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ハードウェアエンジニアってどんな仕事?必要な技術やキャリアステップについて解説!

2023.10.03更新

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この記事を書いた人

機電系専門ライター Div.長谷川

長谷川

FREE AID編集部 機電系専門ライター Div.
アナログ回路設計・営業を経験した後ライター&ディレクターとして独立。
電気電子・ITジャンルを得意とし、正確で分かりやすい情報の発信を行っています。

日常生活に必要不可欠な家電・機械製品の基盤を作っている「ハードウェアエンジニア」。「聞いたことはあるけれど、どんな仕事なのかは知らない」という方も多いことでしょう。そこで今回は、ハードウェアエンジニアの業務内容をご紹介します。キャリアステップ・将来性についても解説していますので、ぜひご覧ください。

ハードウェアエンジニアの仕事とは?

①電子機器・パーツの設計や開発を行う技術職

機械のパーツ

ハードウェアエンジニアとは、電子機器本体や周辺機器・電子回路の設計を行う仕事です。例えばパソコンやテレビ・スマートフォンなどの新しいモデルを開発したり、新しい機能を搭載したりするのが主な内容となっています。

ハードウェアエンジニアが手掛けた仕様書・設計データで、その後の製造工程や製品の機能性が大きく左右される点が特徴。そのため、エンジニア系の職業のなかでも、特に責任重大な仕事といえます。

②ソフトを動かすための基盤となる重要な仕事

電子機器の基盤

ハードウェアエンジニアと混同されやすい職業が「ソフトウェアエンジニア」です。ハードウェアが機械本体を指すのに対し、ソフトウェアはデータやプログラムなどといった、機械本体を動かすための仕組みを意味しています。

仕事内容も同様で、ハードウェアエンジニアが本体を設計し、ソフトウェアエンジニアが具体的な機能やソフトの開発を担当します。そのため、ハードウェアエンジニアの仕事は、様々な技術・ソフトを実際に動かす基盤となる大切な仕事でもあるのです。

③平均年収は603.9万円

ボーナスのイメージ

新商品開発・製造のベースとなる、ハードウェアエンジニアの平均年収は約603.9万円です。人材不足な傾向にあることから、キャリアアップ・転職によってさらなる年収アップが期待できます。基本的に実力主義の業界であるため、保有しているスキル・技術によって実際の年収は大きく変化する点には注意しましょう。

例えば、未経験からハードウェアエンジニアになった場合、平均年収は437万円程度と、一般的なエンジニアに比べて低くなる傾向にあります。しかし、スキルや技術を磨けば磨くほど、年収やボーナスに反映されやすいため、未経験でも活躍しやすい仕事です。

ハードウェアエンジニアの具体的な業務内容とは?

①ハードウェアの要件定義

会議中の様子

1つ目は「ハードウェアの要件定義」という業務です。実際に新製品を設計・製造する前に、クライアントやチーム全体で「どんな製品を作るか」を決めることが大切。会議を通して製品コンセプトが決まったら、搭載したいシステム・装置を搭載できるよう、設計時の条件を決定します。

②図面作成・設計

設計図のイメージ

2つ目は「図面作成・設計」という業務です。会議で決まった製品コンセプト・条件に沿って、ハードウェアの設計・仕様書を作成します。要件定義の段階ではまだラフ画程度の設計図ですが、この業務ではCADなどの設計ツールを使い、より具体的な図面を作るのが主な仕事です。

③機能の実装・プログラミング

プログラミングのイメージ

3つ目は「機能の実装・プログラミング」という業務です。設計図が完成したら、必要な機能・プログラムを実装していきます。プログラミング言語を使って行うパソコン作業だけでなく、基板の製造・パーツの取り付けなどを行う場合もあることから、スムーズに行うためには、機械に関する豊富な知識が必要です。

④システムの稼働・安全テスト

テスト中の機械

4つ目は「システムの稼働・安全テスト」という業務です。機能やプログラムを実装したら、機械の動き方・システムに問題がないかをテストします。テストの結果が製品の機能性・安全性に直結するため、責任の重い仕事です。試行実験中に問題があれば、プログラミングをやり直すとともに、何度もテストを繰り返します。

⑤顧客への営業・説明

会議後の様子

5つ目は「顧客への営業・説明」という業務です。ハードウェアエンジニアは「プログラミング・設計が中心」というイメージを持たれがちですが、場合によっては営業も行います。特に自動車・周辺機域メーカーで働く場合、ルート営業で顧客へのアプローチを行うことも少なくありません。また、フリーランスエンジニアとして活躍する場合も、自身のスキルをクライアントに売り込むため、積極的に営業を行います。

ハードウェアエンジニアの転職にぴったりな業種・職種は?

①周辺機器メーカー

スマートフォン

1つ目は「周辺機器メーカー」です。家電やパソコン・スマートフォンなどをはじめとしたハードウェアと、その周辺機器の開発を行います。仕事のバリエーションが豊富で、エンジニアが携われる業務も多彩である点が魅力的です。具体的な仕事内容や必要スキルは、取り扱う製品のジャンルによって異なる点には注意しましょう。

②半導体メーカー

半導体のイメージ

2つ目は「半導体メーカー」です。様々な機械の基盤の一部になっている「半導体」を作る時にも、ハードウェアエンジニアの技術が活躍。特にダイオードやトランジスタなどの半導体は小型化が進んでおり、今やパソコンやスマートフォンなどの身近な電子機器にも採用されています。

そのため、各製品の構造・コンセプトに合わせた半導体を製造するために、ハードウェア(=機械本体)に関する知識は重宝されることも少なくありません。

③IoT関連企業

インターネットのイメージ

3つ目は「IoT関連企業」です。昨今はスマート家電をはじめ、機械とインターネットを組み合わせた「IoT機器」が数多く登場していることから、最新トレンドともいえる業種。多彩な機能を搭載したIoT機器を展開するためには、ベースとなるハードウェアの知識・設計スキルが必要不可欠です。そのため、ハードウェアエンジニアが最新機器の基盤づくりを担うことも少なくありません。

ハードウェアエンジニアのキャリアステップとは?

①ソフトウェアエンジニア

プログラミングの様子

1つ目は「ソフトウェアエンジニア」という道です。ハードウェアエンジニアとはまた違った役割・分野を担当しますが、基盤となるハードウェアの知識を多いに活かせる仕事といえます。より製品コンセプトに合ったソフトを搭載できるように、製品本体の設計・製造段階でのアドバイスを担うことも可能です。

②プロジェクトマネージャー

チームのリーダー

2つ目は「プロジェクトマネージャー」という道です。新製品の開発プロジェクトの進行管理・監督を行う仕事となっています。一般エンジニアの時とは違い、チーム全体をまとめるリーダー役ですので、業務に関する知識だけでなく、コミュニケーション能力・マネジメント能力も必要です。

③プロダクトマネージャー

チームをまとめる女性

3つ目は「プロダクトマネージャー」という道です。企業の経営戦略に基づき、新製品の企画・開発・保守などといった、製造サイクルの全体を統括する仕事となっています。名前が似ていることから「プロジェクトマネージャー」と混同されやすいですが、プロジェクトマネージャーよりもさらに広い視野とコンサルティングスキルが必要です。

④ブリッジSE

握手をする人々

4つ目は「ブリッジSE」です。主に外資系企業と一緒に開発を進める際に、コミュニケーションや連携の「仲介役」を担う仕事となっています。海外の会社を相手に業務を行うことがほとんどであるため、高い語学力・異文化理解も必要です。

ハードウェアエンジニアの将来性はどうなのか?

①エンジニア業界は慢性的な人材不足

プログラミングの画面

新しい電子機器が次々と開発されている昨今、機械を生み出す担い手となるエンジニアは、高い需要がありながら、供給が追い付いていない状態。その理由としては「エンジニア」という仕事をこなすうえで、膨大な専門知識・経験が必要になることが挙げられます。

実際に現場で活躍できるようになるまでに、時間とコストがかかってしまうことから、目指す若者も減少傾向にあります。つまり、ハードウェアエンジニアに限らず、エンジニア業界は慢性的な人材不足に悩まされているのです。そのため、これからエンジニアを目指す若者や未経験者であっても、ハードウェアエンジニアを目指す場合は、現場から期待される傾向にあります。

②ソフトウェアの多様化によって需要が増加

多彩なアプリケーション

ライフスタイルの多様化に基づき、電子機器の形態・機能のバリエーションはさらに豊かになりました。そのため、用途や目的に応じたソフトウェアを搭載するためにも、ハードウェアの知識や設計技術は、様々な業界で重宝されます。

③活躍できる業種が多い

面接のイメージ

スマートフォンやテレビなどに限らず、機械製品を扱う業界では多彩な「ハードウェア」が設計・開発されています。そのためハードウェアエンジニアは、他のエンジニアの仕事に比べて様々な業種で活躍が可能です。

ハードウェアエンジニアになる方法とは?

①電気工学系の専門学校・大学を卒業する

大学の校舎イメージ

1つ目は「電気工学系の専門学校・大学を卒業する」という方法です。ハードウェアエンジニアになるためには、膨大な専門知識とスキルが必要になります。そのため、機械設計・構造の知識を学べる「電気工学系」の学校で学習しておくのがおすすめです。

ソフトウェア・ハードウェアの両方の知識を深められることから、将来的にキャリアアップもしやすくなります。また、専門学校・大学のなかには、就職時のあっ旋や支援も行ってくれることがあるため「よりスムーズにエンジニアを目指したい」という方にもぴったりな方法です。

②職業訓練で必要なスキルを磨く

勉強をする女性

2つ目は「職業訓練で必要なスキルを磨く」という方法です。「職業訓練」とは、国や都道府県が行っている就職支援の1つであり、再就職やキャリアチェンジのためのスキルアップが目指せます。なかには、プログラミング技術の習得などといった、エンジニア専門の訓練も存在するため、ぜひ活用してみましょう。

ハードウェアエンジニアの仕事において必要な知識・技術は?

①プログラミング技術

プログラミングをする男性

1つ目は「プログラミング技術」です。ハードウェアに必要な機能・仕組みを正しく搭載するために必要なスキルといえます。機械の構造・採用する機能によっては、必要となるプログラミング言語が異なるため、できるだけ様々な言語を習得しておくことが大切です。特にJava・C言語・Pythonなどといった、エンジニア業界では比較的需要の高い言語から学習すると良いでしょう。

②コミュニケーション能力

会議中の人々

2つ目は「コミュニケーション能力」です。エンジニアと聞くと「開発をしている」というイメージを持たれがちですが、設計・開発ができるだけでは、ニーズに合う製品が生み出せません。開発段階に移る前には、必ずチームやクライアントと一緒に「どんな製品を作るか」を決めます。そのため、綿密なコミュニケーションを通して、必要な性能・機能イメージを形成することが重要です。

③英語力

あいさつをする人々

3つ目は「英語力」です。特にブリッジSEへのキャリアアップを考えている場合には、必要不可欠なスキルといえます。昨今は、海外企業と連携して開発を進めるシーンも多いため、業務をよりスムーズに行うためにも、習得しておくと良いでしょう。

憧れのハードウェアエンジニアを目指そう!

ハードウェアエンジニアは、様々な機械を生み出す基盤となる大切な仕事。そのため、実際に活躍できるようになるためには、様々な知識と経験が必要になります。ハードエンジニアへの就職を考えている方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、ワンランク上のエンジニアを目指しましょう。

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