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  • EMCエンジニアはフリーランスになれるのか?仕事内容なども含めて解説!
  • EMCエンジニアはフリーランスになれるのか?仕事内容なども含めて解説!

    2024.09.09更新

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    この記事を書いた人

    機電系専門ライター Div.長谷川

    長谷川

    FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
    アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
    電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

    非常に専門的な知識を駆使し、電気製品の品質を保つために活躍するEMCエンジニア。様々な場所で活躍できる存在ですが、フリーランスになれるイメージを持つ方はなかなかいないのではないでしょうか。本記事では、EMCエンジニアがフリーランスになれるかについての現状を、仕事内容など基本的な情報も含めて紹介します。

    EMCエンジニアの仕事内容

    まずは、EMCエンジニアがどのような仕事をしているか紹介しましょう。そもそもEMCとはelectromagnetic compatibility(電磁両立性)の略で、電子機器が電磁波に対して持つ性能のことを指します。EMCは外部の機器に影響を与えない「EMI」と、外部の電波から悪影響を受けない「EMS」の両方を満たしていることが要求されます。

    近年ではあらゆる所に電子機器が使われ、電磁波ノイズによって様々な問題が生じうるため、電気製品には必ず高いEMC性能を有することが要求されています。EMC性能を高めるには、試験を行いながら電子回路や筐体の構造を細かく見直していく必要があるため、専門性の高いベテランエンジニアが活躍しています。

    EMCエンジニアが活躍する領域

    続いて、EMCエンジニアがどのような場所で活躍しているかを紹介します。

    電子機器メーカーの設計

    EMCエンジニアが最も活躍しているのは、各種電子機器メーカーの設計・開発職です。EMC性能は電子回路の構造を少し変えるだけでも大きく変化するので、新しい製品を設計する上で必ず検討しなければなりません。そのため、電子機器メーカーでは数多くのEMCエンジニアが活躍しています。ただ、EMC対策は設計作業の一環として行うため、エンジニアはその他の設計スキルも有していなければなりません。

    EMCサイトのエンジニア

    EMCに関する設備を保有し、試験をメーカーから受託するEMCサイトにおいてもEMCエンジニアは活躍しています。EMCの実施には大規模な設備が必要なので、ほとんどのメーカーではEMCサイトに試験の実施を委託することが多いです。EMCサイトの数は非常に少ないので活躍するエンジニアの数も限られますが、EMC試験に特化して業務を行えるというメリットがあります。

    EMCコンサルタント

    熟練したスキルを持つEMCエンジニアは、EMC対策で困っている企業をサポートする、EMCコンサルタントとしても活躍しています。こちらも活躍しているエンジニアの数は非常に少ないですが、EMCに関する深い知識があれば、多くの企業から頼れる存在として活躍できるのが魅力です。

    EMCエンジニアに求められる知識・スキル

    EMCエンジニアには、目に見えない電磁波を相手にしなければならないので、非常に専門的な知識が必要となります。主な知識・スキルを紹介します。

    電磁波に関する深い知識

    EMCエンジニアには、電磁波の特性を理解する深い知識が何より重要です。EMC性能は回路構造の違いはもちろんケーブル長、筐体構造などあらゆる所の小さな違いが原因で大きく変化するので、何が原因となっているかを正しく看破する必要があります。そのためには電波の特性と構造の違いが及ぼす変化についての深い知識を持たなければなりません。

    粘り強く対策を行う問題解決力

    EMCは目に見えず、どんな現象が原因で問題が起きているのか非常に分かりにくい、という特性があります。そのため、EMCエンジニアには想定外の現象が起きてもめげず、何度も実験・検証を繰り返して問題を解決していく粘り強さが求められます。

    過去の経験から培ったノウハウ

    EMC対策は計算やシミュレーションで答えが見つけられないので、熟練エンジニアの経験に頼る部分が多いです。そのため、自身が過去の経験で得たノウハウを駆使して、設計における勘所を身に着けることが、頼られるエンジニアになるには欠かせません。

    EMCエンジニアのフリーランス案件はほぼない

    このように、非常に重要な役割をもつEMCエンジニアですが、フリーランスとしての案件は基本的に存在していません。これは、企業の競争力の源泉ともいえる重要な仕事になるため、セキュリティ上外部のエンジニアに依頼しにくいという側面もありますが、今までフリーランスとして働くという常識が無かったことが大きな理由です。

    ただし、フリーランスとしての働き方が一般的になってきていることもあり、今までフリーランスとしての案件が無かったEMCエンジニアについても、案件が増えていく可能性があります。そのため、今後はEMCエンジニアについても、フリーランスの案件が登場していくことが期待できるでしょう。

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    実際に案件を探してみるなら、機電系のフリーランス案件に特化した求人サイト「FREEAID」を活用するのがおすすめです。長年、機電系エンジニアの人材紹介を行っている株式会社アイズが運営しているため、製造業とのつながりが深く、EMCエンジニアについてのフリーランス案件も扱える可能性があります。

    また、商談から教育まで、フリーランスとしての活動をフルサポートする「MESS契約」という方式もあり、安心してフリーランス活動が行えます。気になる方は、一度問い合わせを行ってみることをおすすめします。

    まとめ

    今回は、EMCエンジニアがフリーランスになれるか気になっている方に向けて、現状を基本的な情報と合わせてお伝えしました。EMCエンジニアは電子機器のEMC性能を高め、電波による悪影響を受けない製品を設計する役割を持った存在です。基本的には回路設計の一貫として行う業務ではありますが、一部EMC設計に特化した仕事もあり、長年の業務で培ったスキルがあれば様々な業界で重宝される存在となれるでしょう。

    現状はフリーランスとしての案件は基本的にありませんが、今後はフリーランスとしての働き方が一般化するなかで、案件が増えていく可能性もあります。なお、フリーランスが気になる方は、機電系エンジニアの求人に特化した「FREE AID」をご活用ください。まずは案件の有無も含め、一度問い合わせをしてみることをおすすめします。

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