)
Creo Paramatoricは、アメリカのPTC社が開発したハイエンド3DCADソフトです。トヨタ自動車、SHARP、SONYを始めとした自動車・家電業界で主に利用されています。構造解析、熱解析、疲労解析を始め多種多様な解析機能を持っているのが特徴です。
ハイエンドのソフトらしく、複雑な形状の3Dモデリングや製品の一元管理など、様々なニーズに対応しています。 価格は114万円~120万円と他のハイエンド3DCADと比較するとコストが低いですが、その分使いやすさや機能では若干CATIAやNXに劣る所もあります。
ミドルレンジ3DCAD4選
ミドルレンジ3DCADは、性能としてはハイエンドCADには及ばないものの、家電や機械などを設計するには十分な機能を持っています。そんなミドルレンジCADのおすすめソフトを4種類紹介します。
Solidworks(ソリッドワークス)
Solidworksは、Solidworks社が開発したミドルレンジ3DDCADです。1995年にリリースされた3DCADの草分け的存在であり、機能性と操作性がいいので、数ある3DCADと比較しても特に人気があるソフトです。幅広い分野の3Dモデリングに使用でき、企画、設計から製造までの一元管理や構造解析、複数部品の組立などの機能も搭載しています。
また、ユーザーの要望を取り入れて積極的にバージョンアップが続けられているほか、世界規模のユーザーコミュニティでエンジニア同士の交流が行われているのも特徴です。 価格は98.5万円~158万円とミドルレンジの3DCADとしてはコストが高いですが、その分の価値はあるでしょう。
OnShape(オンシェイプ)
OnShapeは、アメリカのPTC社が開発したクラウド型のミドルレンジ3DCADです。ソフトのダウンロードも不要なのが特徴で、アカウント登録さえすればどこでもオンラインで作業を行えます。
インターフェースはSolidworksと似ていて操作性がよく、また処理をサーバー側で行うため動作が軽快で、多人数による共同作業も行えるなど、非常に使いやすいのが特徴です。 スタンダード版が16万円/年、プロフェッショナル版が21万円/年と、ミドルレンジの価格帯でも特に安価なので、費用を抑えてある程度の機能を持った3DCADが欲しいなら特におすすめです。
また、無料版も公開されており、基本的なCAD機能に対する制限もなく使えるので、お試しで使うこともできます。 ただし、無料版では作成したデータが全世界に公開された状態で保存されるので、業務で使いたい時は注意しましょう。
Inventor(インベンター)
Inventorは、アメリカのAutodesk社が開発したミドルレンジ3DCADです。家電製品や電子通信機器、製造装置などで利用されており、配管や金型、板金などの設計に向いています。廉価版の3DCAD「Fusion360」と同じメーカーですが、こちらは設計からシミュレーションまで一括管理できるようになっています。
2DCADとして非常に人気のあるAutoCADと同じメーカーなので、3D図面から2D図面への移行をDWGファイルで直接行えるのも特徴です。 1年ごとに支払いが必要なサブスクモデルで、価格は367,000円/年となっています。
Solid Edge(ソリッドエッジ)
Solid EdgeはアメリカのIntergraph社によって開発され、今はドイツのドイツのシーメンスPLMソフトウェア社が保有するミドルレンジ3DCADソフトです。3DCADの機能を持っているだけでなく、技術文書の発行や製造、データ管理など、製品開発プロセス全般をサポートしています。
マイクロソフト社のOffice Compatibleを世界で初めて取得した3DCADで、機械や装置、医療機器などが利用されている主な分野です。 NXとのシナジー効果によりさらなる高機能化が行われていて、CADコア機能の拡充はもちろん、基板設計ツールやARへの対応、解析ソリューションの充実など、近年さらに使いやすくなっています。
価格は50~180万円でソフトを買うか、年間15~50万円のサブスク型で利用するか選択可能で、学生やスタートアップ企業なら1年間無料で利用できます。 また45日間無償評価版がリリースされているので、まずは無償版で試してみるとよいでしょう。
ローエンド3DCAD3選
ローエンド3DCADは価格の安さが魅力ですが、その分機能は制限されています。無料で使えるソフトもあるので、初めて3DCADを使うときはこちらで紹介するソフトを試してみるとよいでしょう。
Fusion360(フュージョン360)
Fusion 360は、米国AUTODESK(オートデスク)社が開発したローエンド3DCADです。ローエンドモデルながら各種3Dモデリングのほか、企画から製造までの一括管理、複数パーツの組立、解析まで機能が充実しているので、個人、企業を問わず非常に人気があります。 操作性の良さも折り紙付きです。
また、クラウド型なので複数人のメンバーが、あらゆる場所からアクセスできるのも強みです。 学生など非商用で使う人やスタートアップ企業なら無償で利用できるほか、有料版でも年間5.6万円と非常に安価なので、導入へのハードルが低いのも特徴です。 Autodesk社が使い方の講習も行っているので、初心者でも使いやすいでしょう。ちなみにこちらもAutoCADと同じメーカーです。
DesignSpark(デザインスパーク)
DesignSparkは、アメリカのRSコンポーネンツが開発したローエンド3DCADです。複雑な機能はありませんが、その分低スペックで直観的に使いやすいので初心者に向いています。また、商用目的でも無償で使える数少ない3DCADソフトで、専門家でなくとも気軽にダウンロードして試せるのが強みです。
作成したデータはローカルに保存され、漏洩の心配もないため、特許図面や意匠図面を作る際に重宝されます。 基本全ての機能が無料ですが、2D図面機能や他社CADデータの変換を使うには有料の拡張ソフトが必要なので注意しましょう。
まとめ
今回は、3DCADの導入を検討している人に向けて、おすすめの3DCADソフトを10種類紹介しました。近年は3Dプリンターの普及もあり、高機能な3DCADソフトが増えてきています。 それぞれで機能や操作感は異なるのですが、細かい違いが多く好みが分かれるので、選ぶ際には実際にソフトを使ってみて、使用感を比較してみるのがおすすめです。 期間限定の無料試用や、非商用限定での無料ダウンロードができる場合も多いので、まずは一度使ってみて下さい。
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