UNIXとLINUXの違いを徹底比較!これで一発理解できる方法をご説明します!
2024.08.05更新
機電系エンジニア必見!!貴重なフリーランス案件はこちら ▶近年はコンピューター科学の進歩が著しく、さまざまな技術が発展しています。コンピューターはパソコンやスマートフォンに組み込まれ、今や万人に関わりがあるものです。この記事ではUNIXとLINUXの違いについて、コンピューターに詳しくない方でも分かるようにご説明します。
UNIX(ユニックス)、LINUX(リナックス)とは?
UNIXとLINUXはソフトウェアの一種
スマートフォンやパソコン、その周辺機器やデバイスなど、コンピュータ―の物理的な構成・操作に関わる機械をハードウェアと言います。このようなハードウェアの中にはコンピューターに命令するためのプログラムが組み込まれており、このプログラムをソフトウェア、あるいはソフトと言います。
UNIX(ユニックス)とLINUX(リナックス)は、主にOSとして使われるソフトウェアの一種です。
OSソフトウェアとは?
ソフトウェアは、OSとアプリケーションの大きく2種類に分けられます。 OSはOperating Systemの略で、コンピュータ―を動かす基礎となるソフトウェアです。
「基本ソフトウェア」や「システムソフトウェア」とも呼ばれ、キーボードやマウス、タッチパネルなどから入力された情報の伝達、データの受け渡し、メモリの管理など、コンピューターに最低限必要な機能を担っています。
パソコンのWindowsやMacOS、スマートフォンのiOSやAndroidがこのOSソフトウェアにあたり、1つのデバイス(パソコンやスマートフォンなど)に1つのOSしか入れることができません。 UNIXとLINUXは、主にサーバーのOSソフトウェアとして使われます。
一方アプリケーションは、メールや文書作成、表計算、音楽や動画の視聴など、なにか1つに特化した機能を持つソフトウェアを指します。「アプリ」、または「応用ソフトウェア」とも呼ばれ、OSソフトウェアの上で動くものです。ユーザーがそれぞれの利用目的や必要性に合わせ、さまざまなアプリケーションを1つのパソコンやスマートフォンにインストールすることができます。 MicrosoftのWordやExcel、PowerPointなどがこのアプリケーションソフトウェアにあたります。
UNIXについて
UNIXは、アメリカの大手電話会社であるAT&T(ベル研究所)が1968~1969年に開発したもので、現存するものとしては最も古いOSソフトウェアです。OSとしての高い安定性を特徴とし、ネットワーク機能に優れています。
世界中で使われているUNIXですが、UNIXの商標権は厳しく管理されており、現在は「The Open Group(TOG)」という団体がUNIXの商標権を所持・管理しています。この団体から、UNIXの共通仕様である「Single UNIX Specification」を満たしていることを認められたOSのみが、正式に「UNIX」を名乗ることができます。
またTOGの認証を受けていなくても、UNIXのような使用感や操作感、動作を持つOSソフトウェアが数多くあり、このようなOSは「UNIX系OS」または「UNIX-Like OS」と呼ばれています。
LINUXについて
LINUXは、1991年にヘルシンキ大学の大学院生だったリーナス・トーバルズによって開発されたOSソフトウェアです。UNIX同様、LINUXもOSとしての安定性が高く、ネットワーク機能やセキュリティ機能に優れています。他のOSと比較すると、性能があまり高くないコンピューターでも動作が軽いといった特徴があります。
LINUXは、UNIXから派生した「UNIX系OS」に分類されるOSソフトウェアの1つで、その中でも最も有力なOSとして知られています。LINUXのカーネル(後述)がUNIXの標準規格であるPOSIXを満たしているため、「UNIX互換OS」とも呼ばれています。
またLINUXはオープンソースソフトウェア(後述)としてソースコードを公開し、世界中の開発者によって広く利用されています。この点において、商標権や著作権を厳しく管理し、ソースコードを公開していないUNIXとの大きな違いとなっています。
オープンソースソフトウェア(OSS)とは?
ソフトウェアのプログラムを構築するソースコード(プログラミング言語で記されたコンピューターへの命令文、プログラム)は、開発した会社や製作者の著作物として扱われ、著作権法で保護されます。 オープンソースソフトウェア(OSS)とは、ソースコードを著作物として保護しつつ、一般公開されているソフトウェアを指し、誰もが無償で利用することができます。ホームページの作成によく利用されるWordPressもOSSの1つです。
ただし、OSSには利用するための決まりごとがあります。この制約を定めたものをライセンスと言い、ライセンスの遵守を約束する契約(ライセンス契約)を利用者に結ばせることによって、ソースコードの著作権がある程度保護されています。 ライセンスにはGPLやMPLなどの種類があり、OSSによって適応されるライセンスの種類が異なります。どのOSS、またはライセンス契約を選択するかによって、OSSを使う際の制約やその範囲も異なります。
OSSでできること
・ソフトウェアの利用、ソースコードの書き変え
・ソースコードを書き変えたソフトウェアの再配布
・ソフトウェアの複製 など
一方、ライセンス料を徴収して販売しているソフトウェアを「プロプライエタリソフトウェア」と言います。このソフトウェアはOSSとは違ってソースコードが公開されておらず、ソースコードの書き変えや利用、配布や複製などが基本的に禁止されています。UNIXをはじめとした、商用ソフトウェアと呼ばれるソフトウェアの多くは、このプロプライエタリソフトウェアにあたります。
UNIXとLINUXの違い
UNIXとLINUXは、利用用途や特徴がどちらも良く似たソフトウェアですが、決定的な違いがあります。稀にUNIXとLINUXを同じOSとして認識している方もいますが、この2つはまったくの別物で、ソースコードも異なります。著作権や商標権の扱いにも違いがあるので、違いを理解して使わなければ、法的な問題に発展する可能性もあります。 まずはUNIXとLINUXそれぞれの特徴と違いについて、詳しくご説明します。
権利の面
権利が厳しく管理されているUNIXと比較すると、やはりLINUXの方が使いやすいと言えます。オープンソースで誰もが自由に利用できるLINUXは、その使いやすさからシェアを広げており、エンジニアからプログラミングの初心者まで、幅広い層に普及されてきています。
UNIXは高いライセンス料がかかりますし、権利の面でもLINUXの方が自由度が高いため、使用する場合には、おそらくLINUXの方になると思います。 UNIXは、どちらかというと企業や研究所に向けたOSソフトウェアと言えるでしょう。
UNIXとLINUXの類似点
機能性、使用用途
LINUXはUNIXから派生したOSソフトウェアということもあって、この2つに機能性や使用用途にはそこまで違いはありません。いずれもOSとしての安定性に優れ、スーパーコンピューターなどの大型計算機や、サーバーのOSとして使われていることが多いです。
UNIXとLINUXはカーネルの標準規格が同じ
LINUXは、UNIXのカーネルと同じ標準規格を採用しています。 UNIXとLINUXは、どちらもカーネルとシェルで構成されています。 カーネルとはシステムの核となる部分のことで、アプリケーションとハードウェアをつなぐ機能があります。 シェルはシステムのインターフェースを担う部分で、カーネルとユーザーをつなぐ機能があります。
シェルに命令を伝えるための指示書(コマンド)の処理や、カーネルからの情報をユーザーに出力する役割があります。 UNIXとLINUXのカーネルは同一ではありませんが、標準となる規格であるPOSIXを満たしており、これゆえにLINUXは「UNIX互換性OS」と呼ばれるのです。
UNIXとLINUXの違いを徹底比較! まとめ
今回は、UNIXとLINUXの違いについて説明をしました。 UNIXとLINUXは、コンピューターシステムの基盤となるOSとして使われるソフトウェアの一種で、どちらも主にサーバーのシステムに使われています。 UNIXはLINUXが開発される20年ほど前に作られ、そこからUNIXの使用感や動作などの特徴が良く似たUNIX系、またはUNIX-Likeと呼ばれるOSソフトウェアが派生しました。LINUXはこのUNIX系OSにあたり、UNIXの流れを汲んで作られたものです。
UNIXとLINUXの大きな違いの1つは、著作権や商標権の扱いです。UNIXはこういった権利が厳しく管理されているのに対し、LINUXはソースコードを一般公開し、世界中の人々が自由に利用やカスタマイズができるOSSの1つです。 権利の問題は、ソフトウェアを利用する際には非常に重要になってきます。UNIXとLINUXの違いをきちんと理解し、混同しないように注意しましょう。
今日では、このようなコンピューターに関する知識が一般教養となりつつあるので、UNIXとLINUXの違いを皮切りにソフトウェアの種類や違い、コンピューターの動作のしくみなども理解を深めていきましょう。
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