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自動運転レベルの定義とは?レベル別の機能や車種についても紹介!

2022.05.30更新

最近はADASなどの運転支援機能が搭載されるようになり、以前は想像上の存在だった自動運転車の実現性が高まっています。

とはいえ、現状では完全な自動化は難しいので、どの程度の性能があるか一目で判断するために用いられているのが「自動運転レベル」です。

今回は、そんな自動運転レベルの定義や、レベル別の機能、性能を詳しく解説します。

自動運転レベルとは?

まずは、自動運転レベルが何を指しているか解説します。自動車の自動運転に向けた取り組みは世界中で盛んに行われていますが、一口に自動運転といっても、その中でできることは機能ごとに大きく異なります。

現在は人の運転を機械がサポートする機能が主流であり、ドライバーが安全への責任を負っているため、人と機械の責任範囲や、ドライバーがどの程度操作を行わなければならないかを明確にしておく必要があります。

そこで、機能のレベルを設定し、安全性を確保するために国土交通省が設定したのが「自動運転レベル」です。自動運転機能の搭載されていない自動車をレベル0、完全な自動運転を実現した自動車をレベル5とし、6段階で自動運転機能を評価したものになります。

引用:国土交通省

それでは、それぞれの自動運転レベルがどんな内容を指しているかを説明していきます。

自動運転レベル0

自動運転レベル0は「自動運転化なし」、つまり従来の自動車のことです。運転支援機能が搭載されておらず、ドライバーが全ての操作を行う必要があります。

ただし、自動運転レベル0であっても、後方を監視し警告を鳴らす後方検知システムや、ブレーキを掛けた際に車輪がロックを防ぐアンチロックブレーキシステムなどは搭載されています。その理由は、運転に直接介入する機能ではなく、自動運転とは異なる技術という扱いになっているからです。

自動運転レベル1

自動運転レベル1は「運転支援」という名称で、特定の条件下において前後や左右いずれかの車両制御を行う機能のことです。自動運転レベル1の主な例は、ADASに搭載されている運転支援機能であり、以下の機能が主な例として挙げられます。

  • ・衝突被害軽減ブレーキ
  • ・アダプティブ・クルーズ・コントロール
  • ・レーンキープコントロール

 

ちなみに、自動運転レベル1の機能を複合して機能させる場合、自動運転レベル2相当とみなされるため、ADAS自体は自動運転レベル2として扱われます。

これらの機能を含む、ADASの機能についてより詳しく知りたい方は「ADAS(先進運転支援システム)とは?機能一覧やセンサー技術を解説!」を参照ください。

自動運転レベル2

自動運転レベル2は「部分運転自動化」で、特定条件下において前後左右の車両制御を行い、限定的な自動運転を行うレベルです。

普段はドライバーが運転する必要がありますが、高速道路など、条件を満たした場合はアクセル・ブレーキだけでなく、ステアリングも自動で操作してくれるので、ドライバーが手を放しても自動で運転してくれるようになります。

ただし、自動運転レベル2の機能を使う上では、運転の主体はあくまでドライバーにあります。自動運転中であっても人が安全確認を行う必要があり、事故が発生した場合の責任はドライバーに帰属するため注意しましょう。

この自動運転レベル2は、日本を始め世界中の自動車メーカーが既に販売を進めています。各メーカーごとの機能名は以下の通りです。

メーカー 機能名
日産 プロパイロット2.0
スバル アイサイトX
ホンダ Honda SENSING
トヨタ アドバンスドドライブ
マツダ CO-PILOT(自動運転機能は無し)

マツダのみ自動運転機能は無しと表記していますが、マツダはドライバーに起きた異常の検知に機能を特化させており、ドライバーが運転不能になったことを認識し、路肩に車を止めるなどの自動運転を行います。

自動運転レベル3

自動運転レベル3は、「条件付運転自動化」で、特定条件下にて全ての運転作業をシステムが行うレベルです。自動運転レベル2ではハンズオフが可能でしたが、自動運転レベル3ではアイズオフ(目線も前方から外せる)が実現するため、本来の意味での「自動運転」が実現すると言えます。

ただし、自動運転中でもシステムの要求に従って操作を行う必要が生じるため、限定条件下でも完全な自動運転というわけではありません。自動運転レベル3については、各自動車メーカーで研究開発が進んでいますが、製品化はまだこれからという状況がほとんどです。

そんな中、ホンダは2020年末、最新のADAS「Honda SENSING Elite」において、「Traffic Jam Pilot」システムが自動運転レベル3の認可を受けたことを公表しました。このシステムは、交通渋滞を検知すると自動運転が始まる機能で、ドライバーは周囲を気にせず、動画やナビなどに目線を移せるようになります。渋滞が終わると警告が表示され、通常の自動運転レベル2に戻ります。

2022年5月時点ではレジェンドにのみ搭載されている機能ですが、これから幅広い車種で搭載されることが期待できるでしょう。

他にも、メルセデスベンツが2022年5月に、自動運転レベル3のシステム「DRIVE PILOT」をオプションで発売するなど、各自動車メーカーで技術開発の動きは着実に進んでいます。

自動運転レベル4

自動運転レベル4は、「特定条件下における完全自動運転」を実現する機能のことです。自動運転レベル3では、緊急時などにドライバーが運転を引き継ぐ必要がありましたが、自動運転レベル4では全ての操作が自動で行われます。

限定された空間など条件が付きますが、運転者がおらず、人が遠隔監視するといった運用も可能です。現状では、特定のルートを移動する公共バスへの利用が想定されており、他にも空港における送迎用バス、遊園地内のタクシーなど、エリアやルートが限定される場面での利用に向けた開発が進んでいます。

自動運転レベル4の開発において、最も有名なのはGoogle傘下の自動運転車開発企業「ウェイモ」です。ウェイモは2016年にGoogleから分社化して生まれた企業ですが、当初より自動運転タクシーの開発を進めています。

2018年12月には、アリゾナ州フェニックスにて限定ユーザー向けの自動運転配車アプリ「WaymoOne」を始動させ、セーフティドライバーも乗らない「完全無人」なタクシーの準備も進めているなど、走行実績は他のメーカーの追随を許していません。

2021年にはカリフォルニア州でトラック輸送の自動化サービスも開始しており、さまざまな形で自動運転が実現することが期待されます。

自動運転レベル5

自動運転レベル5は、完全な「自動運転」のことです。走行エリアの限定もなく、ドライバーが運転するのと変わらない動きが再現でき、ドライバーも不要となります。ハンドルやアクセル、ブレーキといった運転機能が要らないため、車内のレイアウトも大きく変わることが想定されます。

ただ、完全な自動運転の実現は、自動運転レベル4の開発の延長線上では実現できないため、非常に難易度が高く、開発は難航しているのが現状です。

製品化には長い時間がかかることが想定されますが、車メーカーだけでなく、多くの企業が自動運転レベル5の実現を目指して開発を進めており、AIの発展などと共に実現への可能性は高まっていくと思われます。

まとめ

今回は、自動運転レベルの意味や、レベル別の定義について解説しました。自動運転レベルは、各自動車に取り付けられた自動運転機能がどの程度の性能を持っているか把握するために定められた評価のことです。

レベル0~5までの6段階で定義されており、2022年時点ではレベル2までの機能が量産車に搭載されています。また、開発の難易度は高いですが、レベル4や5の技術が実用化すればドライバーが不要となり、自動車における概念が大きく変わる可能性があります。

自動運転に関する技術開発は盛んに行われているため、今後のブレイクスルーに注視しておきましょう。

 

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