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電子回路開発・研究エンジニアのスキルを活かして今よりキャリアアップするには？

2024.12.13更新

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この記事を書いた人

長谷川

FREE AID編集部機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター＆ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

電子機器はもちろん、機械製品などあらゆる製品の設計で活躍する「電子回路開発・研究エンジニア」。活躍の幅が広く待遇も良い職種ですが、キャリアパスの可能性についても気になる方はいるのではないでしょうか。そこで本記事では、仕事内容など基本的な内容も含め、キャリアの可能性について紹介します。

この記事の目次

電子回路開発・研究エンジニアとは

電子回路開発・研究エンジニアとは、プリント基板に載せる電子部品や回路パターンを設計する職種です。求められる機能や性能に合わせてICなどの部品を選定し、周辺部品も含めて回路図という形にするのが主な仕事となります。なお、プリント基板上に部品やパターンの配置を考える仕事は「基板設計」と呼ばれ、電子回路開発・研究エンジニアとは別の職種となっていることが多いです。

電子回路開発・研究エンジニアの種類

電子回路開発・研究エンジニアには、扱う回路に「デジタル回路」と「アナログ回路」の違いがあることにも触れておきましょう。デジタル回路は、1か0で表現されるデジタル信号を扱う回路のことで、FPGAや通信用モジュールなど、IC内部の設計を行う場合によく用いられます。

一方、アナログ回路は連続的な信号であるアナログ信号を扱う回路で、プリント基板に作る一般的な電子回路や、AD/DAコンバータ、センサー機器などのICを設計する際に用いられます。これらは扱う技術内容が異なるため、これからキャリアを積み上げていきたい場合はどちらの領域にするか決めておく必要があります。

電子回路開発・研究エンジニアに求められるスキル

続いて、電子回路開発・研究エンジニアとしてキャリアアップするにはどのようなスキルが重要になるかも紹介します。

電子部品・回路図に対する知識

電子回路開発・研究エンジニアとして働くなら、電子部品や回路に対する知識は欠かせません。ICやプリント基板に必要な機能・性能を持たせるには、各部品の働きや正しく動かすための接続方法などを理解しておく必要があります。そのためには、基本的な電気の知識はもちろん、部品の原理や特性なども知っておかなければならないので、体系的な学問として学ぶほか、業務においても学習を続けるのが重要です。

経験をもとにした電気的なノウハウ

電子回路開発・研究エンジニアとして存在感を出していくには、一般的な知識にはおさまらない電気的なノウハウも身に着けておく必要があります。電子回路は細かな構造の違いや外部環境の変化に大きく影響を受け、設計者が予想していないような不具合が数多く発生します。

このような不具合はシミュレーションなどで見つけることが難しいので、ベテランエンジニアが過去の経験をもとに解決しています。そのため、各エンジニアが蓄積しているノウハウを吸収し、実務の中で自分の知識に落とし込んでおくことが重要です。

プログラミング力

電子回路開発・研究エンジニアとして他の人にはないスキルをアピールしたいなら、プログラミングスキルを伸ばすのも良いでしょう。もちろん、電子回路の開発にはプログラミングは使いません。ただ、製品開発においては、電子回路と同時にICのソフトウェアも開発するので、電子回路エンジニアとソフトウェアエンジニアが協力する場面が多いです。

その際、電子回路エンジニアがプログラムのことを理解していれば、非常にコミュニケーションがスムーズになり様々な恩恵が得られます。他部署からの信頼も得やすくなるので、キャリアアップにおいては一つの大きな武器になるでしょう。

電子回路開発・研究エンジニアはキャリアアップしやすい

このように、専門性の高いスキルが要求される電子回路開発・研究エンジニアですが、その分就業できる人材には限りがあるため、慢性的な人材不足が続いています。企業における需要は常に旺盛なこともあり、回路設計者としてはキャリアアップしやすい環境となっています。特に、プロジェクトを一人でもけん引していけるだけの技術的なスキルと、他部署や取引先との信頼を築けるコミュニケーションスキルを有していれば、キャリアの選択肢で困ることはないでしょう。

電子回路開発・研究エンジニアのキャリアパス

それでは、電子回路開発・研究エンジニアのキャリアパスとしてどのような選択肢があるかを紹介します。

社内で昇進する

電子回路開発・研究エンジニアといえば、一つの会社でキャリアを積み、昇進していくのが最も一般的なキャリアパスです。昇進していった先のキャリアは、スペシャリストかゼネラリストといった選択肢があります。スペシャリストは開発スキルやノウハウを積み重ねた生き字引としてエンジニアの技術的なフォローを行う存在です。

一方、ゼネラリストはプロジェクト全体を俯瞰し、けん引していく存在です。技術的なスキルはもちろん必要ですが、他部署・取引先との折衝やプロジェクトの管理などが主な仕事となるため、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルがより重視されるようになります。これらのポジションは限られるため昇進に時間がかかるデメリットがあります。

転職によるキャリアアップ

電子回路開発・研究エンジニアは、働く会社を変えることによって、今までよりも待遇を良くすることも可能です。前述したように電子回路開発・研究エンジニアは企業の需要が旺盛で、人材の数が追いついていない状態なので、多くの求人が常に存在しています。異なる業種であっても、技術内容が似ているならキャリアを活かして好待遇が得られるので、気になる方は一度求人を調べてみるとよいでしょう。

半導体設計の業界に転身する

電子回路開発・研究からキャリアの道を変えていきたい場合は、一つの例として半導体設計の業界に転身するといった選択肢もあります。半導体設計は近年になって日本国内での半導体生産が強化されている一方、エンジニアの数は減り続けており、人材が圧倒的に不足しています。電子回路のスキルとは技術領域が異なるため新しい技術を学ぶ必要はありますが、電気的な基礎知識は役立つことから、キャリアチェンジのハードルは比較的低いでしょう。

電子回路開発・研究エンジニアはフリーランスになれることも

ここまで電子回路開発・研究エンジニアにはさまざまなキャリアの選択肢があることをお伝えしましたが、フリーランスとして働く選択肢があることも覚えておいてください。今まで電子回路に関わるエンジニアにはフリーランスという働き方が無かったこともあり、馴染みは無いと思います。

しかし、人材不足の深刻化や社会におけるフリーランスという働き方の浸透により、電子回路エンジニアにおいてもフリーランスの可能性が高まりつつあります。ITエンジニアと異なりリモートワーク中心の働き方は難しいですが、今までにはない好待遇が得られる可能性もあるので、一つの選択肢として考慮しておくとよいでしょう。

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まとめ

今回は、電子回路開発・研究エンジニアにおけるキャリアの可能性について、基本的な情報も合わせて紹介しました。電子回路開発・研究エンジニアはアナログ・デジタル回路を開発・研究する職種です。各種電子部品や回路図に対する知識など、専門的なスキルとノウハウが求められる職種ですが、その分キャリアの選択肢は豊富にあります。

現在は一般的ではないものの、フリーランスという働き方も今後増えていくことが期待できるので、将来はより広い選択肢を持ち活躍できるでしょう。フリーランスの案件が気になる方は、ぜひ一度「FREE AID」にお問い合わせください。

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