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回路設計技術者になるには?仕事内容から必要な資格やスキルまで詳しくご紹介!

2023.10.01更新

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この記事を書いた人

機電系専門ライター Div.長谷川

長谷川

FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

毎日を便利にする機械のベースとなる回路を設計する「回路設計技術者」。モノづくりにおいて重宝される職業ですが、仕事内容・必要スキルなどは意外に知られていません。そこで今回は、回路設計技術者になるために知っておくべき情報を紹介します。具体的な仕事内容・必要な資格もまとめていますので、ぜひご覧ください。

回路設計技術者の仕事内容・年収は?

①電子機器の回路設計を行う仕事

日常生活を支えてくれる全ての機械は、一定の動作1つひとつを担う「回路」で構築されています。そのため、機械を動かす基盤となる正しい回路が作られていなければ、実際のテスト稼働で上手く機能しなくなることもあります。回路設計技術者は、機械にとっての「脳」とも呼べる、回路基板を開発するのが主な仕事です。

また回路設計技術者の仕事には、デジタル・アナログの2つの分野が存在しています。デジタル回路は、0と1で表現されるデジタル信号を使った回路基板を設計するのが特徴です。対するアナログ回路は、光や音などの信号に関する回路を担当します。

スマホ・パソコンなどのデジタル機器が発達している現代では「デジタル回路の方が主流」とイメージする人も少なくありません。しかし、デジタル機器の多彩な機能・扱いやすさを向上させるためには、アナログ回路が必要不可欠です。どちらの分野をコアスキルにしても活躍できます。

②製品の品質を左右する責任重大な仕事

回路基板は、あらゆる機械を正しく・安全に動作させるために欠かせないパーツです。設計の時点でミスがあれば、製品の品質や機能も劣悪なものになってしまいます。

そのため、回路設計技術者になるためには、多彩な専門知識に加え、多くの実務経験を踏んでいることが重要です。それほど回路設計技術者の仕事は、1つの機械を世に生み出す際に重要な役割といえるでしょう。

③平均年収は610.4万円

回路設計技術者は、エンジニア関連の仕事のなかでも重要な役割を担うことから、専門性の高い業種です。そのため、平均年収も610.4万円(月収で約42万円)と、比較的高めな傾向にあります。また、さらに高度な技術を習得したり、他の業務でも活躍できるような専門資格・国家資格などを取得することで、給料アップに反映される可能性も少なくありません。

回路設計技術者になる方法は?

①基本的には専門学校・大学卒業後に目指す人が多い

回路設計技術者は、実に様々な専門知識・技術を使って業務を進めます。そのため、回路設計技術者を目指す場合、基本的には専門学校や電子工学を学べる理系大学で、基本技術を習得してから就職する人がほとんどです。実際の求人においても「ある程度の知識・技術を習得していること」を前提としたものが多い傾向にあります。

専門学校・大学のなかには、回路設計技術者の求人やパイプを持っている所も多く、卒業後の就職が有利になる場合もあります。そのため、これから回路設計技術者を目指す学生・社会人は、スクールに通って専門知識・スキルを深めておくことをおすすめします。

②未経験者は職業訓練で知識を深めておくのがおすすめ

専門性が高い回路設計技術者の仕事ですが「未経験者は絶対になれない」というわけではありません。なぜなら、専門性が高い分、エンジニア系の業種のなかでも担い手が少なく、慢性的な人手不足になりやすい傾向にあるからです。

未経験者可の求人には、補助業務が中心となる場合や、事前に社内研修があるものなどが中心になっています。しかし「四年生の大学卒業程度」や「電子・電気系の知識を持つ人」などといった、応募条件が設定されていることが多いのが特徴です。そのため、未経験から目指す場合、現場で活躍できるように、基本技術を一通り学んでおくことが大切です。

特におすすめなのが、雇用支援施設で受けられる「職業訓練」です。職業訓練には、様々な専門技術が学べるコース・分野が用意されており、就職サポート受けながら学習できます。大学や専門学校にあらためて通う場合よりも、安い費用で技術の習得ができるため、キャリアチェンジしたい方にもおすすめです。

回路設計技術者になるために必要なスキル・能力とは?

①電子回路・論理回路に関する基本知識

1つ目は「電子回路・論理回路に関する基本知識」です。回路設計の仕事では、常に電子回路について考える必要があります。そのため、ベースとなる基本知識が身に付いていなければ、現場に出た時に活躍することができません。知識を習得するだけでなく、回路や機械をいじることに対して関心が強い人であると、より評価されやすい傾向にあります。

②四力学の知識

2つ目は「四力学の知識」です。四力学とは、材料力学・流体力学・熱力学・機械力学の4つの力学の総称です。用途や分野に関わらず、1つの機械を構築し、思うように動かすために必要不可欠な学問とされています。

四力学の知識を深めておくことで、より繊細な動き・機能を備えた機械を設計できるようになります。各学問の概要は、以下の表でまとめていますので、回路設計技術者を目指す方はぜひチェックしてみてください。

四力学

  • 材料力学…機械や構造物の各部分に生じる力・変形に関する学問
  • 流体力学…空気や水などの流体が動くことで作りだされる「流れ」の仕組みに関する学問
  • 熱力学…熱エネルギーに関する学問
  • 機械力学…機械の稼働時に生じる問題・パーツの相互関係に関する学問

③CADの経験

3つ目は「CADの経験」です。昨今はパソコンを使って回路設計をすることが多く、特に「CAD(キャド)」と呼ばれる製図ツールが多く用いられています。CADを扱えるようになれば、回路図や基板図が作成できるだけでなく、回路のシミュレーションまで可能です。

④コミュニケーション能力

4つ目は「コミュニケーション能力」です。回路設計技術者は、設計図を作成するのが主な仕事ではありますが、ただ図面を作るだけでは、ニーズに合う製品を生み出せません。実際に業務にとりかかる前には、必ず「どのような機能を持った製品を作るか」について、クライアント・チームと打ち合わせを行います。

高いコミュニケーション能力があれば、クライアントやチームの仲間と良好な関係を築きながら作業を進められます。また製品の用途やユーザー層などといった、クライアントからの要望に対して、柔軟に対応できるようになります。

⑤情報収集能力

5つ目は「情報収集能力」です。昨今は、開発技術の発展がすさまじく、新しい機械が次々と生み出されています。そのため、新技術に関する情報を収集し続けていなければ、時代のニーズに合わない設計をしてしまうこともあります。そのため、新しい機械や技術・情報を収集して分析するスキルも、現場では重要視されます。

電気回路設計技術者が活躍できる分野は?

①IoT製品を展開する企業

1つ目は「IoT製品を展開する企業」です。「IoT」とは、あらゆるモノがインターネットで繋がって管理される仕組みのことで、例えば「スマート家電」と呼ばれる機械のように、インターネット環境を利用し、離れた場所からでも操作できるものが挙げられます。
ビジネスシーン・日常生活問わず、昨今は様々な機器にIoT技術を採用しているものが普及している点が特徴です。そのため、IoT製品の回路を設計できる技術は、現場でも高く評価される傾向にあります。

②AI技術を扱う会社

2つ目は「AI技術を扱う会社」です。昨今、様々なメディアでも多く取り上げられる「AI(人工知能)」も、回路によって成り立っています。特定の動作だけが可能な機械に比べ、回路が複雑である分、基盤となる設計・開発を担う回路設計技術者のニーズは高い傾向にありますよ。

③ロボット開発

3つ目は「ロボット開発」です。製造業・メーカーなどといった、企業で導入されるロボットのベースを作る時にも、回路設計技術者のスキルが重宝されます。クライアントの業種・形態も多彩なため、設計技術に加えて高いコミュニケーション能力も必要です。

回路設計技術者になる際に習得しておきたい知識・資格とは?

①無線技術士資格

1つ目は「無線技術士資格」です。アナログ回線・無線設備に関する操作・メンテナンスなどに関する技術を認定する国家資格で、誰でも受験ができます。
海上・陸上という2つの分野があり、扱える機械や周波数に合わせて1~3級に分かれている点が特徴です。昨今はスマートフォンやパソコンが普及し、通信会社の基地局が増加したこともあり、アナログ回線に関する技術は現場で重宝されます。

②ディジタル技術検定資格

2つ目は「ディジタル技術検定資格」です。コンピュータを用いた情報処理・制御技術を評価する検定試験で、モノづくりに関する仕事を目指す上でおすすめできます。

資格区分は1~4級に別れており、2級試験からは情報部門・制御部門に分かれています。情報処理に関する知識はもちろん、導入・運用スキルの高さが提示できる点が魅力です。回路設計技術者を目指す場合は、1級資格の取得を目指しましょう。

③EMC設計技術者資格

3つ目は「EMC設計技術者資格」です。電気機器・電子回路を設計する技術者のスキルを認証する資格のことで、ノイズによるトラブルをはじめとした、機械の安全保持に重きを置いた電子回路設計に役立ちます。受験資格の条件として、学士以上の学歴(または実務経験5年以上)がありますが、さらなるスキルアップを目指したい方にはぴったりです。

④情報処理技術者資格

4つ目は「情報処理技術者資格」です。回路・ソフトウェアに関する、情報処理の基礎知識を認定する資格。設計図の作成時には、実際の情報処理方法などを考慮しながらシミュレーションを重ねることも大切です。そのため、基礎知識を幅広く習得しておくことで、先の工程を見据えた回路設計がしやすくなります。

⑤TOEIC

5つ目は「TOEIC」です。世界160ヵ国で行われている英語能力テストであり、検定級の代わりにスコアで評価されるのが特徴です。英語の知識・教養だけでなく、ビジネスシーンや日常生活におけるコミュニケーション能力も測定できる点も魅力です。昨今は、外資系企業で活躍する回路設計技術者も増加しているため、海外で働きたい方にはおすすめできます。

プロの回路設計技術者を目指そう!

回路設計技術者は、専門性が高くて責任重大である分、モノづくりが好きな方にとってはやりがいのある仕事といえます。回路設計技術者になりたい方は、ぜひ今回ご紹介した情報・資格を参考にして、プロフェッショナルを目指しましょう!

電子工学・電気工学の専門知識が欲しいときは

電子回路の知識や組み方を勉強し、自分でものづくりができれば良いですが、知識や技術を身に着けるまでにはやはり時間がかかります。しかし、機電系のエンジニアは会社に属していることが多く、頼みづらいと思うこともあるのではないでしょうか。

電子工学や電気工学の専門的な技術・知識が欲しい!という方におすすめなのがFREE AIDです。

 

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